開会式・閉会式に見る『ハイブリッドイベント時代』の到来
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こんにちは、GP大川です。
ついに世界最大のスポーツの祭典、盛り上がりましたね!日本のメダル獲得数も今までで一番多かったそうですし、自国開催ということで様々な競技が中継され、非常に見ごたえがありました。
ところで、皆さんは開会式をご覧になりましたか?
まだの方はハイライトがyoutubeに上がっていましたので、ぜひご覧ください。
ちなみに、NHKの公式サイトでは開会式がすべて見られます。
今回は『開会式・閉会式を見て感じた、イベントのトレンド』についてお話ししていきたいと思います。
明確になった『ハイブリッドイベントの定番化』
あなたは今回の開会式を見てどんな感想を抱かれましたか?
私が一番感じたのは
「これからは全世界的にハイブリッドイベントの時代が来る!」
ということでした。
ハイブリッドイベントとは、弊社でもご提案させていただいているオンラインイベント形式のひとつで『動画とライブ中継を組み合わせ、会場でも配信でも楽しめるようにしたイベント』のことを指します。
もちろん、今までも開会式・閉会式はTV等で全世界に配信されてきました。
しかし、それはあくまで『中継』。リアル会場で開催されているものを中継するスタイルだったのです。
しかし、今回は皆さんもご存じの通り『無観客』での開会式・閉会式……ほぼすべての観客がテレビやインターネットを通じて見ることになりました。
もちろん、無観客での開催は残念ではあるのですが……
これは言い換えれば『開会式・閉会式がオンラインイベントになった』ということでもあります。
『会場の盛り上がりを伝える』という従来の中継から『会場の様子を織り交ぜつつ、画面の向こうにいる視聴者向けのイベントを行う』という、大きなパラダイムシフトが起こったのです。
『映像と中継の境目がない』時代の到来
たとえば、開会式のオープニング。
最初に映し出されたのは『国立競技場の設計図が描かれる映像』でした。
国立競技場のスクリーンに映像が映し出される様子、ではありません。
世界中の人が最初に見たのは『映像』。
そして、過去大会で選手が活躍する様子の映像等を経て、カメラは国立競技場へ。その後も随所に映像を挟みながら開会式は進行していきました。
国立競技場でのパフォーマンスを中継していたかと思えば、過去大会の映像に切り替わり、別の場所で演奏しているオーケストラの映像になったかと思えば、会場の選手入場の中継に切り替わり……
歌舞伎座で海老蔵さんが舞っている映像を見ていると思ったら、会場に海老蔵さんが登場し、映像で披露された舞の続きを踊り……。
今まで、動画と中継の境目には「それでは、VTRをご覧ください」といったアナウンスが入っていました。しかし、ハイブリッドイベントでは時として動画と中継の境目がなくなります。動画と中継の繋ぎを工夫することで『どこからが映像で、どこからが中継なのか』わからない、いや、その二つの境目がないコンテンツに仕上げることが可能なのです。これは観客の多くが画面越しで参加するハイブリッドイベントならではの試みと言えるでしょう。
選手入場やドローンパフォーマンスなどの『リアル会場でしかできないこと』はリアルで行い、作りこんだ映像と合わせていく。
どちらがメインでどちらがサブ、という分担ではなく、それぞれの良いところを掛け合わせることでより密度の高いイベントを作り出していく。それにより、一歩引いてしまいがちなオンライン参加者を巻き込んでいく。
プログラムの内容については賛否両論ありますが、世界中の人が『ハイブリッドイベント』に接した貴重な機会だったことは確かです。
映像でしかできないこと、会場でしかできないこと……その『どちらかひとつ』を取るのではなく、『いいとこどりをして組み合わせる』ことを可能にしたのがハイブリッドイベントです。
今回の試みを足掛かりに、ハイブリッドイベントが今まで以上に広がるのではないでしょうか?