社内運動会の目的とは?開催する方法や事例、成功のポイントを紹介!
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近年、『社員コミュニケーションの機会としての社内イベント』が注目を集めています。
その中でも人気・開催数ともに上がってきているのがなんと『社内運動会』。バブル期などに大ブームとなって以降は下火でしたが、数十年ぶりに開催する企業が相次ぐなど、レクリエーションイベントとして、社内交流の機会として見直されてきています。
今回は新たな価値を生み出している会社運動会の現在の状況、実施する際のポイントなど、企業運動会にまつわる情報をまとめてお届けいたします。
社内運動会とは?
そもそも、社内運動会とはどのようなものを指すのでしょうか?
社内運動会(会社運動会・企業運動会等々、呼び方は様々です)自体、明確な定義があるわけではありません。多くの場合は『全社員(ないしそれに近い人数)が参加する、身体を動かすことが主体の大規模レクリエーションイベント』を指しています。
ここで重要なのが『競技会ではない』という点。社内運動会で重要なのは個々人の身体能力ではなく、協調性や一体感、運動不足の解消等です。『レクリエーション、チームビルディング等を目的としたイベントである』という点を押さえておくことが、良い企業運動会の企画に繋がります。
社内運動会の目的
会社運動会の目的は企業によって様々ですが、大別すると『社員同士のコミュニケーションの促進』『運動不足の解消』『チームビルディング』等が挙げられます。また、参加者を社員に絞らず、社員の家族も参加できるファミリーイベントにしたり、露店やキッチンカー等を呼んでフェスの要素を入れたりと、社員・家族への慰労を目的にすることも可能です。
再び社内運動会が注目される理由
企業運動会はここ2~30年ほど下火でしたが、近年急に盛り上がりを見せています。その理由の一つとして考えられるのがテレワーク等による『直接対面してのコミュニケーション機会の減少』です。テレワークや在宅勤務が中心となるにつれ、業務上必要な情報のやり取りのみが行われる傾向が強まっています。オフィスにいても雑談をするのがためらわれる空気が生まれ、zoom等を使ったオンラインミーティングでは議題を効率的に話すことが求められ……と、社員同士のコミュニケーションが極端に取りにくい状況になっているのです。だからこそ、リアルなコミュニケーションや協力を楽しむことができる企業運動会が求められているといえるでしょう。
社内運動会の実施効果は?(実態調査)
実際に社内運動会を開催した企業は、どのような効果を感じているのでしょうか?株式会社グローバルプロデュースでは実際に企業運動会に参加した会社員を対象に実態調査を行いました。その結果、83.8%から『企業運動会に参加してよかった』という回答がありました。
また、会社運動会に参加して得られた仕事上での成果について『チームワークが良くなった』『仕事のモチベーションが上がった』『会議の生産性が向上した』などの意見が寄せられました。
このように、社内運動会はレクリエーションの域を超えた効果を期待することができます。
さらに詳細な実態調査の結果は下記ボタンより無料ダウンロードしていただけます。
社内運動会のメリット
社内運動会には様々なメリットがありますが、その中でも特に重要と言われるのが下記3つです。
1:立場・業務・部署を超えた社員交流ができる
会社でのコミュニケーションは『業務内容』や『役職』によって決まることが多く、話す内容や相手に制限が生まれてしまいがちです。また、同じ会社にいても違う部署の人は名前も知らない……ということもあるでしょう。その点、企業運動会は部署が違う社員同士をチームにすることができますし、業務関係の話をする必要がありません。その結果、普段の仕事では接する機会のない社員同士が自然に交流する機会を作ることができるのです。
2:運動不足の解消に繋がる
テレワーク、在宅勤務の結果、通勤がなくなり、運動不足になった……という話はよく聞きます。とはいえ、日ごろから運動していない人にとって『運動』はそれ自体のハードルが高く、ついつい面倒だからと後回しにしてしまうもの。もちろん、一度の会社運動会で日ごろの運動不足を解消することはできません。しかし、企業運動会を通じて『思いっきり体を動かす』ことでスッキリしたり、一時的でも身体がほぐれたりといった効果を得ることはできます。運動することのメリットを感じるための機会としても有用なのです。
