文字が浮かび上がる歌舞伎って?いざ、舞台演劇の拡張体験
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。今日は歌舞伎のお話です。
日本固有の演劇、歌舞伎。2005年にユネスコにおいて傑作宣言され、2009年9月に無形文化遺産としても登録された、日本を代表するエンターテイメントの一つです。
そんな伝統芸能の代表格である歌舞伎ですが、ここ最近は最新技術を積極的に取り入れているという情報をキャッチ。本日は大阪松竹座で行われた“実証実験”についてご紹介しましょう。
拡張現実と伝統芸能の融合
メタバース時代の本格的な到来で新たなコンテンツ開発が急がれるここ最近、この風潮は伝統芸能の世界においても変わらない様子。そんな中、最先端のテクノロジーと歌舞伎を融合させる試みにいち早く取りんでいるのが松竹でした。
今年の10月にはMRヘッドセットを装着し歌舞伎を鑑賞するという実証実験を大阪松竹座の歌舞伎公演で行なっていたのだそう。めちゃくちゃ興味深いですよね。
ちなみに使用されたヘッドセットは日本マイクロソフトのMR(Mixed Reality)ヘッドセット。このヘッドセット、知らない方は要チェック。エンタメ界隈での活用事例が相次いでいることで超絶話題のヘッドセットです。
歌舞伎×最新技術で誰もが楽しめる伝統芸能
さて、気になるのはどんな拡張現実が舞台上で繰り広げられていたのかですよね。クラシックな歌舞伎と最新技術の融合ってちょっとワクワクするかも。
ということで早速こちらの動画をチェック。
いやいや確かに!文字が浮かび上がっていますよ!すごい!
まずこちら、体験者はMicrosoft社製のMRヘッドセット「Microsoft HoloLens 2」の装着が必須。
ゴーグルに解説や映像表示 - 歌舞伎鑑賞用に松竹開発https://t.co/QSOU0jtRlL
— 共同通信公式 (@kyodo_official) October 17, 2022
歌舞伎舞台の光景に重ねて表示されるのが、登場人物紹介や歌舞伎の見どころについての説明、さらには追加される映像での表現の数々です。字幕は英語翻訳もできちゃうので、これまで歌舞伎に親しみの無かった外国の方も含め、多くの人が歌舞伎を楽しむことができるんです。
あとは定式幕の前に公演タイトルが立体的に浮かび上がったり、幕間の残り時間を立体的に表示されたり便利な仕組みも数々見られ、これ確かに便利だしイベントに活用したらみんなすっごい喜ぶだろうな……なんて思って見ていました。
因みに演目は『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』でした。
#大阪松竹座 で絶賛上演中の「#Jホラー歌舞伎」のダイジェスト映像を公開しました😃
— 大阪松竹座 (@osakashochikuza) October 14, 2022
是非ご覧ください👀
公演は、10月25日(火)までです!お切符はお早めにお買い求め下さい💪#片岡愛之助 #今井翼 #中村壱太郎 #中村莟玉 #市川男女蔵 #貞子 #日本怪談歌舞伎 #貞子歌舞伎 pic.twitter.com/Rm8jsPvlp9
モニター体験者の声
さて、実証実験に参加した人々の声が上がっていたのでこちらでご紹介。
すごく楽しめた。MRヘッドセットを装着した二幕目以降は、本来であれば意味が分からないところもスムーズに理解することができ、世界観に没入することができた。ヘッドセット上に全ての情報が出てくるので、集中が切れることなく、演目を楽しむことが出来た。(東京都・男性)
今までの観劇では、舞台上の演出に集中するあまり、耳からの情報を聞き漏らしてしまうことがあったが、視覚情報で漏れなく情報を取得することができ、コンテンツを余すことなく楽しむことができた。将来的には、観劇時のMRヘッドセットの利用を、お客様が自由に選べるようになってもいいと思う。(東京都・女性)
などなど、満足度の高いコメントが目白押し。でも確かに、映像だけでも近未来感が伝わってきますもんね!それに歌舞伎って「本当に同じ日本語かな???」と思っちゃうくらい昔の言葉遣いなので、異次元さに圧倒されちゃうじゃないですか……。しかし、このヘッドセットがあれば各シーンを深く理解できるし、舞台芸術や音楽も存分に楽しむ余裕ができるのがポイント高い。
これは我々日本人だけの問題ではなく、観光で来た外国の方も字幕があれば私たちと同じように歌舞伎を楽しむことができます。ヘッドセットが言葉の壁を払拭してくれるって、確かにすごいことかも。特にエンタメにおいては尚更。
伝統芸能×MRの今後の展望
松竹は今後の展望についてこう語っています。
「MR技術は現実世界に無いものを、まるでそこにあるかの如く表現できる技術です。舞台上の物理的制約をMRで代替することで、いままで開催できなかった公演を実現できます。新しいお客様との接点を構築し、新しい収益機会を生み出す事業として継続的に取り組んで参ります。」
グローバル化が進むにつれてより一層存在感を増す伝統芸能ですが、伝統を守ろうとすればするほど現代とのギャップを感じて人が離れてしまったり、新たなお客さんを逃してしまったりと難しい側面がありました。特に言葉の壁や、映像慣れしている現代人への舞台演出の合わせ方などが大きなネックだったと思います。これを払拭するべくフィットする最新技術といえばMR技術ですよね。
これを機に、歌舞伎をはじめお能や落語、百人一首読み合わせなどのイベントに用いられ始めるのはもちろん、ルールがよくわからないけど空気的に質問しづらい茶道や花道のサポートだってしてくれるかも?
いかがでしたか? ライブエンタテイメントの強い味方、拡張現実にまつわる最新技術は常にアップデートしておきましょう!それではまた。