ローンチパーティとは?PRイベントの事例と成功に導く方法を解説
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ローンチパーティは新製品の発売やサービスの発表を祝う重要なイベントです。ローンチパーティはPRイベントの一種でもあるため、開催・成功させるにはしっかりとしたプランニングが必要となります。この記事では、ローンチパーティを実施する目的から成功させるポイント・事例まで幅広く解説します。
ローンチパーティとは
そもそも、ローンチパーティとは、誰を対象に、どんな時に開催するイベントなのでしょうか?
簡単に言えば、ローンチパーティとは新商品発表会とパーティーを掛け合わせたPRイベントです。新商品発表会の後に懇親会が開かれるのではなく、一体化しているのがポイント。まずはローンチパーティの基礎知識をおさらいしていきましょう。
ローンチパーティーの対象者は?
ローンチパーティはPRイベントの一種のため、投資家や重要顧客、マーケティング担当者やメディアを対象に開かれます。ただし、重要な顧客のみを招きクローズドな商談機会にするか、メディアやインフルエンサーを巻き込んだ大々的なイベントにするかは開催する企業の戦略によって異なります。
ローンチパーティーの開催時期は?
ローンチパーティは新商品発表会の一種のため、商品が完成し、世間にお披露目できるタイミングで開催されます。とくに広くPRすることが目的の場合、パーティ会場で実際に商品を見た人やローンチパーティの映像を見た人が「欲しい!」と思った瞬間に購入できるよう、販売体制まで整えてからの開催が多くなっています。
リリースイベントとは何が違う?
『ローンチパーティ』と似た意味で使われているのが『リリースイベント』です。ビジネス用語でも『ローンチ』と『リリース』は情報の公開・発表や商品の発売開始の意味で使われています。
この2つの意味を分けているのが『扱う対象』です。ローンチイベントは商品などの形があるものに対して使われることが多く、リリースは情報や新曲など、無形のものに使われることが多くなっています。また、ローンチが販売にスムーズに繋がるタイミングで開催されるのに対し、リリースはその前段階、情報公開の段階を指す場合もあります。
ローンチパーティを実施する目的
では、企業は何のためにローンチパーティを開催するのでしょうか?「PRのため」と言ってしまえばそれまでですが、それなら普通に新商品発表会をすればいいですよね。あえてローンチパーティをすることの意味をもう少し掘り下げて考えてみましょう。
ロイヤルカスタマーの顧客エンゲージメント向上
ローンチパーティを開催するにあたって欠かせないキーパーソンがロイヤルカスタマー(重要な常連客)です。ローンチパーティにロイヤルカスタマーを招待し『一般販売に先駆けて商品を手にすることができる』機会にすることで、ロイヤルカスタマーの顧客エンゲージメント向上が見込めます。
インフルエンサーを活用した広告効果の最大化
ロイヤルカスタマーに続き、今や宣伝に欠かせないのがインフルエンサーです。インフルエンサーをローンチパーティに招待し、いち早く商品に触れてもらい、その感想を出してもらうことができれば、商品の認知度は一気に上昇します。ローンチパーティという特別な場に招待することでインフルエンサーの商品への注目度を上げるという効果も期待できます。
パーティという『特別な場』の演出効果
ローンチパーティは数あるPR、新商品発表会の中でも特別感が強いイベントです。招待者が少人数になるのはもちろん、参加者同士の交流や飲食を絡めた演出ができるため、参加者は単なる新商品発表に留まらない様々な経験・情報を持ち帰ることができ、エンゲージメントが向上します。その結果、商品や企業への好意的な反応に繋がっていくことが期待できるのです。
ローンチパーティを成功させるポイント
実際にローンチパーティを企画したい場合、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか?ローンチパーティはPRやエンゲージメント向上など、様々な要素が絡み合ったイベントであり、成功には抑えるべきポイントがいくつもあります。ここからはローンチパーティを成功させるためのポイントを見ていきましょう。
1.目的を明確にする
ローンチパーティはその目的によって招待する人の属性や企画の内容がガラッと変わります。クローズドにしてお得意様が快適に新商品を選べるようにすることも、PR効果を狙って新商品と相性のいいインフルエンサーやメディアを中心に集めることもできるのです。だからこそ、目的をしっかりさせないとイベント内容が曖昧になってしまい、思った効果が得られません。『このローンチパーティで得たい結果』を吟味し、そこから企画を逆算して考えていくことが大切です。
2.ターゲットを明確にする
目的と同様に重要なのがターゲットです。この場合のターゲットとは『ローンチパーティに招待する人』と『ローンチパーティの報道や参加者の反応を見せたい人』、両方を指します。例えば、扱っている商品が高級品や購入者が限られるようなタイプの場合、その場で購入を決断してくれそうなお得意様がターゲットになります。反対に酒類やコスメなど、ターゲットを一般的に広く分布している商品の場合、ローンチパーティには参加しないけれど、その報道を見て興味を持つ人々がターゲットになります。PRイベントですから『最終的に誰に届けたいのか』というターゲットを明確にしましょう。
3.魅力的なコンテンツや会場を用意する
新商品発表会をあえてローンチパーティと銘打って開催するからには、パーティならではの仕掛けが欠かせません。なぜなら、ローンチパーティは『商品を紹介する』ものではなく『パーティそのものを楽しんでもらい、結果として商品に興味を持ってもらう』ものだから。
ローンチパーティの肝は発表する新商品を引き立てる舞台づくりにあります。
例えば、お酒のローンチパーティであればその新作のお酒に合う料理を提供する、化粧品のローンチパーティであればその化粧品モチーフの会場装飾やイメージカクテルを提供するなど、パーティでしかできない商品の魅せ方にこだわることで、新商品がより一層魅力的になり、購買に繋がっていくのです。
ローンチパーティの事例
ここからは具体的にどんなローンチパーティがあるのか、事例を見ていきましょう。
DieslOn×Steve Aoki
2018年にDIESELが発売したタッチスクリーンスマートウォッチのローンチイベントです。スマートウォッチの広告の顔であったスティーブ・アオキ氏を招き、音楽とテクノロジーを融合したブランドの個性あふれるパーティとなりました。
Inside The Kylie Cosmetics Launch Party
アメリカのコスメブランド、カイリー・コスメティックス(Kylie Cosmetics)の新作化粧品ローンチパーティです。Kylie Cosmeticsのテーマカラーであるピンクを基調にした会場にはアメリカのファッションを牽引するインフルエンサーやモデルが訪れ、コスメをモチーフとしたフードやドリンクに舌鼓を打ち、ゲームを楽しみました。また、ローンチパーティらしく、参加者には持ちきれないほどたくさんのコスメがプレゼントされています。
Adidas Originals SUPERSTAR 2020 LAUNCH PARTY
adidasが自社の象徴ともいえる商品『SUPERSTAR』の50周年記念した キャンペーン「CHANGE IS A TEAM SPORT –つなげ、その意思を。」の一環として、東京で開催したローンチパーティです。最初期のモデルから貴重なコラボモデルの展示、様々なゲストを招いてのトークショーなどを行いました。ブランドカラーもあり、イベントの雰囲気が強めに出たローンチパーティです。
まとめ
ローンチパーティは新商品の魅力とパーティの特別感を掛け合わせたPRイベントです。目的とターゲットをしっかりと定めることにより、商品のPRだけでなくブランドイメージや顧客エンゲージメントの向上、インフルエンサーを巻き込んでの宣伝効果など、様々なメリットが得られます。新商品のアピール方法として検討してみるのも一つの方法かもしれません。