村上壮さんに聞いてみよう!他業界出身者から見るイベント業界とビジネスイベントの可能性
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こんにちは、GP染宮です。個性豊かなGPメンバーに様々な視点から語っていただくインタビュー、今回は他業界から転身された村上壮さんにお話を伺いました。他業種出身だからこそわかるイベント業界の特徴、ビジネスイベントの価値とはどんなものなのでしょうか?
村上さんはイベント業界外からの入社とのことですが、前職は何をされていましたか?
GPに入る前はインターネット上の広告運用を中心としたデジタルマーケティング業界で18年ほど働いていました。広告を出し、表示回数やクリック率、問い合わせなどの数字の変化を見て改善・コンサルティングする仕事です。 納会やキックオフの仕切りの経験はありますが、今GPが手がけているような企業イベントは全くの未経験でした。
なぜイベント業界への転職を決めたのでしょうか?
『仕事』という意味でのイベント業は未経験でしたが、転職前の2年間に地域活動で人を集めてイベントを開催したり、地元のお店の周年イベントを手伝ったり……といった経験がたまたま重なったんです。その時に『人が喜ぶこと、感動することが仕事のゴールだったら素敵だな』と感じ、転職の候補に入れました。
入社から半年ほど経ちましたが、印象に残っていることはありますか?
正直なところ、世間でこんなに企業イベントが行われているとは思いませんでした。社内イベントは表に情報が出てこないので、入社して初めてその数と規模、業界の可能性に驚きましたね。
同時に、これほどの規模や回数・予算をかけるほど、企業活動におけるコミュニケーションロスは根深い永遠の課題なんだなと感じました。
イベント業界特有の空気を特別に感じたことはありますか?
一番感じたのはスピード感ですね。企画・制作に携わり始めましたが、自分の中では2週間ぐらいかかると思っていたものが4,5日で動いているぐらいの速さがあります。これはイベント業界が『本番』というゴールが明確な仕事だからというのが大きいでしょうか。前職のWebプロモーションは運用重視で納期や〆切が柔軟に動く仕事なので、両者のスピードの違いが面白いと思っています。
村上さんから見て、ビジネスイベントはどんなところに価値があると思いますか?
私はマーケティング会社出身なのでマーケティング的な例え方をさせていただくのですが……。
例えば、従業員数500人の企業に1,000万円のお金があったとき、一人に2万円払うのと1000万円のイベントを打つのとどちらがいいか。短期的に考えれば2万円のボーナスも有用ですが、長期的に見るならイベントの方が良いと思います。経営的な視点でも『同じ方向を向いている人と一緒に仕事をする』価値や効果は非常に高い。 何より、人が動き出すときにはきっかけが必要です。イベントはそのきっかけになると感じています。
ご自身が関わったイベントで印象的な事例はありますか?
印象的だったのは『自社開発ツールの使い道を紹介する社内イベント』です。
ある会社では業務改善に繋がる自社開発ツールがあるにも関わらず、利用者が少ない状況が続いていました。そこでツールの紹介と使い道の解説イベントを開いたところ、社内広報をしても全く増えなかった利用者が一気に3,4倍になったのです。
お客様からは「イベント開催後から自社ツールの利用者やプラットフォームの利用者が一気に増えた」「今までにも社内広報等で周知活動してきたが、イベントがなければ利用者は少ないままだったと思う」と声があり、イベントの価値を大いに感じましたね。社内イベントというとモチベーションアップや理念の浸透などが真っ先に思い浮かびますが、このようなソリューションとしても効果を発揮するんだと改めて感じました。
▽イベントプロデュース事例(お客様の声)
JT(日本たばこ産業株式会社):AIを身近な課題解決手段に。社内イベントが起こした意識の変化
ビジネスイベントの成功とはどういうものだと思いますか?
第一は、参加者の皆さんに肩ひじ張らず楽しく参加していただくことです。その上でイベント後に参加者に何らかの変化が起き、その変化が個人の域を超え企業や社会までも変えていくならば、それが成功と言えると思います。
今後のビジネスイベントはどうなると思いますか?
コロナ禍もあり、社会的に帰属意識の薄さに拍車がかかってきたと感じています。「仕事の場でコミュニケーションなんてしなくてもいい」という空気感ばかりが先行し、組織運営にマイナスの影響が出てきていますから、そこをイベントで解決したいという企業ニーズが増えてくるのではないでしょうか。もちろん、ビジネスイベント業界もニーズの拡大に動くと思います。イベントで実現しているコミュニケーションを他の手段で取ることは難しいですからね。 また、開催目的もモチベーションアップだけでなく、テクニカルな部分や情報、社内ルールの徹底など多種多様な領域に広がっていくと思います。
これからイベント業界に入ろうと思っている方にメッセージをお願いします!
仕事で様々なパートナーさんと関わる中で、「イベント業界にはカラッとして明るい方が多いな」と感じています。せっかく人生の一部を仕事に費やしているのですから、人を喜ばせることがゴールにあるイベント業界はオススメかなと思います。