サステナブルイベントの開催方法と最新トレンド・最新事例を紹介

ChatGPTで要約する

“GP TECH” generating now…

こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。

イベントのトレンドとして「サステナブルイベント」が取り挙げられるようになりました。サステナブルへの取り組みが会社の評価にも影響を及ぼすようになっている昨今、イベントももちろん例外ではありません。しかし、サステナブルイベントと聞いてもピンとこない、もしくは自社には関係ないと感じる方も多いのではないでしょうか?今回は「サステナブルイベント」について、その意味や取り組み方、実際の開催事例などについてお伝えしましょう!

SDGsイベントの具体事例はこちら

SDGsイベントの企画・制作・運営の実績を紹介しております。

サステナブルとは?

サステナブルとは「持続可能性がある」という意味で「サスティナブル」と表記されることもあります。環境だけでなく、経済や社会も含め、将来にわたって維持・発展していくことを目指す考え方です。環境保全の方に意識が向きがちですが、労働環境の改善や格差の解消、地域社会への貢献なども含まれます。

サステナブルイベントとは?

サステナブルイベントとは環境への負荷を抑えつつ、社会的・経済的な利益を得るイベントのことです。エコイベントが「環境にやさしい」を主軸にするのに対し、サステナブルイベントは「社会全体にバランスよく価値がある」という視点を主軸にしています。エコイベントはサステナブルイベントに含まれるといってもいいでしょう。日本政府観光局(JNTO)や各自治体がサステナブルイベントに対するガイドラインを出しています。

参考:Sustainable Japan (PDF)

エコイベント認証制度

「エコイベント認証制度」とは、環境に配慮した取り組みを行っているイベントを第三者機関などが審査・認証する制度のことです。国際規格から地方自治体独自の認証まで様々な種類があり、イベントの主催から施工業者や印刷業者、ケータリング会社など、イベントに関わるあらゆる業種が認定を受けることができます。

ISO20121(持続可能なイベント管理の国際規格)

ISO20121とは国際標準化機構(ISO)が2012年に発行した「イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム(Event Sustainability Management Systems)」の国際規格です。サステナビリティをテーマにしたはじめての、かつ最も知名度が高い規格で、2020年東京オリンピックや2024年パリオリンピック、2025年大阪万博なども認証を受けています。

A Greener Festival Awards(AGF)

イギリスの非営利団体「A Greener Festival」による、音楽フェスや文化イベント向けのエコ規格です。グラストンベリー・フェスティバルなどが認証を受けています。

京都市「エコイベント認証制度」

京都市による、市内で開催されるイベントの環境配慮を促す制度です。京都市が提案する「イベントのエコ化を推進するための5つのポイント」を満たすことで申請・認定されます。

参考:京都市エコイベント認証の登録について

カーボンニュートラル

カーボンニュートラルとはCO2を始めとした温室効果ガスの排出量と吸収量をイコールにしようという考え方です。基本的には脱炭素化を始めとした温室効果ガスの抑制の取り組みが中心になります。イベントであれば、公共交通機関の利用の推進、グリーン電力の購入、紙資料の削減などが挙げられます。

サーキュラーイベント

サーキュラーイベントとは「廃棄物ゼロ」「リユース」「資源の循環」を軸としたイベントのことです。備品のリユースや廃棄物のリサイクル、会場装飾に再利用可能素材を使うことにより、イベント関係の資材の循環を目指します。

サステナブルイベント開催時のチェックリスト

サステナブルイベント 企画

サステナブルなイベントを開催したい!と思ったとき、どんなところに気を付ければ良いでしょうか?ここではサステナブルイベントを開催する際のチェックリストをご紹介しましょう。

基本方針・企画段階のチェックポイント

サステナブルイベント開催時にやりがちなのが「ゴミ削減などの具体的な項目に目が行き過ぎて一貫性がなくなってしまうこと」です。また、サステナブルイベントはブランディングの側面もあるため、どのような方針なのか、どうアピールしていくかも考えましょう。

  • イベントのサステナビリティ方針を明文化したか
  • SDGsの項目の記載など、告知においてSDGsとの関連を明確にしたか
  • 関係者(協賛企業・出演者など)にサステナブルへの協力を依頼したか

会場・設備関連のチェックポイント

会場や設備にサステナブルな視点を取り入れることは、主催側が最初にできる取り組みのひとつです。サステナブルを意識した会場を選択することに加え、次のような項目をチェックしましょう。

  • 会場は公共交通機関でアクセスできるか
  • グリーン電力の購入など、イベントに使用する電力をサステナブルにしているか
  • 会場設営や装飾においてリサイクル可能な資材を使用しているか

飲食・物販

飲食・物販は最もゴミが出やすく、サステナブル対策を取るべき部分です。取るべき対策が分かりやすい部分でもありますので、イベントの規模感や予算に合わせ、積極的に対策を盛り込みましょう。

  • プラスチック包装や使い捨て容器を削減したか
  • 地産地消の食材を使用しているか
  • フードロス対策は万全か

資材・ノベルティ・印刷物

会場装飾や参加者への配布物もわかりやすくサステナブルな対策ができる部分です。単純に削減するのではなく、イベントの雰囲気を保ちつつサステナブルを満たすバランス感覚が重要です。

  • リサイクル可能、または再利用可能な資材を使用しているか
  • QRコードやアプリの活用等、ペーパーレスの取り組みをしているか
  • ノベルティの数は適切か、サステナブルな素材を使用しているか

