人事担当者に聞いてみた!気付かず使っている「人柄を誤解される言葉遣い」
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皆さんこんにちは!GP大平です。
今回は、就活や転職を控えるビジネスマンや学生必見!人柄を誤解される言葉についてご紹介します。近年、企業の採用基準に「学歴」や「学力」、「資格」だけでなく「人柄」も加わり、募集要項には「人柄重視」の文字が顕著に増えてきました。しかし、試験で学力を図らずとも、人柄を面接でアピールしなくとも、皆さんの頭のよさや人となりが簡単にバレてしまうのが、言葉遣いです。今回は、現在GPで人事を担当する方にもお話を伺いながら、意外と気付かず使っている言葉遣いから、覚えておくと印象アップな言葉遣いまでたっぷりとご紹介していきます。
人事担当者から見た「惜しい言葉遣い」の例
人事担当の方から色々お話を聞くと、「惜しい言葉遣い」がびっくりするほどたくさん出てきました。あなたがギクッとするものがあるかも……。
会社→貴社(書)、御社(言)
こちらは基本中の基本ですね。「貴社」は書き言葉で、「御社」は話し言葉で用います。エントリーシートや履歴書、メールの際は「貴社」を、面接などでは「御社」を使うようにしましょう。
お母さん→母
こちらは、弊社の人事担当である重田さんからご指摘いただきました。親族を「お母さん」「お父さん」「おじいちゃん」と呼んでしまうと、一気に印象ダウンです。「母」「父」「祖父」などと呼ぶようにしましょう。また、一人称は「僕」や「自分」ではなく、「私」が適切です。
了解しました→かしこまりました、承知しました
「わかりました」という表現の「了解です」や「了解しました」は、実は目上の方に対して失礼な表現になります。フランクに聞こえるので、「かしこまりました」や「承知しました」が適しています。
大丈夫です→問題ございません
「大丈夫です」は、肯定と否定のどちらの意味にもとれる表現なのでビジネスの場で使うのはNGです。誤解を生まないよう、肯定の意味で伝える場合は、「問題ございません」と伝えるのが基本です。
言う→(相手が)おっしゃる、(自分)申し上げる
こちらも間違いが多い言葉遣いです。面接時によく使われる「先ほど申し上げたとおり……」という表現も、敬語を使わずに「先ほど言った通り……」と言うと誤った言葉遣いになります。GPの人事担当である大和田さんも「尊敬語と謙譲語と丁寧語の使い分けが、あまりにもできていないと少し心配になります」とおっしゃっていたので、皆さん改めてご注意ください!
知りません→存じ上げません(人)、存じません(人以外)
「知りません」の謙譲語は、人が対象の場合「存じ上げません」、人以外が対象の場合は「存じません」と答えるのが正しい表現です。さらに、文章の頭に「大変申し訳ございませんが……」や「誠に恐縮ですが……」と付けると、より丁寧な印象になります。
なるほど(ですね)→そうなんですね、おっしゃるとおりですね
人事の重田さんから教えていただきました。これは、私も知らずに使っていた言葉遣いです。「なるほど」という言葉は目下の人に対して使う言葉で「なるほどですね」と言ったとしても失礼な表現になるそうです。そのため、「そうなんですね」や「おっしゃるとおりですね」という表現に変えたり、「なるほど」という相槌を使わないと固い雰囲気になりそうな時は 「なるほど、勉強になります!」と言ったりするのがおススメです。
参考になります→勉強になります
「参考になります」も、実はNGです。「参考」は、相手の情報を自分の足しにするという意味のため、「勉強になります」が正しい言い方です。
宜しくお願い致します→よろしくお願いいたします
まず、「宜しく」ですが、こちらは常用漢字にない漢字なので「よろしく」とひらがなで記すのが正解です。そして、動詞の「お願い」と補助動詞にあたる「致す」ですが、基本的に「動詞」+「補助動詞」は、「漢字」+「ひらがな」という決まりがあります。そのため、「よろしくお願いいたします」が正しい表記であると言えるでしょう。
お座りください→お掛けください
こちらも意外と知られていないNGな言葉遣いです。「お座りください」は尊敬表現ではあるものの、犬のお座りのイメージがあるため、「お掛けください」と声をかける方がよいとされています。
番外編:話し方
言葉遣いではありませんが、話し方についても人事の方からいくつかアドバイスをいただきました。重要だと感じたポイントを3つご紹介します。
まず1つ目は、オンライン面接でカンペを見すぎないことです。人事の小菅さんは「オンライン面接でカンペを見ているのはわかります」とおっしゃっていました。個人的にチラ見はまだよいものの、全文カンペを追っているのを見ると「あー、もったいないなぁ」となるそうです。そのため、カンペに頼らず、ある程度話す内容は頭に入れておくようにしましょう。
2つ目は、話の構成についてです。人事の皆さんが口を揃えておっしゃっていたのは、話す際は結論ファーストであることです。「〇〇で、〜なんで、〜と思って、」など歯切れが悪くつながっていると、長いなぁという印象になってしまうので、話している言葉をきちんと切ることが重要です。
そして、3つ目は、語尾についてです。人事の大和田さんによると、意外と語尾が「~っす」になっている方がいるんだとか。これは普段の話し方の癖が面接の場でも出てしまっているのかもしれません。面接の場で「~っす」と言うのは印象が下がってしまうので、「~です」とはっきり発音するように意識をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事を書くにあたり、人事の方にお話を伺ったり自分で調べたりしている中で私自身も初めて知るものが多くありました。ぜひ、みなさんも自分の普段の言葉遣いが間違っていないか、ビジネスマンとしての正しい言葉遣いを考えてみてください!