2020年のキーワード“アバターロボット”って?
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ChatGPTで要約する
みなさんこんにちは!子供の頃描いた未来の一端にロボットっていましたよね?その未来図がようやく現実になりそうですよ。ここ最近アバターと呼ばれるロボットが続々と登場し、一般活用され始めました。
実は2020年は「アバターロボット元年」。業界きっての各社がアバターロボットを発表する年だと噂されていたんです。そしてこの新型コロナウィルスが追い風となり実用化へのスピードが加速中。「はいはい、アバターね、あの青いやつか」。違いますからね!
アフターコロナを考える上で無視できない存在アバターロボットについて、ここらでさっくり勉強しておきましょうか。もしかしたら接触NG時代のエンターテイメントの救世主になるかもしれませんよ。
遠隔から操縦する“アバターロボット”
イメージしてください。道の片隅、オフィスの一角、ライブハウスなどいたるところにアバターロボットが設置されている世界を。あなたはアポロシアターやカリブ海、はたまたグーグル本社など行きたい場所を選び、そこに携帯なのかPCなのかを使ってアクセスします。するとその場所にあるアバターロボットにセットアップされ、自分の頭を使ってそのロボットを動かすことができる。
つまりアバターロボットとは「人間が遠隔から操作をするロボット」です。なので、アバターロボットさえあれば人は実際にその場所を訪れる必要なく様々なことを体験できる。
これが普及すれば、例えば家にいながら釣りができたり、ギリシアのパルテノン神殿を散策したりと体験の幅が広がるのはもちろん、海辺のアパートメントに住みながらニューヨークで働き、パリの仲間と人生を語りながらワインを飲む、というように、ライフスタイルがガラッと変わる未来がやってくるかも。
技術開発がさらに進めば、人がロボットを通して得た体験と、実際にその場に行った生身の体験が等価になる日がくるかもしれませんね。
AI搭載自律走行系ロボットはコンセプトが違う
ペッパーくんやアイボなど、AIを搭載した自律走行系ロボットは前から活躍していますよね。しかし今回ご紹介しているアバターロボットはこのAI搭載の自律走行型ロボットとはコンセプトがそもそも違う。例えばペッパーくんは、人工知能を使って自分で考えて目の前にある障害物を避けながら動きますよね。しかしこのアバターロボットは、人が自分の脳を使い自分の体の代わりにロボットを使うところに意味があるのです。
各社がこぞって開発中!アバターロボットラインナップ3選
2020年はアバターロボット元年。様々な会社がアバターロボットシーンを先導しようとアバターロボットを開発しています。どんなアバターロボットが出てきているのが気になりますよね?ということで、有名どころをさらっとご紹介していきましょう!
①JET(ジェット):日本航空
ジェットについてはもしかしたらニュースなどでチェックされた方は多いかもしれませんね。一躍話題になりましたから。日本航空が開発したこのジェットは空港での活用を想定して作られました。言うなれば「おもてなしロボット」。すでに羽田空港でトライアルは行われており、見た目の可愛らしさから人気も高い様子。ジェットの操縦者はVRの技術を使い、ロボットの移動、腕と顔を動かすことによる感情表現、ロボットを介した空港利用者との音声通話などを行うことができるんですね。なので、介護や子育てなど家を離れることが困難なスタッフが遠隔で働くことができるとのことで、新しい働き方に貢献するのではないだろうかという声が上がっています。
②ugo(ユーゴー):Mira Robotics
ユーゴーはアバターロボットを活用する家事支援サービス。人間がロボットを遠隔から操作することで、心理的にハードルの高かった介護などの家事支援サービスの障壁を取り除くことが可能に。前々から問題として取り上げられている少子高齢化によって今後高齢者が増えていきます。さらに共働きが当たり前となる今、家事に割く時間がないという声は多いようです。そんな層をターゲットにしたこの家事支援サービスは引く手数多になる予感。このユーゴーで使用されるロボットは車輪を使って移動し2本の長いアームで支持された家事をこなしていきます。アームを上下に動かすことができるので可動域はかなり広域。
③temi(テミ):hapi-robo st
お次はハピロボが開発したテミ。高さは100センチで、1回の充電で約8時間稼働し、自律的に充電ステーションにドッキングして無線給電を行うという優等生ぶり。しかも人間の後をついて走行するだけで屋内をマッピングできちゃう良い子っぷり…。利用者は遠隔でスマホやタブレットを使い移動したい場所をタップ。するとテミがそこへ移動してくれるのです。シンプルな作りのため子供や老人でも簡単に使いこなせるのも大きなポイント。テミの特徴は、まさにそこにいるかのようにコミュニケーションができるということ。遠隔からタブレットやスマホを使ってその部屋にいる人を世界のどこからでもコミュニケーションをはかる事ができるんですね。
ここ最近zoomなどを使用したオンラインミーティングが日常化しています。もしかしたらみなさんは、遠隔からコミュニケーションをとるだけだったら何もテミを使う事ないんじゃないか?と思うかもしれません。しかし、決められた時間にディスプレイに向かって話す中で、対面で生じる親密な関係って中々気づけないと思うんです。例えば単身赴任中のお父さんが夜タブレットからアクセスして家族が過ごすリビングでビールを飲みながらグダグダやってくだらないことに相槌をする、なんてことがこのテミだと出来るんですね
アバターロボットは「人との関わり」を軸に置き進化を続ける
どうでしょう。アバターロボット事情についてなんとなくお分りいただけたでしょうか?今回このネタを取り上げたいと思ったのは、このアバターロボットって“ロボット”と言いつつ「人との関わり」を大切なことと捉え、そこに軸を置いて開発が進んでいるというポイントがあるからなんです。
イベントみたいな生ものって、臨場感とか迫力と並んで同じ場所にいる人々との“共感力”ってすごく大切なことですよね。どんなにVRが発展し大迫力のイベントができても、それは自分だけの世界で終わってしまうかもしれない。アバターロボットの開発はまだスタートしたばかり。でも、この「人との関わり」を軸に置き、今後技術発展のもと、開発がもっと進めば、例えその場にいなくても同じ場所で同じエンターテイメントに共感できる日が来るのかも。
新型コロナウィルスの影響を受けて加速するアバターロボッと開発。エンターテイメントの世界に活用されるまであと少し。今後も目が離せません!