コロナ禍の中で開催されたアートイベントは、山手線30駅が舞台だった
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みなさんこんにちは。
GPの宮永です。
突然ですが皆さん、先日開催された『山手線30駅を舞台にしたアートイベント「HAND!in Yamanote Line‐山手線でアートと音楽を楽しむ15日間‐」』をご存知ですか?
イベント運営が厳しいコロナ禍で行われたこのイベントは沢山のアートと音楽を持って東京で暮らす人々の生活にポジティブな刺激を与えました。
ということで、今回のトピックスは「HAND!in Yamanote Line‐山手線でアートと音楽を楽しむ15日間‐」についてご紹介しましょう!
先の見えない不安の続く今だからこそ
「山手線でアートと音楽を楽しむ15日間」と題されたこのイベントですが、このタイトルの通り開催期間は15日間。期間中は山手線内の30の駅で音楽とアートを堪能できるという、まさにタイトル通りの内容で開催されました。
主催はJR東日本。そう、JRが先陣切って街を巻き込んだからこそ実現したイベント!
とはいえ「なんだかワクワクするし面白そうだけど、なんでまたこんなタイミングで?」と思った方もいるかもしれません。
でもね、これ“先の見えない不安の続く今”だからこそ企画され、開催されたイベントだったんです。
先の見えない不安の続く今だからこそ、私たちの“日常”であるいつもの駅で、明るくポジティブな気持ちになる体験を人々に与えたい。そんな思いが込められているんですね。因みにイベント名の「HAND!」とは「Have A Nice Day!」の頭文字なのだとか。
JR東日本の取り組み「東京感動線」とは?
実はこのイベント、JR東日本のプロジェクト「東京感動線」の取り組みの一環です。
「わたしたちJR東日本は、この山手線を起点に、沿線の多様な個性を引き出し、駅、まち、人、それらの点を線にして面へとつなぎ、魅力的な出会い、感動体験ができる、個性的で心豊かな都市生活空間「東京感動線」を創造していきます(JR東日本のHPより)」
と語る彼らが、このコロナ禍で“駅や街の魅力や個性を引き出しながら人々を元気にするためには何が出来るのか”を考えた結果生まれたイベントだったというわけです。
「いつまでマスクを着け続けなければいけないのかな」とか、「次はいつ旅行に行けるんだろう」とか「年末は実家に帰ってもいいのかな」とか、そんな感じで悶々としながらいつもの駅へ。
すると、到着した瞬間にいつもと違った風景が!
アートや音楽が溢れていて、それをきっかけに幸せな気持ちになれたり、同じ感動を味わっている知らない人と感性で繋がったりできる。
私たちの身近にある『駅』だからこそできるコンセプトが素晴らしい!
山手線30駅が舞台のアートフェスの内容をご紹介
期間中は山手線全30駅を舞台に、ライブペインティングや音楽演奏、ARアートなど、様々なイベントが繰り広げられていました。目撃した方も多いのでは?
ということで、ここからは代表的なイベント内容をピックアップしてご紹介していきます!
駅を舞台にライブペインティングのイベント
「楽しんだっていい」を合言葉に「楽しい国、日本」という作品の完成を目指すアートカンパニー「OVER ALLs」による山手線一周ライブペインティングプロジェクト「ART LOOP TOKYO」。各駅毎の個性が滲み出るアート作品は、その駅をよく使う人にとっては「なるほどね」って思うものもあったかもしれません。
もちろん、アーティストの移動手段は電車! アーティストは山手線を乗り降りしながら全30駅でライブペインティングを披露し、最終日には山手線30駅で描かれたアートが、東京駅に大集結という大掛かりなもの。しかも、アートにはこっそりと仕掛けがしてあり、全て集めて見るとその謎が分かるというこだわり。最終日はアーティストと来場者が一緒に謎を紐解きながらライブペインティングをフィニッシュさせるという特大フィナーレ。アート好きにはたまりませんね!
原宿と東京ではAR・VR体験イベントが開催
東京駅の丸の内広場に用意されたイベントコンテンツはARアート体験。
専用アプリ「XR CHANNEL」をダウンロードしてスマホをかざすと、あら不思議。なんだか素敵なアートがいっぱい!因みにコンテンツデザイナーは国内外で活躍する中田拓馬さんっていうところがまたイケてますよね!
