イベント企画の「コンセプト」って何?
目次
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皆さんこんにちは!
最近、GPオフィス2階会議室にいらっしゃるMs.レッド(僕が勝手に呼んでます)と密かに対話力向上トレーニングをしている松野下です。
早いもので私がGPに入社してから、間もなく1年が経過し、社会人1年目の年が終わろうとしています。
まだまだこれから!突っ走り続けます!
さて、今日は私が入社してから直面した課題についてお話しさせていただきます。
何かというと『コンセプト』。
言葉そのものはよく聞くし、なんとな~くわかったような気がしていたのですが、いざイベント業界に入って向き合ってみると「え?何をどうすればいいの?」「それ、何か意味があるの?」と頭の中にハテナが浮かんでしまったのです。
イベントを作るにあたっては、まずオリエンテーションをしてニーズを聞き出し、企画書に落とし込み、プレゼンをし……といった流れがあるのですが、この流れの中でものすごく重要な位置を占めるのが『コンセプトづくり』です。
実はですね……
『コンセプトを制する者はイベントプロデュースを制す!!』
といってもいいほど、コンセプトって大事なんです!
コンセプトを制する者はイベントプロデュースを制す!
我々、イベントプロデュース業にとって、コンセプトは「企画全体を貫く考え方の肝」です。
言い換えれば『クライアントの目的を達成するために、何を、どうするのかの指針』。
イベントは、主催者(クライアント)と私達だけでは作ることが出来ません。
ステージ・映像・照明等、あらゆる分野のプロの仕事で成り立ちます。
そのプロが最高のパフォーマンスをするために、コンセプトは欠かせません。
コンセプトがあれば『このコンセプトに合った演出は何だろう?』と考えることができます。方向性のすり合わせもしやすくなります。
バチッとハマるコンセプトを決めることは、一致団結するための必須条件なのです。
イベントにおけるコンセプトの決め方
では、コンセプトは具体的にどうやって決めるのでしょうか?
まずはクライアントと『イベントの開催目的』を確認します。
誰に対して、どんな形で、どういう結果を生み出したいのか……
ここは絶対にズレが出ないよう、しっかりとヒアリングします。
次に、クライアントの目的・メッセージをコンセプトに落とし込んでいきます。
例を挙げましょう。
クライアントから「それぞれの個性が団結することで組織が強くなることを伝えたい」というイベントの開催目的を聞きました。
そこであなたは考えます。
「個性が団結し、組織が強くなるというイメージに合った言葉は何だろう?」
「……そうだ、『カラフル』だ! それぞれの個性(色)が共存し、より良い全体を作り出すポジティブな印象が一言で伝わる!」
こうして、「カラフル」というコンセプトが決まります。
そして、コンセプト(軸)の元に、具体的な企画が進んでいきます。
演出はとにかくカラフルに。ステージはカラフルに。招待状はカラフルに……あらゆる所にコンセプトが落とし込まれていくのです。
コンセプトは『腹落ち』が大事!
今お話しした通り、コンセプトはイベントの隅々にまで影響する大切な言葉です。
そのため、ふわっとした目的やメッセージはNG。
どう演出に結び付けるか、具体的な表現方法が思い浮かぶか、伝えたいメッセージと演出内容の整合性は取れるか等、あらゆる面を考慮して設計する必要があります。
制作サイドがイメージを共有し、方向性をまとめ、何をすれば目的にかなった仕事ができるかをイメージでき、腹落ちさせられる言葉、それが「コンセプト」なのです。
GPメンバーに聞くコンセプトワークの「極意」
このように、企画の心臓ともいえるのがコンセプトです。
そのため、企画をするさい、最初期にコンセプトについてのブラッシュアップを行います。この作業を「コンセプトワーク」と言います。
今回、コンセプトを考える上での極意や大事にしていることをGPメンバー数名にインタビューしてみました。
光畑
「コンセプトは”参加者との接触面を設計”することですね。
私は言葉には大きな力があると思っています。
届かなければ意味がありません。常に参加者様に「伝える」ことを意識しながら、 コンセプトを設計しています。」
インタビュー時も常にFUNな光畑さんです。(笑)
川本
「クライアントヒアリング(会社や担当者の思いを聞くこと)をじっくりしっかり。
オリエンがない場合は、クライアントをちょっとだけ勉強します。
「イベントに参加した人がこうなってもらいたい」像(仮説)をしっかりと考えて演出やアイディアとの調整を図る。という手順ですね。
大事なのは提案を聞く人の【腹落ち】を引き出すことです。」
神谷
「コンセプトは構成や演出の軸。イベント当日の風景をイメージさせやすい言葉をチョイスする。」
外村
「コンセプトは起爆剤です。課題と目的を整理した上で、今までにないような効果を自然に、そして爆発的に生んでくれる魔法のワードとも言えると思います。
想像を超える効果は小さなアイディアだったり、小さな手法の組み合わせだと思っていますが、魔法のワードがある事で、想像を超えるようなアイディアや工夫が、自然に出てくるものだとも思っています。
そして、思ってもみなかった想像を超える効果を生み出すと信じています。
例えばラグビー日本代表の「ONE TEAM」想像を超える一体感を日本に生んだ魔法のワードだと思います。」
コンセプト作りはプロデューサーの醍醐味
私はコンセプト作りはプロデューサーの醍醐味の1つでもあると思っています。
実際、私の考えたコンセプトが初めて採用された時の嬉しさは忘れることができません。
そして、コンセプトを考えるようになってから、世の中いろんなところにコンセプトが隠れているのがわかるようになりました。
商品・音楽・映画・ゲーム・広告・本等々……日頃何気なく接しているものの多くにコンセプトがあります。
時にそれは、伝えたいメッセージであったり、
メッセージを伝えるための、世界観の大きな軸であったり、
裏メッセージであったり、、、、
商品を手に取った時、映画を見たとき、音楽を聴いた時。
「このコンセプトはなんだろう?」と疑問を持つ「視点」を持って、深堀りしてみてください。
意外と楽しいですよ!
最後まで読んでくださりありがとうございました。また次なる松野下トピックでお会いしましょう!