GP JOURNAL

Global Cultural Crisis(世界的文化活動の危機)とアーティストの戦い

ChatGPTで要約する

“GP TECH” generating now…

こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。

こんにちは、GP奥谷です。
大小関わらず、リアルイベントやコンサート、スポーツイベントFesの中止が続いていますね。今の状況はGlobal Cultural Crisis (世界的文化活動の危機)と呼ばれており、経済的側面だけでなく、文化的側面からも危険な状態だと言われています。

日本のエンターテインメント&イベント業界への影響も多く耳にします。
以前、大変お世話になっていた札幌の某ライブハウスが閉店と聞き、大変心が痛みました。

活動自粛 アーティスト
活動したくとも、活動する場を奪われたアーティストも多い


もちろん、アーティストやイベント主催者、関係者もただ手をこまねいているわけではありません。
「今この状況下で、自分たちに何ができるか?」というテーマの下、様々な取り組みが行われています。

今回はこのGlobal Cultural Crisis(世界的文化活動の危機)を乗り越えるべく行われた世界の企画、支援などについてご紹介します。

コロナに音楽で立ち向かう、世界的アーティスト達の試み

世界各地で、一流アーティスト達による様々な動画がアップされています。

3月24日、U2のボノがコロナウイルスで苦しんでいる人々に捧げるとして「Sing For Life」という歌を作り、youtubeにて公開しました。
これはU2の自曲「Let Your Love Be Known」と同じメロディー&歌詞を基にwill.i.am、ジェニファー・ハドソン、YOSHIKI等とコラボレーションしたものです。

SING4LIFE

4月7日にはキャロル・キングの半生ミュージカルである「ビューティフル」の世界各国のキャスト&ミュージシャン(含:平原綾香)が参加した「You’ve Got a Friend」コラボレーション・ムービーが同じくyoutubeで公開。

You’ve Got a Friend」コラボレーション・ムービー

これらは音楽Newsとしても大きく取り上げられました。

また、日本では話題にこそなりませんでしたが、テノール歌手のアンドレア・ボチェッリがミラノのドゥオーモから「Music For Hope」生配信を行いました。
私は深夜2時にリアルタイムで視聴し、大変感動しました。
こちらもyoutubeで公開されており、全世界で4,000万回近く視聴されています。

MUSIC FOR LIFE

また、英国では4/26現在の音楽チャート1位は、99歳の退役軍人の医療従事者への応援歌です。
音楽を通じ、人と人がつながりを意識し、相互に励ましあっているのが伺えます。

米国の寄付(ドネーション)文化とクラウドファンディング

米国は寄付(ドネーション)文化があり、アーティストたちの寄付活動が注目されています。

米国の著名なエンターテインメント情報誌を見てみると、Lady Gaga, U2, Elton John, Bruno Mars, James Taylor, Madonna, Billy Joel,等、多くのアーティストやクリエイターが、寄付(ドネーション)を行なっているという記事が目に付きます。

米国 寄付文化 アーティスト
米国の寄付文化がアーティストを支える


また、日本国内でも危機に瀕した音楽業界を支援しようという動きが広がっています。

例えば、開催中止になった「日比谷音楽祭 2020」において、裏方スタッフに対し、「少額でも補償する」試みとして、クラウドファンディングがスタートしています。
また、各地のライブハウス存続、アーティスト活動継続のためのクラウドファンディングも行われています。

クラウドファンディング 音楽 アーティスト
クラウドファンディングサイトには全国のライブハウス存続プロジェクトが並ぶ



日本はまだ寄付文化は根付いていませんが、今回はクラウドファンディングが支援の窓口、受け皿となっているようです。

充実するオンラインシステムを活用した活動の広がり

私達の日々の仕事においても、配信、テレワーク、テレカン(ビデオ会議)が、にわかに注目されています。

今は配信技術の進化、動画プラットフォームの整備により、オンライン上での活動が非常に容易になっています。
例えば、YouTube (Studio)Live。無償で使える優れたアプリが普及したことにより、Live配信が可能になりました。アーティストによる無観客ライブ(以前のゲネプロ形態)も数多く実施されています。

無観客 ライブ LIVE
無観客ライブという新しい形態が生まれている

オンラインで合奏やセッションを行うときは遅延(音のタイミングがズレる)が問題でしたが、これも解決策として6月にヤマハが『SYNCROOM(シンクルーム)』というオンライン合奏システムをリリース予定です。

また、Zoom, TeamsというVideo会議アプリにより、誰でもどこからでもテレワークやテレカン(ビデオ会議)が簡単にできるようになりました。

個人向けだけでなく、企業向けの商品にも技術革新の波が来ています。

ほんのチョイ前まで、バーチャルイベントは高度な技術の為、専門業者に高額で発注していました。

しかし、4月7日に東京に本社を置く株式会社クラスターが企業のオンラインイベント、カンファレンスをバーチャル空間で即日実施可能とする「clusterスターターパッケージ」の販売を開始。バーチャルイベントのニーズは増大し、ハードルは下がるという時代に突入しています。

ただし、これはイベントの無料化が進むということではありません。
最近では、無観客の有料コンサートを開催した所、有料来場者数がリアルコンサート実施時の10倍にもなったという想定外のうれしい事態も起きています。

ハイクオリティな『プロ』の面目躍如の時代へ

『不要不急』というお題目の下、非常に厳しい状況に置かれたのがイベント業界であり、文化活動です。まさに “文化の危機を守る” & “もの作りを止めてはいけない”と、日々痛切に感じております。

“自分で自分を否定しては、いけません”

最初にご紹介した通り、アーティストにはアーティストなりのコロナとの戦い方があり、多くの人を勇気づける活動ができます。

それと同時に、今後はプロがいかにプロとしての姿を見せられるかも問われるようになるでしょう。技術の進化により誰もが配信やオンラインイベントができるようになった今こそ、プロとしての実力、唯一無二の存在感を示せるかがカギとなります。

プロ 実力 唯一無二
活動のハードルが下がるほどに実力が問われる



また、オンラインは確かに便利ですが、それですべてが完結するものではありません。リアルイベントだからこそ感じられる熱が確かにありますし、リアルイベントが軒並み中止しているからこそ、リアルイベントに行きたいという渇望が高まっていると予測できます。

この騒動が終焉した時に
「最終的には本物を見に行きたい。リアルイベントに参加したい」
と思ってもらえるように、発信側であるミュージシャン&アーティスト&私達スタッフが 試されているのでは?と(勝手に)解釈し、頑張っております。

ONLINE EVENTオンラインイベントの実績やノウハウ

公開日:

2020MAY

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