広告の歴史を辿る「アドミュージアム東京」に行ってきました
目次
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皆さんこんにちは!GPの新田です!
汐留のカレッタ汐留内にある『アドミュージアム東京』に行ってきました!
アドミュージアムは、江戸時代から現代まで、約33万点の収蔵資料が収められたミュージアム。
ライブラリーでは広告とマーケティング関連書籍の閲覧、広告作品のデジタルアーカイブを検索・閲覧することができます。
広告に完全特化した美術館って珍しいですよね!
入り口から入ると右から反時計回りに、江戸時代から現代までの広告の歴史を振り返る作りになっています。順を追ってみていきましょう!
マーケティングの始まりは江戸時代!?
まずは江戸時代からです。実際に当時使われていたものも飾られています。
「世界初!?天才のマーケター」とあるように、マーケティングの始まりは江戸時代。越後屋が1638年に発行した「引札(現代で言うチラシ)」だと言われているそうです。
また、町が大きなにぎわいを見せ始めた江戸時代では看板にも趣向が凝らされていたみたいです。
上に飾られている大きな商品模型のようなものは、店先に飾られていた看板です!
筆屋さんや飴屋さん、櫛屋さんなど、見ただけで何のお店か分かりますね。しかもかわいい、、、!
中でも画期的だと思ったのは右から二番目、傘に球のようなものがついているものです。
これは酒屋さんの看板なのですが、球は杉の葉を刈り込んで作られたもので、お酒ができた時期に垂らし、葉の枯れ具合で酒の熟成度が分かるようになっていたそうです!
また、当時の広告に携わった人物にインタビュー形式で聞くことができるコンテンツもありました!
4人の中から選んで対談映像を聴くことができます。
江戸時代の人が実際どんな話し方だったのか、実際の人物と似ているかなどは分かりませんが、斬新で面白いコンテンツで、つい全員分見てしまいました。
文明開化の明治時代。
社会や人々の生活が大きく変わった文明開化のあった明治時代。
新聞・雑誌というメディアが生まれ、情報が多くの人へ伝えられるようになった時代です。
国産品と舶来品の広告競争が行われていたそうで、どのお店も広告のアイデアで競っている様子が絵からも伝わりました。
今で言う万博のような博覧会もこの時代から行われており、欧米の文化を伝える場、全国各地の名産を広める場になっていたようです。
上記の画は博覧会で楽しまれていた乗り物「ウォーターシュート」です。左上にも観覧車があったりと、移動式遊園地のように来場者を楽しませる乗り物がこの時代からあったのはとてもびっくりしました!
大正モダン、文化のコラボレーション
続いては大正時代です。ここからは現在でも馴染みのある商品の広告が出てきました!
現在の広告と比較するとイメージが違うものも多く、とても興味深いエリアでした。
企業の中にも宣伝部などの専門組織が置かれ、アイデアが競われるようになり、スタークリエイターも誕生してきだした時代だったようです。
上記の瓶、パッと見て気付かないかもしれませんが、なんとあのカルピスの初期のデザインなんです!今では「カラダにピース!」でおなじみのカルピスですが、この時は「初恋の味、カルピス」といったコピーが付けられていたようです。
実際ポスターも少女が描かれており、甘酸っぱい青春の味といったイメージがよく伝わるデザインでとても素敵でした。
また欧米のデザインが日本でも流行り出した時期なので、大正モダンのようなデザインタッチが多い印象でした。デザインは洋風なのに文字も右から左に読む名残が残っているモノも多く、文化が入り混じっている感じがとても萌えポイントでした、、、!
また、このエリアの後ろには引き扉のようにこの時代の広告ポスターが3レイヤーに分かれて飾られていて、15分は止まって見入ってしまっていました!!
中でも私が好きだったのは、これです!!
日本郵船株式会社さんの広告ポスターです。
この時代は普段着である着物を着た3人の女の子と文字は英語。この文化の混ざったこのポスターがすごく好きで持って帰りたくてしょうがなかったです、、!
(よくよく見るとNITTAと私の苗字も入っていることに気付いてテンションMAXでした)
昭和時代(戦時中~戦後)
このエリアは一番小さかったのにもかかわらず、とても印象的でした。
広告の役割が大きく変化していることが一目瞭然で分かります。商品広告はなくなり、戦争を推進するためのものが多いイメージでした。
中でも私の中で印象的だったのが、左下の「なにがなんでもカボチャを作れ」。食料の確保を各家庭にお願いでもなく、絶対命令のような強い口調のポスターが戦時中の深刻さが表現されていて見ているのがしんどいと感じてしまうほどの圧迫感がありました。
現代へ
ついに現代まで来ました!
ここからは知っている広告やCMなども出てきました。小さい頃みていた懐かしく感じるCMや物などもあり、広告史に残るような広告を実際の時代に生きて体感していたんだと思うとすごく嬉しくなりました。
コレクション・テーブル
広告の歴史を見た後に見た場所で、ミュージアムの真ん中にあるエリアです。
ここも思わず長居してしまいました。
なぜかというと、、、1950年代~現在までのテレビCMをタッチ式で自由に閲覧することができるんです!数えきれない数のCMが流れてくるため、気になるモノ、知っているモノ、好きだったモノ。次から次へと見たいモノが流れてきます!
視聴ブース「4つのきもち」
雲のように浮かんでいるこのブースは各ブースでテーマが異なり、見ると「心あたたまる広告」、「びっくりする広告」、「元気が出る広告」、「考えさせられる広告」に分かれています。
菜月さんが見ているのは「心あたたまる広告」ですね♡
各ブースでどのような気持ちになるのかデザインで表されているのがとても素敵ですよね、、、!
その他のコーナー
実は私と菜月さんが入口から出口まで興奮していたコンテンツがあるんです!
それは、、、
スタンプラリーです!
え、スタンプラリー、?と思った方。ただのスタンプラリーではないんです!
4つのスタンプを重ねる事で完成するものになっています。
そのため、、、
1つ目のスタンプではこんな感じに!
ミスかと思って焦っていたら、スタッフさんに「段々と絵が出てくるので全部集めてみてくださいね!」と声をかけられてしまいました。(笑)
段々と絵が見えてきました!
完成品はこちら!「美艶仙女香団扇絵」というそうです。完成したスタンプカードはハガキとしても使用できます。私は今も自分のデスクの上に飾っています!
時期によって絵柄が違うらしく、行くときには何の絵柄が出るのか楽しみに行ってみてくださいね!
他にも、自分の心に刺さった広告にシールを貼るコンテンツなどもありました!
まだまだゆっくり見たかったですが、時間が足りなかったため、また行きたいと思っています!
本当にこんなにも楽しく学べるところが無料!?と驚きを隠せないぐらい、素敵なところなので皆さんも是非足を運んでみてください!