“そこには無い”のに心が動く。熱狂のホログラム事例。
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みなさんこんにちは!
GPの宮永です。
ものすごいスピードで科学技術が進化していってますが、エンタメ界隈もまた然り。人々があっと驚くようなデジタル技術の発展が凄まじい勢いで進化を遂げています。その中でも注目なのがホログラム。
ホログラムの技術自体はだいぶ前からありますが、ここ最近のホログラムのリアリスティックさが本当にすごいんです!
今回はコンサートやファッションショーなど、ホログラムを使用したエンタメ事例をご紹介していこうと思います。
圧巻のクオリティ。息を飲む熱狂のホログラム事例7選。
永遠のキング・オブ・ポップによる圧倒的パフォーマンス
キング・オブ・ポップの「マイケル・ジャクソン」が亡くなったのは2009年。キレッキレのダンスも彼のパフォーマンスも歌声も、もうリアルの世界では見ることができないと誰もが思っていた矢先でした。
2014のアメリカのビルボードミュージックアワードに登場したのは眩いばかりに光り輝く王座に座って登場したMJじゃないですか!
ダンサーたちと一緒に踊り歌うステージ上のMJ……確かにそこに存在していました。パフォーマンス後はもちろんスタンディングオベーションの渦。泣いている人もいますね。しかしすごいクオリティ。格好よい!
ショーのフィナーレを飾った幻想的なファッションアイコン
こちら2006年秋冬コレクションのアレキサンダー・マックイーンのショーです。フィナーレを飾ったのは90年代を代表するカリスマモデル、ケイト・モス。
マックイーンの白いドレスを身に纏ったケイトは煙の中から登場し、数秒間そこに漂い身を翻した後、光となって暗闇に消えていくというミステリアスで美しいブランドの世界観を全面に表した作りとなっています。
何が凄いって、やっぱりファッションシーンは技術を取り入れるのが本当に早い!そしてクオリティがものすごい。だってこの映像、14年前ですよ!?
こちらの映像はその後メトロポリタン美術館とヴィクトリア&アルバート博物館で開催された同ブランドの回顧展「Alexander McQueen: Savage Beauty」にも展示されました。
新海生物たちが漂うミステリアスなランウェイ
マックイーンの少し後、ファッションブランド、ディーゼルの2008年春夏コレクションでもホログラムは使用されています。ショーの途中で現れたのは空間をゆらゆらと泳ぐ深海の海洋生物。
こちらは2枚のガラス板を使用し、そこに映像を流し込むことでもう1枚のガラス板でリフレクションを起こし立体的に見える視覚的なトリックを使っているそう。
2008年です。10年以上も前の話ですからね、神秘的なファッションショーに観客が沸き立つのを映像越しに感じます。
もう1人の自分とピアノで競演するパフォーマンス
2014年3月14日、アメリカのテキサスにてアーティストであるYOSHIKIが音楽コンベンションSXSWに出演した時の映像です。
彼の代名詞とも言えるクリスタルのピアノを前に、ふわりと煙と共に現れたYOSHIKIは英語で自己紹介をしピアノの演奏を始めます。するとそこへ本物のYOSHIKIが登場。自分自身とピアノで競演するパフォーマンスを披露しました。
5カ国同時開催のマライア・キャリーのXmasコンサート
クリスマスと言ったらマライア・キャリーですよね!そう、これはもはや全世界共通です。街を歩けばマライアの音楽で溢れかえっているし、きっとこの時期が彼女の多忙期間違いなし。でもマライアは1人しかいないし、でもみんなマライアの音楽聞きたいし…。という中で、画期的なコンサートを発見。そう、彼女のホログラムでのコンサート!
2011年のクリスマスシーズンに「ポーランド、ドイツ、マケドニア、クロアチア、モンテネグロ」のヨーロッパ各地で一斉に配信されたキャンペーン映像がこちら。マライヤによるサプライズショー。
プレゼントの箱が開くとそこにはマライアが。老若男女が一緒に歌い楽しみ、まさにホリデーって感じで心があったかくなりますね。最後にきらきら輝く光となってマライアが消えるのもお祭りの終わりという感じで美しいです。
新旧ディーバによる圧倒的パフォーマンス
2012年に惜しまれながら亡くなった歌姫ホイットニー・ヒューストン。ディーバって言われたら真っ先に彼女のことを思い浮かべちゃうくらい伝説的な歌手でした。
2016年の『The Voice』シーズン・フィナーレで行われたこちらのライブは随一の歌唱力を誇るクリスティーナ・アギレラとのデュエット。リアルとバーチャルが隣同士で並んでもここまで違和感がないのが凄い。
因みにこちらのライブはその後ホイットニー・ヒューストンの遺産管理団体に「ホイットニーに似ていない」と言われてしまうなど、色々な問題が多発。故人をホログラムで再生させるというのは倫理的に難しいという側面が浮上しました。
今は亡きレジェンドが登場した伝説のコーチェラフェス
HIPHOPの王様といえば96年の銃弾に倒れたカリフォルニアのカリスマ2pac。彼が亡くなってからだいぶ経ちますが、未だ多くの人に愛され、常に新たなファンを獲得し続けるモンスターです。
この映像は2012年のコーチェラでのライブ映像。Dr. Dre、エミネム、50Cent、ケンドリック・ラマー、スヌープドッグ等、hip hop界のカリスマたちと時空を超えてパフォーマンスを披露しました。これには涙する人が多数。
終わりに
ARやVRと違い、デバイスを通さずに立体映像をリアルに映し出す技術がホログラムです。着想自体はそれこそ昔からあり、SF映画ではよくこのイメージが使用されてきましたよね。
この世に存在しないものや、違う場所にいる人と実際に同じ場所で触れ合うことができるホログラム。今後は建造予定の大規模な建造物の企画の立体映像を空間に写して見せたり、恐竜がどんな風だったかを眼の前で子供達に見せることが出来るなんて教育シーンへの応用も今後可能になってくるでしょう。
特にエンタメシーンで様々に活用されるホログラムですが、夢が膨らむ一方、亡くなった人を登場させていいのか、彼らを登場させてコンサートを開催して良いのかなど倫理観も問われています。さてこれからどうなっていくのか。イベント業界に身を置くものとして、ホログラムの未来から目が離せません。ではまた。