オンラインアワードとは?開催方法やメリット・デメリットを解説
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ここ数年、インターネット上を賑わせるようになったのが『オンラインアワード』です。コロナ禍によってリアルでのイベント開催が難しくなったことに加え、IT技術の進化により開催ハードルが下がり、『〇〇賞、発表!』という記事も目に付くようになってきました。
オンライン化したのは一般公開されるアワードだけではありません。企業内イベント、社内イベントとしてのアワードもオンライン化がどんどん進んでいます。そこで今回は『オンラインアワード』を取り巻く状況やその種類、開催ポイント等についてお話ししていきます。
オンラインアワードの背景
ここ数年で一気に拡大したオンラインアワード。その背景にはやはりコロナ禍があります。アワードは『定期的に開催される』ことが絶対条件のため、延期はともかく『今年はやりません』というわけにはいきません。
結果として、アワードは各種イベントの中でも積極的にオンライン化を進めるようになりました。zoomなどのオンライン会議ツールの進化も追い風となり、わずか数年でンライン化していないアワードの方が珍しいというほど定着しました。
また、アワードはお祝いの要素を含むため、凝った画面演出が可能なオンラインと相性が良かったという側面もあります。
いずれにしても、オンラインアワードは今後もアワードの開催形式で最もポピュラーなものとなっていくことは間違いないと言えるでしょう。
オンラインアワードの種類
オンラインアワードといっても、様々な種類があります。ここではよく使われている種類についてご紹介していきましょう。
ライブ配信型
会場に受賞者を呼び、授賞式の様子をオンラインでリアルタイム視聴できるようにする形式です。現在はこの形式が主流になっています。受賞者も視聴者も同じ時間を共有することができるため一体感があり、視聴者の反応を反映することで盛り上げの演出が行いやすいのが大きな特徴です。ただ『その時間に見る必要がある』ため、海外支店が多数ある企業など、視聴時間を揃えるのが難しい企業は工夫が必要です。
オンデマンド型
あらかじめ撮影しておいた動画を一定期間見られるようにする形式です。収録後に編集が可能なため、3DCGや画面の演出に一層こだわることができます。また、好きな時間に視聴することができるため、夜勤など勤務時間にばらつきがある会社の社員も見ることができるのも大きな利点です。ただ、リアルタイムではなく、一体感や視聴者の反応による盛り上げ演出が難しいという難点があります。
オンラインアワードのメリット
コロナ禍の真っただ中ではオンラインアワード以外の選択肢がない状態でしたが、これからはオンライン、リアルのどちらも選択可能になっていくことが予想されます。その時に備えて知っておきたいのが『オンラインアワードのメリット』です。ここではオンラインアワードならではのメリットについてご紹介していきましょう。
メリット1:受賞者が登壇しやすく、視聴者が参加しやすい
オンラインアワード最大のメリットが『登壇のしやすさ』『参加のしやすさ』です。受賞者は自宅から登壇でき、視聴者は自宅から見ることができるため、今までは移動や宿泊の都合で参加が難しかった人、海外支社の人等も式典に参加することができます。
また、オンラインは事実上の参加人数制限がなく、今までは会場キャパシティの都合で参加できなかった人も参加できるのも大きなメリットと言えるでしょう。
メリット2:アーカイブを残せる
オンラインアワードは基本的に『撮影している』ため、データを残すのが容易です。受賞シーンはもちろん、表彰者の取り組みを聞くセミナー・プレゼンなど、後から振り返りたい内容、会社にとって貴重なノウハウを保存できます。また、そのデータを使った別の試みを行うなど、幾重にも会社の成長につなげることができるのもポイントです。
オンライン配信方法
オンラインアワードを開催するにあたって需要なのが『配信方法』です。配信ツールによって使用できる人数や機能、画質などが異なりますので、この部分はしっかり吟味して決めるようにしましょう。
ここでは大まかに『ビデオ会議ツール』と『動画配信ツール』に分けてご紹介していきます。
ビデオ会議ツール
ここ数年で一気に広がり、定着したのが『ビデオ会議ツール』です。ZoomやTeams、Webexなど、様々なビデオ会議ツールが使われています。また、『ウェビナー』等の名前で一方的な配信に向いた機能が付属している場合もあります。
ビデオ会議ツールの大きなメリットは『双方向ならではのコンテンツを盛り込むことができる』点です。視聴者に発言権を持たせたり、チャット機能を活用することで表彰者に直接お祝いを伝えたり、受賞者への直接質問コーナーなどを設けることができます。また、あえて受賞者以外も顔出しで参加することにより、一体感を演出することができるのもポイント。普段から使っているツールなので視聴がスムーズでストレスがかからないのも大きなメリットといえるでしょう。
ただ、『いつものツール』をそのまま使うだけでは特別感が出ない点、ツールによっては配信できる画質や画面レイアウト、参加人数に制限があるのが難点です。ビデオ会議ツールを使用する際は『求める条件での配信ができるか』をしっかり調べておくことが大切です。
動画配信サービス
もうひとつ、オンラインアワードでよく使われるのがYoutube liveやvimeoといった動画配信サービスです。動画配信サービスはビデオ配信ツールと比べると高画質での配信がしやすく、視聴者が万単位に増えても安定して配信できるという大きなメリットがあります。また、専用アプリ等を入れなくても視聴可能なのもポイント。社内だけでなく一般にも公開したい場合や社員数が数千規模の大きい会社など、視聴者が多いタイプのアワードに向いています。
一方、ビデオ会議ツールと違い、音声・映像での双方向のやり取りをする機能はついていません。また、ビデオ会議ツールに比べてセキュリティが緩い部分がある(完全に参加者を限定することが難しい)ので、そこは注意が必要です。
どっちがよく使われているの?