廃棄物・ゴミ管理

廃棄物やゴミの管理はサステナブルの基本中の基本であり、主催側・参加者側両方の協力が必要な部分です。自然な流れでサステナブルを実現できる仕組みにすることで目的を達成しやすくなります。

  • 適切な位置に分別ゴミ箱を設置しているか
  • ゴミの回収・再利用の計画を立てているか
  • 清掃スタッフやボランティアへ分別の指導を行っているか

その他

サステナブル対策はエコ・環境対策が注目されがちですが、実際にはバリアフリーや多様性への配慮、経済的側面など、様々な要素が含まれています。イベント内容に合わせ、エコ対策以外も適宜盛り込んでいくことが大切です。

  • 参加者層に合わせたバリアフリー対策を行っているか
  • 地元企業や地元ボランティアなどに協力を依頼したか
  • 参加者・関係者からフィードバックを受け取る機会を設けたか

サステナブルなイベント・取り組みの事例紹介

では、具体的にサステナブルイベントや取り組みにはどんなものがあるのでしょうか?ここでは様々な事例をご紹介しましょう!

朝日地球会議(株式会社 朝日新聞社)

朝日地球会議

朝日地球会議は「地球規模での未来を議論する国際的なフォーラム」として、SDGsを正面から取りあげているイベントです。2024年度は「持続可能性」「イノベーション」「国際関係・平和」「共生・多様性」の4つに分け、深い議論が行われました。テーマがSDGsに深く関係していることもあり、イベントにはサステナブルな試みがたくさん盛り込まれただけでなく、「サステナブルという言葉でイベントを見直そう」と提案したポスターも作成されました。

おもろリサイタル(みずほリース株式会社)

おもろリサイタル

みずほリース株式会社は社内イベントとして、様々な面白コンテンツを作成して発表する「おもろリサイタル」を行いました。社員が中心となり、あえて業務と直接関係しないエンタメコンテンツを作り上げて発表するという初の試みは、社員同士の距離を縮め新しい発想を生み出しただけでなく、「働きやすさ」「人的資本の充実」というサステナブル要素を実現するイベントとなりました。

マルハンサービスグランプリ(株式会社マルハン北日本カンパニー)

マルハンサービスグランプリ

マルハンサービスグランプリは株式会社マルハン北日本カンパニーの表彰式です。節目となる第7回では、企業発足の地である東北地方の学生を交え、東北地方の伝統芸能を盛り込んだプログラムを盛り込みました。地元の学生や地元の伝統芸能をイベントのコンテンツとして取りあげるという試みは『地域との関係性』という意味でも非常にサステナブルです。

消費者庁 食品ロス削減ナイター(楽天グループ株式会社)

楽天グループ会社は来場者による飲食を伴う数万人規模の大規模イベントにおける効果的な食品ロス削減の取り組みを検証するため、楽天イーグルスの試合に合わせて「消費者庁 食品ロス削減ナイター」を実施しました。具体的には会場内に食品ロス削減をPRするのぼりやポスターの掲示、イベントで使用しなかった食材をフードバンクに寄付するといった試みが行われました。

参考資料:大規模イベント会場における食品ロス削減実証報告書(消費者庁)

思わずゴミを捨てたくなる『投票型ゴミ箱』

たばこのポイ捨てを防止できないか?とイギリスのNPO団体「Hubbub Foundation(ハバブ財団)」が考え出したのが『Ballot Bin』。灰皿を投票箱にするというアイデアは瞬く間に全世界で話題となりました。

投票内容は『世界最高のプレイヤーはどっち?ロナウド or メッシ』『AppleとAndroid、いい電話はどっち?』といった、思わず答えたくなってしまうもの。実際、この灰皿を設置したことでたばこのポイ捨てが46%改善するという劇的な効果を上げています。

廃棄食材だけを売るスーパーマーケット

ドイツには育ちすぎてしまったり、傷があったりして普通のスーパーでは売れない食材を格安で販売しているスーパーがあります。お財布にも優しくフードロス対策もできるため、まさにサステナブル。なお、ベルリンには『廃棄食材だけで料理を作るレストラン』もあります。

思い出の服を黒く染めてオシャレに復活!『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』

PANDA BLACK REWEAR PROJECT

日本でも問題になっている『衣類』のゴミを解決するためにWWFが実施したのが『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』です。このプロジェクトは汚れてしまった、くたびれてしまったなどの理由で着なくなった服を京都の染物技術で黒く染めてオシャレに生まれ変わらせるというものです。

まとめ:サステナブルなイベントを目指そう

今後、企業イベントではサステナブル、SDGsを真正面から扱うだけでなく、あらゆるイベントにサステナブル要素を盛り込むことが必須になると予想されます。ただ、サステナブルは広い視点を持つ言葉であり、節約やエコに特化した考え方とは異なります。地域社会への貢献、人的資材の活用……サステナブルなイベントをすることは、企業イベントに新たなアイデアを運んでくるキッカケともなりえるのです。これを機に、サステナブルという視点から自社のイベントに新たな発想を盛り込んでみませんか?

▽サービス紹介ページ
サステナブルイベント

SUSTAINABILITYサステナビリティ

最終更新日:

WRITER

染宮 愛子

AIKO SOMEMIYA染宮 愛子

Special Coordinator

私たちが日ごろ目にする/お届けしている文章は『ご縁の入り口』であり、人や会社の『在り方』そのものです。
伝え方ひとつで運命は変わる。その面白さと責任を感じつつ、GPの目指すイベントプロデュースの未来に貢献できるよう尽力していきます。

当社のサービス業務の流れ、実績をお聞きになりたい企業様はこちら
お問い合わせ