こんなアイデアまで!?コロナ禍に世間を賑わせたドライブスルー〇〇。
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昨年2020年は東京オリンピックで日本が世界から注目を一身に集めるスペシャルイヤー!と思っていましたが、いざ蓋をあけるとコロナの脅威でフリーズモード……。不要不急の名のもとに、エンタメ界隈に対する締め付けが厳しい一年となりました。
そんな中、籠って黙ってばかりじゃいられない!とばかりにエンタメ界隈を賑わせたのが世界各地で開催された『ドライブスルーイベント』です。特にコロナが爆発的に流行した地域において、ドライブスルーイベントが一気に広がりました。
これまでイベントにおいて当たり前に必要とされていた『人々の密集』ができなくなったからこそ、 ソーシャルディスタンスを確保できるドライブスルーの可能性が今一度見直されたのですね!
加速するドライブスルーイベントの必要性
実は、少し前までドライブスルーカルチャーは危ぶまれていました。
エコ活動が盛り上がる中で車の排気ガスは環境への影響を指摘され、車で楽しむエンタメの風当たりも強かったんですね。しかし、その風潮も去年2020年で360度変わりました。原因はもちろんコロナウィルス。
ソーシャルディスタンスが声高に叫ばれる今、人と人とが同じ空間で何かをしてはいけなくなった。そこで登場したのがドライブスルーイベントです。
ドライブスルーイベントのオリジナル、発端となったものといえば、おそらくドライブインシネマでしょう。
諸説ありますが、最初にドライブインシネマが誕生したのは1933年アメリカニュージャージー州カムデンにて。なんと80年近く前!!
その後、このトレンドは長い間続く1950年代には全米で4000館以上のドライブインシアターが登場しました。
車文化が根強いアメリカならではと言いましょうか。車の中から映画を仲間と楽しむというスタイルが人々に根付いたんですね。アメリカンカルチャーが色濃く反映される日本においてもドライブインシネマは流行りました。
その後、先ほどお話ししたエコブームもあってしばらく停滞していたこのドライブインシネマですが、2020年、コロナにより再び日の目を浴びることに。しかも周りを見渡せば「車から映画を見る」ドライブインシネマだけに留まらず、車に乗り込みドライブスルーでエンタメを楽しむ多種多様なイベントが生まれているじゃありませんか。
とうことで今回はドライブスルーイベントの中でも特にユニークなものを厳選ピックアップ! 一気にご紹介したいと思います。
こんなアイデアまで?!ドライブスルーイベント7選
テーマパークに車で潜入?!目も眩むエレクトリックマイル
アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス郊外に位置するサンタ・アニタ・パークにて開催されたのはソーシャルディスタンス/視聴覚体験型イベント『Electric Mile』。
主催したのはDC Las Vegas 等のイベントの主催でお馴染みの Insomniac社ということもあり、開催前からそのクオリティの高さに期待をしていた人々も多かったのだとか。
遊園地のゲートを車でくぐると、そこには目が眩むエレクトロニックで非日常的な夜の遊園地が。500以上のアートインスタレーション、蛍光に輝くデコレーションや光るキノコ、レーザー技術を駆使した空間演出など世界観にずっぷりと浸るための工夫が至る所に散りばめられています。
車の中から音楽と視覚だけでものすごいアクティビティを体感できるかなりアイコニックでクリエイティブなイベント。因みに1時間のレイブパレードも行われ、こちらも大盛り上がりを見せたのだとか。
2020’Xmasはドライブスルーなイルミネーションショーでお祝い
クリスマスといえば一大イベント。普段だったら町中がクリスマスのキラキラと輝くイルミネーションで飾られますが、今年はイルミネーションを気軽に楽しめるようなムードじゃありませんでしたよね。
さて、そんな中アメリカで見つけたのがドライブスルークリスマスイルミネーション「Santa’s Rock N Lights」。
このイベントはドライブスルーで213m以上の長さのあるイルミネーショントンネルを時間をかけてゆっくりと楽しむ……といった催し物。
イリノイ州、ウィスコンシン州、ネブラスカ州、アイオワ州の計4箇所で開催されたこのイベントは、クリスマスのイルミネーションを車内から存分に楽しみつつFMラジオからイベントの用意した音楽も楽しむことができるのが特徴です。
シンプルながら心をほっと暖かくするこのイベント、なんでもご家族に大好評だったのだとか。
車の中から見るイルミネーションって普段歩きながらじっくりと見るイルミネーションとはまた違った良さがある。新しい視点に改めて気が付けるアメリカのドライブスルーイベントでした。
横浜中華街が一肌脱いだ!ドライブスルーで銘品をお持ち帰り
海外の事例を取り上げましたが……実は、日本でもドライブスルーイベントが行われていたんです。
その会場となったのは、誰もが知る『横浜中華街』。コロナによって各観光地は大打撃を受けました。もちろん横浜中華街も例外ではありません。
そこで知恵をひねって考え出したのがドライブスルー企画!
