ロサンゼルス2028オリンピックの競技種目となった、今後注目すべきスポーツ“ラクロス”とは!
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こんにちは!GP伊藤です。今回は2028年に行われるロサンゼルスオリンピックの競技種目となった“ラクロス”について書いていこうと思います。
ラクロスとは
ラクロスとは棒の先に網のついたアルミ製のスティック(クロス)を使い、直径約6cmの硬質ゴム製のボールを運び、約180cm四方のゴールに入れることで得点を競う10人対10人の団体球技です。ラクロスは激しく、シュートスピードが時速120km以上であることから「地上最速の格闘技」と呼ばれていたりもします。
男子ラクロスと女子ラクロスで分かれており、使用する道具やルールにも違いがあり、初めて見た時は別のスポーツなのでは?と思ってしまったほどです。
ここからは男子ラクロス/女子ラクロスの特徴を見ていきたいと思います。
男子ラクロス
男子ラクロスではボディコンタクトが許されており、ヘルメットやグローブなどの防具を着用しています。このボディコンタクトが許されている点は男子ラクロスの特徴でもあり、体を接触させながら行うことでより激しくぶつかり合うため、とてもダイナミックに見えます!
また、持っているクロスの長さが2種類あり、ポジションによって持っているクロスが異なるのも特徴です。ショートスティックと呼ばれる1mほどのクロスを使用しているのがオフェンス、2mほどのロングスティックを使用しているのがディフェンスになります。長さのみでなく、クロスの形状も女子とは異なります。
他にも特徴はたくさんありますが、上記2点が男子ラクロスの大きな特徴といえます!
女子ラクロス
女子ラクロスでは男子ラクロスとは違い、体への不用意な接触が禁止されています。そのため、ボールを奪うために頭まわりや体の一部に危険な接触を行うと、ファウルが取られることが多いです。
男子ラクロスは接触が多いため体を守る防具を身に着けていますが、女子ラクロスでは防具は付けず、ボールから目を守るアイガードを付けています。
女子ラクロスのクロスも男子のものとは異なり、ネットのポケット部分が男子のものに比べ浅いため、クロスを扱う技術がより大事になってきます。
女子ラクロスと男子ラクロスの特徴を比べてわかる通り、使用している道具もルールも違うので、別のスポーツとしても楽しめるのではないかと思います!!
日本ラクロスの現状
現在、日本にはラクロスのプロチームは存在しません。社会人になった人はクラブチームに所属し、平日は仕事をしながら土日祝日に練習を行っています。実業団などがないため、給料も発生しないので草野球と同じような環境です。そのため、大学卒業後はラクロスを続ける人がとても少ないのが現状です。ラクロスを続けたいと思っていても、仕事の関係上続けられない人も多くいます。
プロとしてラクロスを続けるためには海外のプロリーグに所属する必要があり、日本人にも海外にわたりプロリーグに所属している方がいらっしゃいますが、海外のプロリーグに入るためには現地のトライアウトやトレーニングキャンプに何度も参加し、ドラフト指名を受ける必要があります。そのため、日本でラクロスを続ける人の多くはクラブチームに参加しています。
日本のラクロスの発展のためにもプロチームができてほしいと願っている人も多いのではないでしょうか。ラクロスを多くの方に知ってもらうためにも、プロリーグができてほしいです!
国内外の大会
国内大会だけでなく、世界選手権などの国際大会にも日本代表として参加しています。ここからは国内の大会と国際大会、そして国際大会は今までの成績もご紹介します!
国内大会
国内には各地区リーグ戦/全日本大学選手権大会/全日本クラブ選手権大会/全日本選手権があります。
各地区リーグ戦では、学生のリーグ戦とクラブチームのリーグ戦があります。学生リーグは関東・関西・東海・九州・中四国・東北・北海道と全国7地区、クラブリーグは関東・関西・東海・中四国・九州・北海道と全国6地区で開催されています。
各リーグで選ばれた大学/クラブチームが全日本大学選手権大会、全日本クラブ選手権大会に出場しています。全日本大学選手権大会の最多優勝大学は、男子は慶応義塾大学・早稲田大学が同率、女子は慶應義塾大学、関西学院大学が同率となっています。
全日本選手権は全日本大学選手権と全日本クラブ選手権の優勝チームが戦い、この試合でその年の日本一のチームが決定します。男女ともにクラブチームに優勝が多かったですが、最近では学生が優勝する年も出てきています。どなたでも見に行ける試合なので、是非今年は見に行ってみてください!(チケットが必要な試合もあります)
国際大会
国際大会は選手権大会/年代別選手権大会/アジアパシフィック選手権大会/ワールドゲームズ/国際親善試合が行われており、日本代表も参加しています。
選手権大会に男子は1990年から、女子は1997年から参加しています。男子は2023年の世界選手権で30か国中5位、女子は2022年の世界選手権で29か国中5位の成績を収めています。
アジアパシフィック選手権大会は第一回大会を日本とオーストラリアが中心となり準備を行っています。日本でも開催されたことのある大会です。2011年の第5回大会以降5大会連続で男女共に優勝をしています。
ワールドゲームズは10人制ではなく6人制で行われ、SIXES(シクシーズ)と呼ばれています。オリンピック競技に選ばれたのも、このSIXESになります。2022年に開催されたSIXESでは女子が8か国中6位、男子は8か国中3位と国際大会では初めてのメダル獲得をしました。オリンピックでもメダル獲得が期待できそうですね!
2026年開催予定の「WORLD LACROSSE女子世界選手権大会」及び、2027年開催予定の「WORLD LACROSSE男子世界選手権大会」の両大会が、2年連続日本で開催される予定です!興味のある方はぜひ見てみてください!今はあまりテレビでラクロスは見れませんが、世界選手権は是非テレビで放送してほしいですね!
最後に
ラクロスのことを少しでも知っていただけたでしょうか……!文章だけでは伝えられないラクロスの魅力がたくさんあるのでYouTubeなどで試合動画をよかったら見てみてください。いつか皆さんにラクロスの魅力を直接お伝えできるようなイベントができたらと思っています。少しでも皆さんがラクロスに興味を持っていただけたらうれしいです!!