オンラインカンファレンスのトレンド
目次
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ZoomやTeamsなどのビデオ会議システムの定着、コロナによるテレワークの推進等により、一般向け・顧客向け共に、オンラインカンファレンスを開催する企業が増えてきました。
それに伴い、オンラインカンファレンスの表現方法や企画なども洗練されてきています。
今回はオンラインカンファレンスのトレンドや、より成果に繋がるオンラインカンファレンスの企画の立て方、見せ方等についてご紹介させていただきます!
そもそも『オンラインカンファレンス』とは?
オンラインカンファレンスとは、その名の通り『オンラインで開催する(参加する)カンファレンス』のことです。
とはいえ、『カンファレンス』という単語そのものになじみがない方もいらっしゃるかもしれません。
カンファレンスはもともと医療業界用語で、職員同士での小規模会議や患者さんを交えた治療説明の場の意味で使われていた言葉です。
しかし、現在は『参加者(視聴者)が多く、比較的規模の大きな会議』を指すビジネス用語として使われるケースが増えています。この記事でご紹介するカンファレンスもビジネス用語としてのカンファレンスのことを指しています。
特に『オンラインカンファレンス』の場合、参加者全員が意見を交わしあうスタイルではなく、専門家のセミナーや主催のプレゼン、商品発表会等を視聴する、イベントとしての要素が強い傾向があります。
オンラインカンファレンスの目的は?
現在行われているオンラインカンファレンスは、主に自社サービスの認知度向上や顧客へのアプローチを目的としています。『カンファレンス』という言葉が示す範囲が広いため、新商品の紹介から企業理念や技術の解説まで、企業が顧客や一般層に伝えたいことを集約した大規模イベントとして開催することもあれば、ごくごく限られたVIP顧客やお得意様のみを対象とした特別イベントとして開催するケースもあります。
商品紹介が主軸かどうかは場合に寄りますが、いずれにしても顧客へのアプローチ手段の側面が強くなっています。
オンラインカンファレンスで使用されている設備は?
前述のように、顧客向けの情報提供、アピールの側面が強いオンラインカンファレンス。そのため、使用される設備も見やすさや凝った表現が重視される傾向にあります。
現在、オンラインカンファレンスで主に使用されているのが『3DCG』と『LEDスクリーン(LEDビジョン)』です。今までは3DCGが圧倒的でしたが、今後はLEDスクリーンが主流になっていくだろうと予想されています。
3DCGとLEDスクリーンの違いとは?
まずは3DCGとLEDスクリーンの仕組みの違いについてご説明しましょう。
3DCGはグリーンバック(緑色の壁)を背景に撮影を行い、後からCDで作った背景を合成する形式です。合成のため、表現の幅が広いというメリットがありますが、リアルタイム配信が難しい・登壇者は自分の背景に何が映っているかその場で確認できないというデメリットがあります。
LEDスクリーンはその名の通り、背景をLEDスクリーンに映した状態で撮影を行います。リアルタイム配信が可能で、登壇者は自分の背景に映っているものを確認できるというメリットがありますが、新しい技術を使った表現ということもあり、使用できる場が限られているというデメリットがあります。
LEDがオンラインカンファレンスに向いている理由は?
先ほどもお伝えした通り、オンラインカンファレンスは『顧客や見込み客に自社サービス、商品をアピールする場』という側面が強いイベントです。いかに商品やサービスを見やすく、わかりやすく、美しく表現できるかが重視されるため、3DCGの場合もシンプルな背景になりがちなのです。結果として、3DCGの最大の特徴である描写の自由さがあまり活かせないケースも多くなります。
また、オンラインカンファレンスはリアルタイム配信が求められる場合が多く、その点でもLEDスクリーンの方が使いやすいといえるでしょう。
プロジェクター&スクリーンとはどう違うのか
「常に画像を表示しておきたいなら、今まで通りのプロジェクターとスクリーンでもいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。プレゼンの定番と言えばプロジェクターとスクリーンですし、リーズナブルに使用できるというメリットもあります。
ただ、従来のプロジェクター&スクリーンの場合、画像の鮮明度に難があるケースが多いのも事実です。オンラインカンファレンスの場合、zoom等でおなじみの画面共有ではなく、会場の様子をカメラで撮影することが多いため、どうしてもスクリーンの画像はぼやけがちになってしまいます。LEDは画像を投影するのではなくスクリーンそのものに画像を表示するため、カメラを通してもパッキリとしたきれいな映像を撮ることができます。サービスや商品をより美しく見せたいという点からも、LEDの方が今後は主流になってくる可能性が高いでしょう。
他にはどんな表現方法がある?
