“今”のムードをアップデート。2024年の2大トレンドカラー。
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
“今のムード”を入れ込むからこそ、“今ならでは”なエンターテイメントが提供できる!つまりイベントにおいてトレンドってめちゃくちゃ大事。ということで今回は“2024年を盛り上げる2大トレンドカラー”をご紹介。
2024年は、温かみのある「ピーチファズ」と爽快感のある「ブルー」
トレンドカラーって誰が決めてるの?こんな風に不思議に思っている人たちは少なくないのでは?毎年登場する流行色とは、その年がどんな年になるかを予想し、イメージされた色のこと。このカラーは、多くの専門家が一定の年月をかけて決めていると言われています。
中でも日本における二大巨塔といえば米国の「PANTONE社」と日本の「JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)」でしょう。そんな2社が発表した今年の色が温かみのある「ピーチファズ」と爽快感のある「ブルー」の2つの逆を行くカラーたち。
この2つのカラー、ニュアンスを含め一体どんな色なのかを今からチェックしていきましょう。
パントーン社の「ピーチファズ」
去年の12月にパントーン社が発表した2024年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、淡いオレンジトーンの“ピーチ・ファズ”。正式には「PANTONE 13-1023 Peach Fuzz」と呼ばれており、「ベルベットのような優しいピーチトーンで、すべてを包み込み、心、体、魂を豊かにする」と表現されています。内側からじんわりとにじみ出てくるような人肌の暖かい温度感を感じる色ですよね。
「ピーチ・ファズ」カラーを身につければ、なんだかホッと落ち着けるような気もします。一方でトレンドカラーらしく、様々なブランドがすでにプロダクトに多用し始めているという印象も。
日本流行色協会の爽快感のある「ハロー!ブルー」
パントーン社の「ピーチファズ」が話題の一方で、「ハロー!ブルー」と名付けられた爽やかなブルーを選定した「JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)」。系統色名でいうと「モデレート・ブルー」です。
キーワードは、冷静、沈着、平静、知性、平和、共生、うららかさ、のどかさ、安らぎ、晴澄、コミュニケーション、俯瞰、調和、前向きに進む、シームレス、移り変わる色etc.。クールだったり冷たかったりスタイリッシュすぎたりするブルーではなく、純朴さすら感じるピュアなニュアンスブルーという印象で、優しさや人間味を感じるというポイントではパントーン社の「ピーチファズ」と似た何かを感じます。
2カラーの選定理由を時代を背景に考える
ではなぜこの2色が選出されたのか。それを知るためには時代背景を紐解く必要がありそうです。
まず、パントーン社の「ピーチ・ファズ」に関しては、パントン・カラー・インスティテュートのバイスプレジデントのローリー・プレスマンはUS版『VOGUE』で「人と人とのつながり」が背景にあると語っています。
というのも、充実した人生を送るために必要不可欠なものは「人生を楽しむための健康」、「スタミナ」、「強さを持つ」という3点。「ピーチ・ファズ」は、内なる願望はもとより大切な人たちのそばにいたいという願いや、自分らしさを解放することで得られる喜びを表す色。
一方、「その時代の生活者の“気分”=時代のムード」を敏感に反映するのがJAFCAが選定する今年の色。「ハロー!ブルー」は、見てもらっても分かる通り、クリーンでさわやかな青色です。
思うように動けず不安に押しつぶされそうなときには、包み込まれるような癒しの色や、失われたエネルギーを補給してくれるような暖色系の色が求められていましたが、ようやく動き出すことができる今、社会に必要なのは先行きを見定める冷静さを与えてくれる色。時代の混沌や世の中の不平不満を浄化し、未来を明るく照らし前向きにしてくれるクリーンでスッキリしたブルーが選定された理由はここにあります。
日本経済や少子化問題、これまで当たり前だと思っていたパワーバランスの変化など、不安定な今の時代こそ新たな時代を明るく照らす“平和のシンボル”が必要です。そんな想いが込められたのがこの「ハロー!ブルー」なんですね。
終わりに
2024年のトレンドカラー2色をご紹介しましたが、その背景にあるストーリーを知るとまた違った見方ができて面白いですよね。激動の時代の今、世の中が求めているのは温かみってことでしょうか。
人間本来の優しさだったり、大切な人と過ごす時間や、好きなことがあることの有り難さが身に染みるここ最近。2024年の幸せへのヒントは、相反する2つのカラーが指し示す“暖かさ”にあるのかもしれません。それではまた!