【多様性×エシカル】ティーン向け美の祭典イベント「Beautycon」がすごい理由
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
さて、本日のテーマは「ビューティ」です。
ここ最近では、女性に限らず男性までもが注目するビューティ事情。そんなビューティトレンドの最先端を担うビューティの祭典「Beautycon」をご存知ですか?
アメリカ発のこちらのイベント、開催される度にメディアは勿論インフルエンサーや著名人が大注目。全米のティーンの憧れの場と化しているのですが、何がそこまで人々の心を掴むのでしょうか。
それは単に“華やかだから”ではありません。
これまでの価値観を飛び越えた、いまの時代ならではのエシカルなとっかかりがあったのです……
ということで、本日はアメリカ発ビューティの祭典「Beautycon」の魅力についてご紹介します。
そもそも、Beautyconってどんなイベント?
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「Beautycon」、日本ではまだ知名度が低いのですが、ビューティトレンドに敏感なレディたちは耳にしたことがあるかもしれません。
2014年にLAで初開催された「Beautycon」は、ビューティ、ファッション、ウェルネスをテーマにした世界最大規模のビューティイベントです。コンセプトは「美の再定義」。『年齢や体型、肌の色、国籍、性別などを超え美しさを個々に見つけよう!』というテーマを掲げています。
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そんな価値観を、可愛いルックスとホットな話題に乗せて若年層に伝えるミッションのために、エンタメ性抜群のBeautyConイベントを開催しているんですね。
これが人気を博しまして、メーカーが目をつけました。
『この大きなビューティツールに、みんながどういうものを望んでいるのか?』 という、マーケティング情報が手に入ると考えたのでしょう。注目度はどんどん上がっていき、結果、2018年のLA開催時には150以上の企業が出店し、600人以上のセレブリティやクリエイターやインフルエンサー、ビューティーアイコンが出演、2日間で3万人もの参加者が訪れるなど、伝説的な記録を叩き出しました。
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ね?なんか全方位的にウィンウィンな関係性が出来上がってるイベントでしょ?
パワフルな非日常感!インスタ映えする会場に夢中。
とはいえ、単なるビューティーイベントならいくらでもありますよね。他とはいったい何が違うのでしょうか……?
その答えは会場のムードが物語ります。会場はこんな感じ!
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ブランドラインナップは、Target, Dove, The Lip Bar、Lime Crime、Revlon, Maybelline New Yorkなどのポップで発色が良くメイクを楽しめるものや、薬局や大型格安百貨チェーン店で販売されているようなブランドが多数。いわゆる『お高いデパコス』ではなく、リーズナブルに手軽に手に入り、メイクアップを楽しめるといったものが多いです。
これにどハマりするのが若年層……安いブランドを上手に使うのが得意なデジタルネイティブたちです。そうすると必ずついてくるものがあります。そう、インスタ映えです!
というわけで……華やかな会場にはブランドのテーマ毎のブースが多数。
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各ブランドのブースは個性にあふれています。フォトブースを用意しているのは勿論、似顔絵を描いてもらえるサービスがあったり、髪色・チーク・リップの色をブランドが発売している商品の色にしてもらえたり、定番からユニークなものまで目白押し。若者向けにデジタルとエンタメを融合したコンテンツ、イベント後にSNS上でバズらないわけがない!
美の再定義、共感力
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そして忘れてはならないのが、このイベントのミッションである『美の再定義』。
美の定義って当然のように固定概念化されてましたよね。肌は白い方がいい、やせていた方がいい……などなど。
でも、ここ最近はそんな風潮に風穴を開けるように、様々な皮膚の色や体型のモデルがファッションブランドの広告に起用されたり、男性用の化粧品が登場したりと多様性が表に出てきています。
この『多様性を受け入れる』というマインドは美に特化したことではなく、あらゆる場面に通じる世界的に必要不可欠なテーマになりつつあります。この社会情勢を敏感に察知し、自然な形でイベントとして表現したからこそ、「Beautycon」のコンセプトは若者たちのハートをガッチリとキャッチしダイレクトにヒットしたんだと思います。
会場を訪れると、様々な問いかけが参加者に投げかけられるシーンがちらほら。その目的は『まずはどれほど固定概念が私たちの考え方を支配しているのかを知り、そのうえで自分が思っている美しさを再定義する』ということ。イベントに色濃く現れるソーシャルエシカルな側面が、いまの時代にフィットし注目されるポイントとなっているのは間違いないようです。
環境保護を目的としたブランドにフォーカスし社会意義をUP
参加ブランドの中には、上記のようなサスティナブルを意識したブランドも。
ビューティー業界はこれまで環境に悪い影響をもたらしているとずっと言われてきたからこそ、環境に配慮した商品が相次いで登場しています。そんなブランドにフォーカスオン。ビューティをエシカルと繋ぐといった役割もあるんですね。
ブランド側も実りが多い、win-winイベント
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参加者のみならず、BeautyConは企業やブランド側にとってもビッグイベントです。何といっても一気にユーザーの情報収集をするチャンス。大勢の参加者から得たアンケートはそのまま商品開発に活かせます。だからこそ、各ブランド自ずとブースの見栄えや無料サンプル、サービスの仕方、ショップバッグのデザインなどに力が入れることになります。各ブランドの本気が見える場になるんですね。
そう、BeautyConは消費者と企業側が本当の意味で健全でwin-winな関係なんです。だからこそ、トレンドを意識した華やかな会場作りやクリエイティブなパフォーマンスなどが自然とできあがり、参加者や出展者はもちろん、このイベントに関わる全ての人が 「また行きたい! また参加したい!」と思えるような場になっているんです。
実は東京でも開催されていた……!
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実はこのイベント、2019年6月に渋谷で開催されていたんです。その時のコンセプトは「PLANET」。渡辺直美さんをはじめ、りゅうちぇるさん、ヨンアさんなどの豪華ゲストのトークショーをはじめ、会場内には女子のハートをぐっと掴む数多くのコスメ・美容系ブランドの展示ブースが。新商品を試せたりプロにヘアメイクをしてもらったりと、最新でスペシャルな体験ができる空間になっていました。
イベントに時代の流れを取り入れる
Beautyconがここまで話題となり、全米ティーンの憧れとなったのは、時代の流れを上手に汲み取り完璧なタイミングで世の中に登場したからではないでしょうか。
「見た目が可愛い」「なんか豪華」「ものすごい臨場感」「これまで体験したことのなかったコンテンツ」などなど、何か1つ強みがあればそれなりのイベントとして成り立つのは確か。しかし、突出したイベントに必要不可欠な要素は、
“時代の波に如何に上手に乗るか”
エシカルなことに対して、若者は今まで以上に強い興味を持っています。そのパワフルなエネルギーを味方につけたイベントはムーブメントを巻き起こす可能性を秘めるのではないでしょうか?