ビデオ会議ツールと動画配信サービスはそれぞれ特徴があるため、主催者のやりたいことや参加者の傾向によって使い分けられています。
傾向としては、外部公開をせず参加者が限られるタイプの社内イベントではビデオ会議ツールを使うケースが多く、参加人数の制限がなく外部アピールを主軸に置くイベントは動画配信サービスを使うケースが多くなっています。
また、登壇者はビデオ会議ツールを使用し、視聴者は動画配信サービスで視聴する、いわゆる併用スタイルもあります。ビデオ会議ツールの中には動画配信サービスと連動する機能がついているものもありますので、組み合わせるのもひとつの方法です。
オンラインアワードの開催ポイント
では、実際にオンラインアワードを開催する時にはどんなことに気を付けたらいいのでしょうか? ここでは企画の際に特に気を付けたいポイントを3つご紹介します。
1:開催目的をとらえる
オンラインアワードを開催する際に重要なのが『開催目的』です。例えば、『社員の中で突出した成果を挙げた人を称えたい』と『アワードを通して知名度アップにつなげたい』では、使うツールもコンテンツの内容も全く変わってしまいますよね。特にオンラインアワードの場合、使用する配信ツールによって『できること・できないこと』がハッキリ分かれます。
まずは『何のために開催するのか』『誰のために開催するのか』『どうすれば目的を達成できるのか』をしっかり考えるようにしましょう。
2:開催目的をとらえた演出をする
アワードの役割のひとつはモチベーションアップにつなげることです。特に社内イベント、社内で好成績を上げた人を表彰するタイプのアワードの場合、アワードの成否は社員のモチベーションを左右し、翌年の業績にまで影響を与えます。だからこそ、オンラインアワードは見た目もコンテンツも憧れるような内容に仕上げることが欠かせません。
だからといって、ただ豪華にすればいい、派手にすればいいというものではありません。大事なのは『目的に適っているかどうか』。
例えば、横のつながりを大事にしたい場合は夜空や星座のステージを作る、より憧れを掻き立てたい場合はレッドカーペットの演出をするなど、『視聴者に何を感じてほしいのか』を明確にすることにより、演出を変えていくことが大切です。
3:配信環境を整える
オンラインイベントにおいてコンテンツ内容と同じかそれ以上に大切なのが『当日にきちんと配信できること』です。配信環境が悪く映像がブツブツ切れてしまったり、画質が落ちてしまうようでは視聴者は見る気をなくしてしまいますし、せっかくのお祝いであるアワードの雰囲気が台無しになってしまいます。
特に失敗が許されないリアルタイム配信の場合、配信は専門会社に依頼するのがオススメです。
オンラインアワード事例紹介
美容師向けアワード
もともとハイブリッドで開催予定だったアワードですが、急遽オンラインのみ、受賞者もオンラインでの登壇に変更になりました。
そのため、使用予定のホテル会場はそのままスタジオとして使用。会場にはLEDスクリーンを配置し、Zoomを通してご登壇いただき、コメントをいただくという形を取りました。
世界的な医療品・化粧品メーカーの社内アワード
3DCGを活用した、バーチャルスタジオでのアワードです。
クロマキー(画像合成用の設備)を設置し、受賞者がクロマキーの前に立つことでバーチャルスタジオにいるかのように演出する、テレポーテーションと呼ばれる登壇方法を採用しました。
全国展開している学習塾のアワード
全国に教室があり、ナンバーワンの教室を表彰するタイプのアワードです。
今回はあえてメイン会場に受賞した教室のメンバーを呼ばず、中継チームがサプライズで突撃するというスタイルを採用。
レポーターが台風中継のように勢いよくレポートしながら会場に訪れるサプライズで、受賞した教室にとっても視聴者にとっても刺激的なアワードとなりました。
まとめ
いかがだったでしょうか?オンラインという開催方式が普及した中で、オンラインならできること、オンラインだからこそできることをアワードにどう落とし込めるかがリアルのアワードとの大きな差別化だと思います。
中継。インタラクティブ性。様々なオンラインの要素がありますが、オンラインの大きなメリットは参加者が常に最前列でイベントを楽しめることです。
オンラインアワードを最大限に演出したい!という方はぜひ弊社までお問い合わせください!