電話で事前予約しておき、中華街最大の駐車場である『中華街パーキング』で待機しているとお店の従業員が料理を届けてくれるというサービスです。
「吉兆」や「重慶飯店」「景徳鎮酒家」などの名だたる老舗をはじめとする多くのレストランがこの取り組みに賛同したというのだから驚き。
方法そのものはとてもクラシカルだけれど、車から降りることなく変わらぬ横浜中華街の味を楽しめるとあって大好評。駐車場で待っているとチャイナタウンの人々が料理を運び渡してくれるなんて、非日常でちょっといいと思いませんか?美味しい中華をデリバリーしたら、そのままエンジンを入れて横浜タウン巡りへGO!なんて、ワクワクしますよね!
教会閉鎖の今、車に乗り込んで懺悔をしよう
こちら、びっくりなドライブスルーをご紹介。なんでもコロナ禍の現在、ドライブスルーで懺悔ができちゃうみたいなんですよ。
これはアメリカのメリーランド州のブーイにある聖エドワード王証聖者カトリック教会のスコット・ホルマー神父が始めた手法。神父は日曜日以外協会の駐車場で椅子に腰掛け人々の懺悔を受け付けているんだそうな。
協会の外には2列に並んだコーンと標識もきちんと配備。これは親切!
車で懺悔に訪れた人々は窓を開け神父に懺悔を聞いてもらうみたいです。
協会はパンデミックにより閉鎖したけど懺悔したいことが減ったわけじゃないんだな、これが。なんて人には嬉しいニュース。
だって食べたいんだもん。ドライブスルーの安心安全いちご狩り
春と言えばいちご狩り。とはいえ、コロナ禍の中では難しい……ということで、ソーシャルディスタンスを保った「いちごさんドライブスルー」というイベントが企画されていました。
残念ながら現時点(2021年2月時点)では開催延期になってしまったのですが、アイデアが斬新で面白かったのでご紹介。
こちらのイベント、ドライブスルーの名のごとく、車に乗ってソーシャルディスタンスを保ちながらいちご狩りを楽しむというなんともユニークなもの。
特大テントに自動車ごと入りそのまま進めばそこはいちごの楽園。右も左もいちご尽くし!!!!
車の窓を開け、手をを伸ばせば真っ赤に染まるフレッシュなイチゴたち。そのままもぎ取って口に含めば……こんなの美味しいに決まってますよね!ただ、運転手の人は両手が塞がっていると思いますので、助手席の人がちゃんとアシストしてあげる必要があります。しかし、それもまた楽しそう。
残念ながら開催は延期されてしまいましたが、延期ということなのでまだ行けるチャンスはあります。再開の情報を逃さずチェックする必要がありそうですね!
セクシーなストリップショーは車の中から鑑賞する時代へ
今、最もホットなドライブスルーイベントと言えば間違いなくポートランドの「Lucky Devil Lounge」でしょう。
このお店、何を隠そうストリップクラブ。でも時代の最先端を行くトレンドに敏感なストリップクラブなんです。
少し前に話題となったストリップダンサーによるデリバリーサービス「Boober Eats」で話題になったこちらのお店が次に挑戦したのがドライブスルーだったんですね。
自動車1台につき約3200円の入場料を支払い、食事をオーダー。そしてその待ち時間にストリップのパフォーマンスを楽しむということらしい。これまでなかった新しいストリップの形。お店に入るのは少しドキドキしてしまうけど、これはちょっと体験してみたいかも……
サンセットをバックに琵琶湖で楽しむドライブインシアター
最後はこちらのドライブインシネマ。ん?シアター?本当にユニークなの?と思うかもしれませんが、こちらはとにかくロケーションが最高!
ご紹介するのはハワイアンカフェのアールカフェが企画する『R DRIVE IN ~BEACH SIDE THEATER』。
開催地は琵琶湖の湖畔ビーチ。そう、琵琶湖です。日本です。
特設会場からは息をのむほど美しい景観とフレッシュな空気を思う存分楽しめ、会場に設置されるのは600インチの巨大スクリーン。大自然の中でリラックスしつつ、スクリーンに流れる映画を各々が車の中からのんびりと見る……というもの。自然を映画館にする、まさにドライブインならではの企画です。
ちなみに、会場にはキッチンカーや物販ブースなどもあるので、軽い散歩がてらフードやショッピングを楽しめるのもグッド。しかも無料のドッグランも設置されているので、ワンちゃん同伴もOKというのも嬉しいポイント。
ドライブインシネマと大自然のドライブ、両方楽しめるすごく良いチャンスになりそう。
終わりに
今回は2020に一気に盛り上がりを見せたドライブイン〇〇についてご紹介しました。 パンデミックの現在、必然的にソーシャルディスタンスを守らないといけない現在だからこそ、こういったユニークなアイデアが出てくる出てくる。
車の窓からの景色って、普段街を歩いて見る景色と少し違いますよね。車に乗ってのイベントって、今までと違った見方ができて新鮮で面白いと思いませんか? これはもしかしたら、コロナが終わった後も意外と使えるアイデアなんじゃないか……?なんて、執筆しながら思ったりしています。
とにかく日々の中に転がる様々なアイデア、人間の想像力にはただただ脱帽です!
ドライブスルーストリップショー、行ってみたいなあ……