遠隔イベントの救世主?脳がとろける没入感、ASMRが旬。
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みなさんこんにちは。GPの宮永です。
突然ですがみなさん、ASMRってご存知ですか?昨年のJC・JK流行語大賞にも選ばれるくらいなので、耳にしたことがある人も多いのでは。
今回はこのASMRについてご説明したいと思います。
圧倒的な没入感“ASMR”。
ASMRとは「頭とか背中がゾワゾワする〜!」というような奇妙な感覚のこと。
改めて聞いていただけるとわかりやすいと思うのですが、とにかく没入感がすごい。この没入できる快感を求めて今やYouTubeやSNSでASMR動画を漁る人の多いこと多いこと。
なぜ今回GPジャーナルでこのトピックスを取り上げるのかというと、ここ最近イベントシーンでも“没入感を感じられる”、“世界観に没頭できる”そんなイベントが少しずつ増えているからです。
コンセプトや空間作りはもちろん、VRなどの技術を使い新しい趣向のイベントが増える今、最高の没入感を体感できるASMRは新しい表現方法。イベントでも絶対に活躍すること間違いなし。ということでASMRについて一緒におさらいしていきましょう!
ASMRってなんて読むの??
ASMRとは「Autonomous Sensory Meridian Response」を略したもの。翻訳すると「自律感覚絶頂反応」と訳すらしい…。
今更聞けない気になる読み方は「エー・エス・エム・アール」、「アズマー」、「アスマー」、「アムサラ」などなど。実はまだ日本ではちゃんとした読み方が定まってはいないんです。新しい言葉ですからね。多少時間はかかるでしょう。しかし世界的には「エー・エス・エム・アール」と呼ばれることが多いようです。
トリガーってなんのこと?
この言葉もASMRを調べると必ずヒットするワードです。
トリガーとは“ASMRの効果を引き出す聴覚や視覚からの刺激”のこと。
さて、それではよく“定番”と言われる代表的なトリガーについて一緒に見ていきましょう。
1:スライム音
ムニャムニャと柔らかいスライムに子供の頃は夢中になったものです。私の知人は大人になった今となっても、スライムのガチャガチャを見つけてはゲットしています。何をしているんだか…と思う反面めっちゃ分かってしまうくらいあのテクスチャーは魅力的。
ASMRの人気なトリガーの1つとしてスライム音が挙げられます。スライムに触ったときに出る音や指をスライムの中に入れたときに出る音が癖になるんですよね〜。実際に触っていなくても、小さい頃の記憶を呼び起こし実際に触っているかの感覚に。
2:切断音
ものを切るときの音ってなんだか癖になりませんか?この切断音も人気なトリガーの1つ。その中でも石鹸やアロエなど少し硬めのものをナイフでカットした時の音が人気の様子。
3:タッピング、タイピング、スクラッチ音
何かを叩いたり何かに触ったときに出る音も人気です。好き嫌いが別れるようですが、爪で引っ掻いたようなスクラッチ音も。また、脳に優しく触るような音や耳の奥をトントンと叩くような音も人気です。
4:咀嚼音
ASMRの定番人気といえば咀嚼音。一時期インスタの検索ページなどでよく上がってきていませんでしたか?日本人にはあまり馴染みはないかもしれませんが、韓国を始め、海外で人気です。でも確かに、ラーメンをすする音とか、ハフハフご飯を食べる音を聞くとお腹が減ったきたりしますよね。この共感力がキモですね。
5:ささやき音・声
誰かに囁かれたい…。誰かにそばにいて欲しくて仕方がない…。そんな時は「ASMR、ささやき」で検索!!高音質ヘッドフォンで聞けば素敵なささやき声タイムを満喫できます。お気に入りのささやき声を就寝前に聞けばきっと素敵な夢の世界へと誘ってくれる事でしょう。
ASMRトレンドはまだ始まったばかり
ASMRが囁かれ始めてから随分と時間が経っています。もし一過性のトレンドであれば、もはやこのワードを聞くこともあまりないはず。しかし人々はこの没入感にもっと浸りたいのか、youtubeではどんどん投稿動画数が増えています。
昨年の夏にAppleが上げた動画の名前は「Apple ASMR」。山道を行く様子や木材を削るシーンなど、様々な音を録音した動画なのですが、撮影に使われたのはiPhone XSとiPhone XS Max。iPhoneだけで撮影した訳ではないけれど、“スマホ撮影でも立体的で限りなくリアルに近い音を楽しめるというPRが狙い”の広告動画です。
ここでお伝えしたいのが、ASMRが流行り始めてからしばらく経つけれど、Appleが最近になって改めてASMRをピックアップしたということは、未だに人気の衰えない、押さえておきたいトレンドワードだということです。
新型コロナウィルス感染症拡大で遠隔イベントが盛んな今、臨場感溢れるASMRを積極的に取り入れたら面白いのではないでしょうか?
ASMRを使用したエンターテイメントを紹介
ということで、ASMRをイベントやPRに上手く使用した事例をいくつかご紹介できればと思います。
まずは完全ノンアルコールバー「0%」(http://0pct.tokyo)
六本木のアートコンプレックスビル「ANB Tokyo」の1Fに新しくオープンしたのは、新感覚のノンアルドリンクで「飲まなくても酔える」体験を実現した、朝から夜まで1日中楽しめる完全ノンアルコールバー「0%」。コンセプトは”宇宙にできた最初のバー”。日本では完全なノンアルバーは初とのことで、この「飲まなくても酔える」に一役買っているのが、3D感覚を呼び起こすASMRなのです。
ASMRサウンドを聴きながら楽しむドリンクや、リラックス効果のあるCBDオイルやデジタルデトックスができるメニューなど体験型の脳内浮遊ができちゃいそう。
お次に紹介するのは、みんな大好き森永乳業「ピノ」による新商品「ピノ “プチカリッ” チョコミント」のプロモーション。
歯ごたえはもちろん食べた時のスッとした舌触りや鼻に抜ける感覚をもっと楽しんでもらいたいと考えた制作スタッフによって「追い ASMR」動画がHPにて公開されています。動画では、オリジナルキャラクターの DJ ピノが登場し、パッケージの開封から食べるタイミングに合わせ独特な食感をイメージした映像や音声を提供。極上のASMRを味覚と一緒に体験できるというものになっています。
科学的に解明されていなくても魅了されるASMR
いかがだったでしょうか?脳を刺激し新しい体験へと導いてくれるASMR。言葉が出てきてから時間はたちますが、未だに浸透しきっている訳ではない。理由は科学的に解明されていない部分が多いからなのかも。
イベント事の醍醐味は『臨場感』や『生っぽさ』ですよね。しかし新型コロナウィルスの影響で、ライブでの運営が中々難しくなってきました。遠隔でのイベントが多くなってきたいまこそ、ASMRなどを活用して、よりクオリティが高く新しい形の極上エンターテイメントを提供できたら面白いかもしれません。