オンラインカンファレンスの場合、主に3DCG、LEDスクリーン、プロジェクター&スクリーンが使われていますが、アピールしたいものによっては他の表現方法も検討したいところです。
例えば、アーティスティックな商品や紹介したい商品のサイズが大きい場合、ダイナミックな表現をしたい場合等はプロジェクションマッピングが候補に挙がるかもしれません。商品説明が複雑になる場合、最初から動画として作りこんでしまうという方法もあります。
最初からツールや表現方法ありきで決めるのではなく、紹介したい商品・サービスによって使い分けることも大切です。
成功するオンラインカンファレンス企画のポイント
オンラインカンファレンスの開催が増えている昨今、より多くの方に見てもらうためには企画段階から様々な工夫を盛り込むことが欠かせません。とはいえ、ただやみくもにコンテンツを詰め込めばいいというわけでもありません。
オンラインカンファレンスを成功させるためには、次のようなポイントを意識して企画を作るようにすると、ブレのない、魅力的な企画が生まれます。
・『誰に向けての』アピールかを明確にする(ターゲット選定)
・その商品が最も輝く演出が何かを考える
・話しやすい・聞きやすい環境を考える
『誰に向けての』アピールなのかを明確にする
オンラインカンファレンスを開催するにあたって重要なのがターゲット選定です。年齢層や普段見ている情報源によって『どんな表現が響くか』が変わるため、ここを明確にすることでカンファレンスの成功がぐぐっと近づきます。
その商品が最も輝く演出が何かを考える
オンラインカンファレンスの場合、目的はあくまでも商品やサービスの訴求です。そのため、必ずしも画面を派手に飾る必要はありません。新技術や新成分の丁寧な説明が求められているかもしれませんし、使用前と使用後の比較が響くかもしれません。パネルディスカッションをすることで視聴者の理解を深めることが重要なケースもあるでしょう。
商品が最も輝き、視聴者に魅力を感じてもらえる演出、プログラム構成が何なのかを考えることが重要です。
話しやすい・聞きやすい環境を整える
オンラインカンファレンスは商品をアピールするイベントの中でも、説明やプレゼン、専門家のセミナー等、情報量が多くなりやすいイベントです。そのため、画面作りの妙に加えて登壇者の話しやすさも重視されます。
特にオンラインの場合、スピーカーが話しているのをただ定点カメラで撮っているだけだと視聴者は飽きてしまいます。登壇者側が動くのが難しい場合はレールカメラ等を使用したダイナミックなカメラワークを取り入れ、視覚的にも楽しめるようにする工夫が求められます。また、リアルタイム配信の場合は撮り直しが利かないため、返しモニターや返しスピーカーで登壇者が話しやすい環境を作ることも欠かせません。オンラインカンファレンスはイベントに近いとはいえ、会議、情報提供の側面が強いものです。『登壇者側』と『視聴者側』、両方への配慮が求められるといえるでしょう。
オンライン環境の拡充により、オンラインカンファレンスの需要が高まる一方です。それに伴い、カンファレンスとしての質、オンラインイベントとしての絵作りのクオリティも求められるようになっていくことでしょう。
よりお客様に響くオンラインカンファレンスを行うために、ぜひ当記事を参考にしてみてください!
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