企業のお客様向け周年イベントとは?実施ポイントと事例を紹介
目次
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企業にとって「周年イベント」はとても意義深く、気合が入るイベントのひとつです。
中でもお客様向けに開催する周年イベントはマーケティングや新規開拓等々でインパクトと効果のある取り組みができる貴重な機会でもあります。今回は周年イベントの中でも特に「お客様向け周年イベント」に焦点を当て、ポイントや事例をご紹介しましょう!
周年イベントとは
周年イベントとは5周年、10周年といった節目の年に開催するお祝いイベントです。「創業から〇周年」という節目が中心ですが、その企業の主力商品やブランドの周年を祝う場合もあります。
周年イベントの種類
周年イベントは大きく分けて「お客様向け」「社内向け」のふたつがあります。このふたつは目的も規模も対象者も大きく変わるため、開催したい周年イベントがどちらなのかをハッキリさせることが大切です。
お客様向け周年イベント
その名の通り、お客様に向けて行う周年イベントです。お客様に感謝を示すだけでなく、ブランディングや新規顧客開拓などの要素を盛り込むことが多くなっています。BtoB企業とBtoC企業で大きく内容が変わります。
社内向け周年イベント
従業員に向けて行う周年イベントです。企業は従業員あってのもの、ここまで支えてきてくれた従業員に感謝を示すことが主目的になります。インナーブランディングや従業員エンゲージメントの向上も目的とすることが多いです。
お客様向け周年イベントの実施目的
お客様向け周年イベントにはいくつかの目的があり「どの目的を中心にするか」で企画内容が大きく変わります。イベントの成功のためにも、企画前に「何を一番の目的にするか」をハッキリさせておくのが重要です。
感謝を示す
ここまで支えてきてくださったお客様への感謝を示します。「創業〇周年感謝祭」などのフレーズがある通り、周年イベントにおいて最も前面に打ち出すべき大前提とも言えます。
ブランディング
国税庁の資料によれば、企業が10年間続く確率はわずか6.3%程度です。つまり「周年イベントを開催できる」ことそのものが企業価値や信頼性を高め、ブランディング効果を持っています。周年イベントはお祝いであると共に「この企業は長年継続していて安定感がある」とアピールする絶好の機会なのです。
新規顧客開拓
周年イベントは「お祭り」感が強く、インパクトがあるため人目を惹きます。加えて信頼感・安心感も同時にアピールできるため、今まで接点がなかった人にも好印象を与えやすく、新規顧客開拓の手段として非常に効果的です。
お客様向け周年イベント実施のポイント
お客様向け周年イベント実施における最大のポイントは「感謝とお祝いを軸にする」ことです。エンゲージメント向上やプロモーションなど、イベントの開催目的は色々ありますが、「お祝い」「感謝」「これからもよろしくお願いします」というメッセージを前面に出した上で企画をすることが大切です。
お客様向け周年イベントの分類
お客様イベントといっても、お客様が企業なのか個人・消費者なのかで企画内容が大きく変わります。両立させることもできますが、そもそもの業務内容がtoBなのかtoCなのかによって選ぶことが大切です。
toB(イベント対象となるお客様が企業の場合)
お客様が企業の場合、お客様をお招きしての周年記念パーティーなどのリアルイベントに人気があります。イベントの参加人数が決まりやすく、お客様との距離が近いため、一人一人のお客様に丁寧で細やかなおもてなしをし、感謝を伝えることが重要です。
toC(イベント対象となるお客様が個人、消費者の場合)
お客様が個人や消費者の場合、周年イベントはプロモーションの要素が強くなります。限定デザインアイテムの開発やノベルティの配布、大々的なコマーシャルなど、お祝いであることを伝えながら自社をアピールする機会です。
お客様向け周年イベントにはどんなものがある?
お客様向け周年イベントには下記のようなものがあります。どれがベストかは業務内容やお客様のタイプによって変わりますので、イベントの目的に対してベストな選択肢を吟味することが大切です。
周年記念パーティー
お客様を一堂に集めたパーティーは、toBの企業やお客様が限られる特殊な業界等で定番のイベントです。お集まりいただいたお客様一人一人に感謝を伝えることができるだけでなく、お客様同士の交流の機会にもなります。エンゲージメント向上が主たる目的となるため、プロモーション要素は控えめです。
周年記念モデルの開発
周年に合わせた限定モデルを開発・販売するイベントです。限定商品の開発ができる企業の周年イベントの中では最もポピュラーなもののひとつ。「限定モデル」は話題になりやすくお客様の購入率も高いため、ブランディング効果も期待できます。
周年記念ノベルティ
周年記念デザインのノベルティはtoCの企業が最も取り組みやすいイベントです。もともとの商品ラインナップやサービス内容を変えることなく取り入れられるのが大きな特徴。購入特典や来場者特典のほか、無料配布でプロモーションに役立てることもできます。
周年記念動画
周年記念動画も取り組みやすく効果が高い施策のひとつです。周年記念パーティー用に製作し、お客様と共にこれまでの歩みを振り返ったり、企業紹介と合わせたプロモーションムービーにしたりと目的によって様々な内容で作ることができます。また、Youtubeなどの動画サイトで公開することで長期的なプロモーション効果も見込めます。
周年記念 POPUPイベント
toCの企業の目玉イベントとして最近注目されているのがPOPUPイベントです。限定品を扱うポップアップショップの他、これまでの歩みや歴代モデル、商品に使われているテクノロジーを紹介する展示会系イベントも人気があります。また、リアルだけでなくオンライン上で開催することもできます。
お客様向け周年イベントの事例
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会90周年
パルミジャーノ・レッジャーノチーズの全生産者が所属している非営利団体「パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会」はFoodex Japan 2024の出展に合わせ、都内レストランで報道関係者・インフルエンサー向けのイベントを開催しました。同協会はチーズの知名度向上、正しい知識を浸透させる試みなども行っています。このイベントではチーズをふんだんに使った料理なども提供され、報道やインフルエンサーを通じたプロモーションを行いました。
参考:PR TIMES
あべのハルカス10周年記念イベント
あべのハルカスでは10周年を記念し様々なイベントを行いました。リアルに人が訪れる商業施設である強みを生かし、あべのハルカスで撮った写真を投稿するコンテストや展望台の貸し切りなど、お客様がイベントを通じて自分の思い出とあべのハルカスを紐づけ、自然に顧客エンゲージメントが向上する試みが盛り込まれています。
連載30周年記念「名探偵コナン」展
週刊少年サンデーで連載している「名探偵コナン」30周年を記念した展覧会です。推理漫画であるコナンの作品をキャラクターやトリック、犯人などの視点から紐解いたエリアや作者による初期設定資料など、ファンが足を運びたくなるコンテンツが詰め込まれています。オンライン要素のないリアルイベントですが、時期を変えて全国を回ることで居住地に縛られず足を運びやすくなっています。
まとめ
お客様向け周年イベントは企業にとってブランディングやPRの大きなチャンスであると共に、お客様エンゲージメントを向上させるまたとない機会でもあります。自社の業務内容、お客様のタイプによって最適なコンテンツは異なりますので、企画の際にはイベントの目的、対象とするお客様を明確にした上で取り組んでいくことが大切です。
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