3:チームビルディングに役立つ
企業運動会には他のイベントとは異なる特徴が一つあります。それは『普段の業務と一切関係ない』ということ。つまり、仕事であればどうしても発生してしまうしがらみや立場の違いを気にすることなく取り組めるため、参加者は肩の力を抜いて参加することができます。そこに綱引きや玉入れなどのチーム一丸となって取り組む競技があると、自然と協力する姿勢になり、結果としてチームビルディングに繋がっていくのです。『仕事と関係のない内容で協力する経験をする』ために、会社運動会は非常に効果的と言えるでしょう。
社内運動会のデメリット
このように、メリットの多い社内運動会ですが、当然デメリットも存在します。よく言われるデメリットとその解決策をご紹介しましょう。
1:ケガのリスクがある
社内運動会はその名の通り『運動』をするため、どうしてもケガのリスクがあります。皮肉なことに、特に普段運動していない人が張り切った場合ほど怪我のリスクが上がるものです。会社運動会においてケガの対策は必須と言えるでしょう。
まず、救急スタッフを揃えておくのは必須です。内容にもよりますが、参加者はイベント保険に加入し、ケガの際の補償に備えるのも重要です。また、社内運動会を業務の一貫として行うと、運動会時のケガが労災認定の対象となります。主催側は『ケガは絶対に起こる』と考え、あらかじめ対策を打っておくことが大切です。
2:運動嫌いの人のモチベーションが低い
運動会というと楽しいイベントのイメージが強いですが、運動嫌いの人にとって鬼門の場合もあります。学生時代の運動会は身体能力を問われやすく、苦い経験をした人も少なからずいるものです。企業によっては、運動へのネガティブイメージが強い人が集まっている場合もあるでしょう。
ここで重要なのは『社内運動会は身体能力を競う場ではない』ということ。競争要素はあったとしても根底にあるのはレクリエーションです。この点を踏まえてプログラムを決めていきましょう。また、告知の段階から工夫をし、運動会の実施目的を明らかにしておくことで運動嫌いの方の抵抗感を和らげるのも一つの方法です。
3:休みの日に開催すると逆効果の可能性がある
『運動会』という言葉、レクリエーションイベントであるというイメージから、土日開催を想定しがちな社内運動会。しかし、土日や休日に開催すると『休みが社内イベントで潰れた』という印象が先に立ってしまい、モチベーションが下がってしまったり、参加率が下がってしまう危険があります。実際、『企業運動会の実施における実態調査』では企業運動会をネガティブに捉えた原因として『休日に開催されたこと』が挙げられています。
逆を言えば、業務の一環として平日に開催すれば、参加率も高く、モチベーションも保ちやすくなります。社内運動会は参加率を上げることが成功の秘訣。平日開催、休日開催の場合は代休を設けるなどの工夫し、気兼ねなく参加できる環境を整えるようにしましょう。
社内運動会の競技や種目は?社内運動会のプログラム例
企業運動会を開催するにあたって重要なのがプログラム内容、つまり競技種目です。前述した通り会社運動会の主目的はレクリエーションやチームビルディングですので、個人技よりも団体競技を中心にするのがオススメ。また、ルールがシンプルでわかりやすいものが参加者・観戦者共に盛り上がりやすくなります。
玉入れ
高いところに掲げたカゴに球を投げ入れる競技です。身体能力を問わずだれでも参加できます。カゴを背負った鬼が逃げ回る、親子同時に参加する等、バリエーションを持たせやすいのもポイントです。
綱引き
2チームに分かれ、大きな綱を引っ張り合う競技です。勝つためには息を合わせる必要があるため、チームワークが試されます。また、親子同時に参加できるのもポイントです。見た目の割に体力を使うため、参加者の元気がある前半~中盤ぐらいに入れるのがオススメです。
チーム対抗リレー
運動会の花形といえばチーム対抗リレー。メンバー個人の身体能力の他、バトンパスなどのチームワークも求められます。応援にも熱が入りやすい競技なので、終盤にオススメです。
大縄跳び
大きな縄を飛ぶ競技です。一人ずつ飛んでいく方式、参加者が並んだ状態で始める方式などいくつかのパターンがあります。主にリズム感が試されるため、力や速さに自信がない方でも参加できます。長期戦になるとかなり体力を使いますので、プログラム前半~中盤がオススメです。
社内運動会を実施する場所、会場は?
