創作のヒントに。世界のクリエイティビティ溢れる動画をご紹介。
目次
ChatGPTで要約する
みなさんこんにちは!GPの宮永です。
イベントを作る上で発生してくる様々な創作物。その中でも重要な役割を果たしてくれるのが映像作品だと思います。
短いけれどインパクトがあって、流れた瞬間に伝えたいことを“きちん”と伝えられつつも、作品自体に魅力がある。そんな動画を作るために日々アイデア探しに勤しんでいる方も少なくないのでは?
今回は、テクニカルでクールなものから、自分たちで作れそうなアイデア勝負なものまで、斬新でクリエイティブな動画を世界中からかき集めました。是非とも動画作りのインスピレーションに。
クリエイティブな動画作品9選
ロボットがgooglemapで旅をする
まずはこちら。
始まった瞬間から既視感が。そう、登場するのは皆様おなじみのGoogle map。
家主がPCを使い終わり寝室へ行くと、外に出たことのないロボットたちがGoogle mapを使用して世界中を旅行し始めます。
この動画の素晴らしい点は、ちょっと切ないストーリーに加え、デスクライトや車のおもちゃなど部屋にあるものを使って没入感あるクオリティの高い映像に仕上げているところ。
使用するものは身近なものだけ。だけど、ここまでストーリー性の高いショートムービーを作ることができるのか!とインスピレーションを与えてくれる作品になっています。
星野リゾートが提案。温泉のマナー動画
日本の温泉文化は世界に誇れる文化の一つ。
毎年多くの外国の方々が温泉を楽しみに日本にやって来るのですが、温泉のルールを知らない人が多い(そりゃそうだ)。そこで全世界に温泉の楽しみ方を発信すべく星野リゾートが動画を作成。
鳥獣戯画から飛び出してきた動物たちが繰り広げる温泉体験。そこから学ぶルール紹介のアニメーションはとにかく可愛い!そしておしゃれなんですよ。モダンと伝統が融合しそこにユーモアのスパイスがひと匙。
ちなみに言語は英語、簡体字、繁体字、日本語の4言語で展開されています。
ルール説明のムービーってつまらないものが多いじゃないですか。でもここをいかに最後まで楽しんで見てもらって、さらには納得してもらえるかが最大のポイント!
動画を製作する上で欠かせない、ターゲットとの親和性がピッタリと結びついた素晴らしい動画だと思います。
多角的な視点で物事を見る
白い画用紙に黒い線で何かが描かれ始めます。描かれる何かは画面が進むにつれて、様々な人の手によって描かれていること、そして裸婦であることがわかります。
この動画はロンドンにあるアートスペース「THE BOOK CLUB」で開催されているデッサンの様子を紹介するもので、違うアングルでモデルを捉えることの大切さを伝えています。
イーゼルごとの裸婦のデッサンをつなぎ合わせるとパラパラ漫画のように動きだし、さらには大胆に踊り始める。ということなのですが、動画制作的な観点から見ると、シンプルで作りやすく視聴者に楽しんでもらえる動画の作りになっているかと。
「何が始まる?」という導入部分から「絵を書いているのか」「あれ、動き出したぞ!」という起承転結が分かりやすい。このアイデアを応用して何かを創作できそうな気がしてきた!
香港バレエ団40周年のポップでユニークな作品
2019年に40周年を迎えた香港バレエ団のポップな動画はバレエ好きじゃなくても楽しめるユーモアが散りばめられた作りに。
動画内では多くのダンサーがソロやデュオでダンスをするのですが、バレエ以外の要素がすごい!そしてそして、音楽の編集の仕方や画角の切り取り方の面白さ、子気味良いテンポなどめちゃくちゃ勉強になる。
クラシックバレエってやっぱりクラシックだし格式高くて真面目ってイメージ。と思いがちなのですが、この動画を見ているとそんな固定概念が吹き飛んでしまいそう。普段バレエに馴染みがない人でもバレエに行ってみたくなること間違いなし。
より美しく。パフォーマンスのCGとの融合。
お次は登場人物の美しいパフォーマンスとCGの融合です。
通常パフォーマンスはライブで見るのが一番良いもの!…という時代はもしかして終わりつつある??もちろんライブが迫力あって最高に格好良いものもあれば、そのパフォーマンスをCGによってさらに昇華する、なんてものも。
こちらの動画はまさにその良い例。CGがパフォーマンスの魅力を底上げして、本来の表現の可能性を何倍も引き出しているんです。
今よりもっと技術が発達すれば、例え規模の小さなイベントにおいてもリアルタイムでこの様な編集を施すこともできるかもしれませんね。
カメラは静止。でもポップでキュートな音楽映像
シドニーをベースに活動するディレクターが制作した音楽とダンスに合わせた映像は、限りなくキュートでポップ!
