今、現実とファンタジーの壁を超える『2.5次元』がアツい!
ChatGPTで要約する
こんにちは!GP洪です。今日はGP内にも大ファンがいると噂の『2.5次元』のご紹介をさせていただきます!
みなさん『2.5次元』ってご存じですか?
たぶん「知ってる!メチャクチャ知ってる!むしろハマってる!」と身を乗り出す人と「何それ?数学用語か何か?」と首をかしげる人に分かれると思います(笑)
ざっくり言うと、『2.5次元』とはマンガやゲームのメディアミックス戦略のひとつ『舞台化』です。とくに最近は若手のイケメン男性俳優の登竜門とも言われており、2.5次元で人気になった俳優さんがテレビ進出するケースも増えてきています。
伸び悩んでいた『観劇』人口の増加、特に若者を呼び込むキッカケになったという話もあり、 エンタメのトレンドに敏感なGPとしては見逃せません!
この2.5次元。調べてみるとまさに『ライブイベントの魅力』を詰め込んだコンテンツだったのです……!
実写化とは似て非なる2.5次元イベント
一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会によれば、2.5次元とは『2次元の漫画・アニメ・ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツの総称』です。
ポイントは『マンガやアニメ、ゲーム等が原作である』『舞台であること』の2点。そのため、いわゆる実写映画は2.5次元に含まれませんが、舞台であればミュージカルでも演劇でも、ライブイベントでもOKです。
その市場規模は現在150億円を超えるといわれ、また2.5次元作品とコラボしたカフェや限定グッズなども展開されている他、台湾などの海外進出も行われていて、演劇系のコンテンツとしては今最もアツいもののひとつと言えるでしょう。
宝塚から始まり、イケメンミュージカルへ
2.5次元がブレイクしたのは最近ですが、その原点は1974年までさかのぼります。
2.5次元の定義にある『マンガやアニメを舞台化する』企画を最初に行ったのは1974年の宝塚歌劇『ベルサイユのばら』。当時から原作マンガの世界観を忠実に再現したセットや役者の衣装、メイクなどが話題となり、宝塚歌劇団最大のヒット作となりました。
ちなみに『漫画の神様』である手塚治虫は宝塚市出身で宝塚歌劇団を見ながら育ち、その経験をもとに『リボンの騎士』などの作品を描いたと言われています。もともと、日本におけるマンガと舞台は近しいものだったのかもしれませんね。
しかし、それ以降しばらくの間、2.5次元は宝塚歌劇団のベルばら以外はなかなかヒットしない時代が続きます。
そこに風穴を開けたのが1993年に始まったミュージカル『美少女戦士セーラームーン』。当時、社会現象になるほどの人気だったセーラームーンのミュージカル化は作りこみのこだわりもあって人気コンテンツとなり、2005年まで連続公演、その後も不定期に新作が作られています。
そして、現在の2.5次元の流れを作り出したのが2003年に始まった『テニスの王子様』のミュージカル化、通称『テニミュ』です。テニミュのヒットを機に2.5次元は一気に『マンガやアニメの舞台化』の代名詞として知られるようになりました。
現在ではメディアミックスの一環として、往年の名作から最近の大ヒット作まで幅広く2.5次元作品が作られています。
2.5次元コンテンツによってブレイクした『刀剣乱舞』
2019年の国内モバイルゲーム売上No.1となった『Fate/Grand Order(FGO)』、
単行本の初版部数がワンピースを超えた『鬼滅の刃』
等々、続々と企画が進行しています。
2.5次元は『ライブ感』×『原作再現』の合わせ技
現在、2.5次元はどれもチケットが争奪戦になるほどの人気を博していて、その勢いはとどまるところを知りません。
2.5次元を見たことがない方からすれば、ちょっと不思議ですよね。
2.5次元が人気になった理由は色々ありますが、その中でも大きいのが『原作を再現するための徹底的なこだわり』と『舞台ならではのライブ感』です。
まず、2.5次元のキャスト(役者)は極限まで原作の顔に近づけたメイクをします。歩き方も動きも原作キャラクターにとことん寄せ、原作のイラストとキャストの顔写真を並べて「そっくり」と言われるレベルまで作りこみます。
プロレス技を掛けるキャラクターにプロ選手を充てることもあります。
例えば、宝塚歌劇団の2.5次元ミュージカル『ポーの一族』は原作絵と宝塚のメイクの相性が見事にハマり、「原作そのままだ!」と話題になりました。
キャストだけではありません。
舞台のセットはもちろん原作の世界を再現。テニスがテーマなら舞台上にテニスコートを作りますし、自転車レースがテーマなら自転車のハンドルを持って舞台上を走り回りますし、飛ぶキャラがいるならワイヤーワークで飛びます。
アイドルがテーマの作品では、アニメの担当声優がキャラの衣装を着てライブをします。
メイクや演出、セット等、ありとあらゆるものを駆使して原作(2次元)と現実(3次元)の壁を乗り越えようとするのが2.5次元なんですね。
この試みと『舞台』というライブ感が合わさることで「自分の好きなキャラと同じ世界にいる」「あの作品の世界に自分が入り込んでいる」という体験ができ、それが多くの方に支持されているのです。
誰でも一度は「大好きなマンガやゲーム、アニメの世界に入ってみたい、その世界のキャラクターに会ってみたい」と思ったことがあるはず。2.5次元はそんな願いを演出やメイクで叶える、新しい夢の舞台と言えるのではないでしょうか?