ダイアログ・イン・ザ・ダーク「暗闇で心の目を開放」させたかったが……？

こんにちは、GP白谷（しらや）です！今回は、千駄ヶ谷にある三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア内で開催されている『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』へ行ってきました。僕がそこで体験した“リアル”を皆さんにありのままお伝えしていきます。良くも悪くも、興味を持ってもらえる内容になっているかと思います！それではいきましょう。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とは何か

まずダイアログ・イン・ザ・ダークとは、5～8名ほどのグループで純度100％の暗闇空間に入り、視覚障がいを持ったガイドさんに案内されながら、90分の間さまざまな体験を楽しんでいくというものです。

視覚障がいの方は普段の僕たちからすると守ってあげたい存在ですが、暗闇にいくと立場が一気に逆転し、何も分からない僕たちを案内する心強いガイドさんとなります。そういった体験を通して障がいについてより関心を持つこともコンセプトの一つとしてあります。

またさまざまな体験とは、視覚が完全に閉ざされた状態で狭い通路を手探りで進み、嗅覚・聴覚・味覚・触覚それぞれの感覚を研ぎ澄ます体験を一つずつしていくものです。体験の詳細はネタバレとなってしまうので……。ぜひ体験しに行ってみて下さい！

日本の禅をベースにした『内なる美、ととのう暗闇』というプログラムなのですが、心とからだを落ち着かせ、そこで初めて会うチームメンバーや自分自身と対話をすることでマインドフルネスの効果を経験しました。

僕が体験した“リアル”とは

それでは僕が実際体験したことを話したいと思います。

結論から言うと、僕は最後までプログラムを続行することが出来ませんでした。

それは、軽度のパニック症状になり、自ら断念せざるを得なかったためです。最初に4畳ぐらいの部屋に7人グループの1人としてガイドさんから説明を受けます。その後、部屋の明かりを落としていき真っ暗な状態にします。その時の暗さは、手を顔の目の前に持ってきても何もわからない“純度100％の暗闇”でした。これは意図的に作り出さない限り、普段体験することの出来ない暗さだとか。いわゆる全盲の方の世界です。

その状態で一人ずつ自己紹介をしていき5分ほど経った時、急に鼓動が早くなっていくのが分かりました。そして自分は今、目を閉じているのか開けているのか分からなくなり、何も見えないこの場所から、出られないのでは、とたまらなく不安になりました。ガイドさんの声は次第に遠のき、自分一人だけの世界に放り投げられるような感覚になり、冷や汗をかいた時には『これはパニックを起こしている。』と思いました。以前に電車でパニック症状を起こした方の話を聞いたことがあり、その時の症状とよく似ていたのですぐに分かりました。その方はすぐに電車から降りることが出来ず、我慢したためにパニック症状を治すのに半年かかったと話していて、つまり戻ってこれなくなる前にSOSを出すことが大事ということでした。それを思い出し、勇気を出してガイドさんに助け求め退出させていただきました。あと数十秒遅れていたら危うかったかもしれません……。

同じグループの方々は心配してくださり、暖かく送り出してくれました。明かりに辿り着いた時はすぐに安心したことを覚えています。その後このままでは終われないと思い、中でどんな体験ができるのかスタッフさんに教えていただきました。僕のような人は結構いるみたいで、特に暗所・閉所恐怖症の方はそうなりやすいと仰っていました。

まとめ

僕がなぜ軽度のパニック症状になってしまったのか考えてみたところ、心の余裕が足りていなかったのだと感じました。その日は片付けなければいけない仕事があり、時間と心に余裕を持てずにいたので100%体験に集中する気持ちが僕には欠けていたのだなと……。また、一人で行かず気が知れた友人などと一緒に体験すれば、最初から人に頼ることが出来たかなと思います。再チャレンジの際は友人と一緒に参加してみます！

いずれにせよ、自分の知らなかった自分に気づくこと、そして弱みを知ることができる体験でした。この経験をしたからこその強みを自分のものにして、意味のあった時間にしようと思いました！

チームで支え合いながら体験していくこの『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』は、チームビルディングにとても有効に作用すると言われています。実際、研修の一つに組み入れている企業も多く、そういった活用もできるのです！是非あなたも人とのつながりを感じに、体験しに行ってみてください！！