メインはダンスのはずなのですが、よく見ると登場人物はその場から動いていない。つまりカメラはどこのシーンもピタッと静止。ダンス振付の中には手話が入るなどソーシャルグッドな一面も良い感じ。
登場するものといえば、ダンサーとミラーボールのみという限りなく低予算で作られたこちらの映像のスパイスはセンスのみ。工夫とアイデアでここまでの動画を作れるのか!と参考になる箇所多しな映像でした。
どギツイ皮肉に視線は釘付け。ドイツサッカー女子代表の紹介動画
お次はスポーツシーンから。
ドイツサッカー代表の認知度アップを狙ったプロモーションムービーです。え?そんなのわざわざ作らなくても有名なメンバーなら知ってるって?いや、これサッカー男子代表じゃなくて、女子代表の紹介動画なのです。そこでサッカーファンの方にお聞きしたい。ドイツのサッカー女子代表について知ってますか?
この動画はよくある「私達を覚えて!」みたいな可愛いものではなく、「ヨーロッパチャンピオンになったのは3回?違うんだけど。8回だよ」とか、「私たちはプレーするのよ。選手の名前すら覚えていない国民のためにね(笑)」などの辛辣な皮肉が盛りだくさん(本当に最初から最後まで)。」
いや〜どぎついなあ〜なんて思いながらも、映像の爽快さもあいまり最後まで見てしまう。そしてそのあかつきには、なんだかドイツサッカー女子代表のことがちょっと好きになっているなんてミラクルも。
とにかくインパクト重視の動画を作りたいのならば直球ストレートな皮肉を入れてみても良いのか…も(自主責任ということで)?
フレイムで切り取るめまぐるしいアイデアムービー
こちらは動画シーン界隈で一時期流行ったフレームを使用したシンプルだけれどどこまでもユニークなショートムービー。
自分の顔写真が入ったフォトフレームを顔に近づけるとあら不思議、自分の顔と一体に。リアルな肉体とフレームの中の自分の顔が2次元で行ったり来たりと、そのめまぐるしさが新しい刺激を与えてくれる作品です。テンポの良い音楽と相性抜群でスピード感もあるのでサクサク見れちゃうのが魅力。
テクニックはそんなに必要なく、編集とセンスでどうにかなるあたりも嬉しいポイント。イベントで使用する参加者の紹介ムービーにもうってつけなアイデアですよね。
シンプルイズベストなライブ映像
最後はこちら。オーディオビジュアルパフォーマンスを切り取った映像です。
この映像めちゃくちゃ格好良いんですけど、本当に本人のプレイとプロジェクターで映し出される映像だけで構成されているという徹底したミニマルぶり。でも全然ミニマルな感じに見えないのが逆にゴージャスなんですよね。
全体的な雰囲気、そして音楽と映像のタイミングをバッチリと合わせたもはや空間芸術の領域に達したこのライブ映像。
イベントでのライブパフォーマンスに関してあまり予算出せないんだよね…という場合はパフォーマーに親和性もあり尚且つテンポの良い映像をわざと被せてクールにキメちゃうなんていかがでしょう。
世界観が爆発してめちゃくちゃ格好良いと思いませんか?
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回はイベントを作る上で欠かせない“動画製作のヒントになるクリエイティビティ溢れる動画”の紹介でした。
世の中は面白い動画で溢れてる。これ当たり前のことなんですけど、改めて自分でリサーチするのは時間も取られるし、案外大変な作業だったりしますよね。なんですけど、やらないとアイデアも枯渇してしまう。ということで、今後もGPジャーナルではアイデアの源となるクリエイティブな作品をご紹介していきますよ!ではまた!