一方、我らが原宿駅ではVRによって原宿駅の旧駅舎と新駅舎をオンラインで楽しめるというARイベントが。さらには旧駅舎内内部はギャラリーになっていて、原宿駅やその周辺の歴史写真の展示に加え、クリエイターたちの考える「ちょっとだけ未来の原宿人」の展示が見られるという手の凝りよう。
なんだか嬉しいし、鼻が高い!笑
新駅舎では構内の店舗でのオンラインショッピング体験や、コンコースでのアート展示も楽しめる仕様になっていました。
駅コンテンツといえば!駅ピアノも登場
駅構内で誰もが音楽を奏でられる駅ピアノ。結構世界中にあるんですよ。しかも意外とみんな弾くんだな、これが。今回、駅ピアノが設置されたのは秋葉原駅と池袋駅の2駅です。
駅という身近な場所から鳴り響く音楽との出会いは、時として特別な出会いになりうる。嬉しいのか悲しいのか、偶然駅を歩いている時の自分の気持ちにヒットする音楽が突然流れてきたら――? “退屈だった今日”が“偶然良い音楽を聞けた今日”へと変わるはず。
突如として駅構内に現れたエデン
高田馬場駅では、フローリストedenworksの篠崎恵美さんによる参加型インスタレーションが行われました。
これは駅の利用者が特設場所にあるペーパーフラワーに各々の持つメッセージを記入し、それを草花やディスプレイの映像とともに壁画に飾るというもの。
篠崎さんといえば、今東京で一番アツいフローリスト。そんな彼女の手によって自分の書いたメッセージが作品の1部になるって結構嬉しいことだと思うんですよね。
原宿では一夜限りのVJ/DJイベントも
若者の街、原宿。新駅舎にできた猿田彦珈琲 The Bridgeで行われたのは一夜限りのVJ/DJイベントでした。
美味しいコーヒー片手に音楽と素敵な映像を堪能する。
こんなスペシャルなシーンでいただく猿田彦珈琲は、仕事の合間や友達とのなんてことない会話の最中に飲む日中の猿田彦珈琲のコーヒーとはきっと違う。
日常にある『いつもの場所』に『いつもは隠れて見えない魅力』を発見できる、そんな時間だったのではないでしょうか。
異彩を放つアートの展示イベント
東京駅で開催されたのは「ヘラルボニーアート展示」。
「異彩を、放て。」をミッションに活動する㈱ヘラルボニーによる、知的障害のあるアーティストが放つ、個性豊かな作品が東京駅を彩りました。
真っ白い空間に展示されたのは色とりどりの綺麗で可愛らしい、そして美しい作品たち。作品を眺めていると、ほわっとした気分に包まれて、なんだかハッピーな気持ちになっちゃうようなそんな感じ。ネガティブマインドに陥りそうないまの時代、パワーがもらえる、そんな展示内容でした。
山手線の猫に癒される
お次はインスタグラムで実施された企画「#山手線ねこ」。これは『山手線沿線にいる猫の写真をInstagramで投稿する』という、なんともほっこりな企画です。誰でも参加できちゃう上に、駅によって違う猫の特徴がつかめるかも?という、猫好きにはたまらないコンテンツ。
例えば、五反田の猫と日暮里の猫は、性格や目つきは違うのか? 山手線を猫でみてみると、今までにない世界が広がってその駅がもっと好きになるのかも。
いつもの風景をいつもの“じゃない”風景に
毎日何も考えずに日常の一部として利用する駅。だからこそ「いつもと同じじゃなくて、何か今日は面白い!」って発見できるとそれだけでテンション上がりますよね。
暗い気分になりがちな今だからこそ、やる意味のあるこのイベントははっきり言って格好良い! どれだけの人の普通の毎日をちょっぴり明るくしたことか。そして、そういう気持ちになるからこそ、その駅をもっと好きになるし親近感も今まで以上に沸いて街をもっと好きになる。
さらに、他の駅では何やってるんだろうなーって、アート目当てに遊びに行きたくなる。日常をちょっと豊かにする後押しをしてくれる、そんな素敵なイベントのご紹介でした。