企業運動会を開催するにあたって重要なのが『会場』です。企業イベントとして開催する以上、必ず会場を借りる必要があります。その際に気を付けるべきなのが『立地・収容人数』と『雨対策』。社員が行きやすい場所であること、十分な収容人数があることはもちろん、雨天決行なのか順延(中止)なのかでも選ぶべき会場が変わってきます。例えば、社員の家族も交えたフェス的な運動会であれば大型の競技場が候補に挙がりますし、雨天決行、遠方の支社のメンバーも交えたハイブリッド運動会であれば体育館やホールが候補に挙がるでしょう。集まる人数と企画内容によって変わりますので、目的と参加者を見極めて選ぶことが大切です。
社内運動会の服装は?参加者の注意点
企業運動会を盛り上げるために欠かせないのが『服装』です。動きやすい運動着であることはもちろん大前提。特に足元は怪我防止の観点から長ズボン(ジャージ)+運動靴がオススメです。
また、チームビルディングや団結力を高めるためにオススメしたいのが『チームごとにお揃いのTシャツやユニフォームを用意する』こと。チームごとに色分け・デザイン分けすることでチームの見分けがつくので、参加者も観客もわかりやすく、応援しやすくなります。当日の思い出にもなりますので、ぜひ検討してみてください。
社内運動会の企画事例
ここでは、実際に弊社が手掛けた社内運動会の事例をご紹介しましょう。
KDDI株式会社「KDDIスポーツフェスティバル」
KDDI株式会社はKDDI社員の交流を促すため、リアル・オンラインのハイブリッド形式の社内運動会を開催しました。リアル参加は社員だけでなく社員の家族(子ども)も参加できる種目を盛り込み、オンライン参加者用には全国10か所のパブリックビューイング地点を設けたり、順位予想クイズを開催したり、当日参加ができないメンバーの為に動画コンテストを開催したりと、全社員が楽しめるコンテンツにこだわりました。
株式会社ディー・エヌ・エー「DeNA FESTA」
株式会社ディー・エヌ・エーは初の会社をあげたレクリエーションイベントとして社員、非社員、家族全てを対象とした社内運動会を開催しました。初の試みということもあり、『DeNAの雰囲気に合った種目とは何か』『社員を巻き込む事前施策とは』といったテーマを掘り下げていき、社内への情報出し方や事前企画なども丁寧に行った結果、満足度93%という高評価のイベントとなりました。
大手IT会社H社 社内運動会
時節柄、全員が来場することが難しかったこともあり、ハイブリッド形式で開催しました。リアル参加の人は会場で行われている競技に参加し、オンラインの視聴者はその競技の順位予想をしていただなど、インタラクティブに運動会をプランニングし、オンライン参加者の人たちは番組を見ているような感覚でご参加いただきました。
オリンピックプレイベント
実施目的としては、世界選手権の感動を2020オリンピックの開催地である「東京」で感じていただきながら、オリンピックのテストイベントの実施でした。プロデュースのポイントとしては世界選手権のため、イベントの開会式では各世界の国旗を行進。また、日本での開催を象徴し、コンパニオンはすべて和装で登場しました。海外スタッフ及び参加者と円滑なコミュニケーションを取り、スポーツのアクティブ感が感じられる空間を作り上げました。
社内運動会を開催する方法と成功させるポイント!
実際に会社運動会を開催する場合は、次のような流れで企画していきます。
1:参加者と会場の選定
社内運動会は原則としてリアルイベントです。そのため、参加者の人数や居住地によって選ぶ会場が変わります。まずは誰が参加するのか(従業員全員なのか、希望者だけなのか、従業員の家族も招待するのか等)、何人ぐらいの参加が見込まれるのかを想定し、会場を選びましょう。
2:プログラム内容の決定
前述した通り、企業運動会には様々なメリットとデメリットがあります。また、主目的がレクリエーションなのかチームビルディングなのかで方向性が変わります。これらの要素を加味し、参加者が楽しめるプログラムを選ぶことが大切です。
3:社内への告知
会社運動会は通常業務とは毛色が異なります。キックオフ等、業務に直結する内容ではないため、参加者のモチベーションを高める試みが必須となります。イベント内容の告知、参加者の期待値を高める宣伝等、企画側で盛り上げていきましょう。
4:準備
身体を動かすイベントのため、通常のイベント準備に加え、怪我のリスクに備えた体制やイベント保険の加入などの対策が欠かせません。屋外会場の場合は雨天対策も整えましょう。
また、チームごとのユニフォームやTシャツの発注といった盛り上げるためのアイテムの準備も忘れずに!
成功させるポイント
社内運動会を成功させるポイントは『事前の盛り上げ』と『安全』です。日常業務とはあまり関わらないレクリエーションイベントだからこそ、いかに巻き込んでいけるか、当日までにモチベーションを高められるかが問われます。優勝チームに景品を用意する他、普段運動していない人でも「この競技なら自分にもできるかな」と思うようなプログラム設計、応援グッズやお揃いのユニフォームなど、様々な方法で機運を盛り上げてきましょう。
また、運動をする以上、怪我のリスクは避けられません。安全に協議できる環境づくりや救急体制を整えるのはもちろん、イベント保険への加入や業務の一環としての労災適用など、参加者が安心して参加できる対策を整えておくことが大切です。
まとめ
会社運動会は日常業務から離れ、身体を動かすレクリエーションリアルイベント。テレワーク等で懸念されているコミュニケーション不足、運動不足のキッカケになりえる魅力を秘めています。スーツから運動着へ着替え、普段の役職がまったく関係ない競技を行うという特別感は他のイベントには代えられないもの。今だからこそ求められる企業運動会を開催してみませんか?
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