Z世代のツボにハマる！これからのマーケティング戦略
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こんにちは！GP大平です。
「最近の若者は何を考えているのか分からない」こんな悩みを持っている経営陣の方はいらっしゃいませんか？
10代から20代のいわゆる「Z世代」と呼ばれる人たちが徐々にビジネスにおけるメイン顧客となっている今、Z世代を知らないということは企業にとって大きな致命傷となり、企業の存続を左右すると言っても過言ではありません。そこで今回は、Z世代である新卒社員が普段の購買行動や価値観について話し合い、そこから見えてきたZ世代の心を掴む商品やサービスの共通点や法則についてご紹介します。
Z世代の心を掴むサービス
タイパの良いサービス
Z世代は、タイムパフォーマンス(時間対効果)を重視し、無駄な時間を嫌います。TikTokやショート動画の人気に火が点いたのは、それらが面白い部分だけ切り取られた、短時間で高い満足感を得られるコンテンツだからと言えるでしょう。コロナ渦で主流となったオンデマンド授業では講義動画を倍速にして視聴する大学生が多くいました。
タイパの一般化は音楽にも表れ、近年はイントロがないサビから始まる楽曲が増えています。Z世代はイントロが長い曲を聴くとサビまで待てず次の曲にスキップしてしまうようです。マッチングサービスも「最初から価値観の合う人と出会いたい」「失敗したくない」という想いを汲み取ったタイパのよいサービスだと言えます。そして、人間関係も簡単に断ち切り、リセットしてしまうのがZ世代です。このように、Z世代は無駄な時間を限りなく減らすために、タイパの悪い商品やサービスはどんどん切り捨てていきます。
口コミの評価の高いサービス
Z世代は商品を購入する際に必ずと言っていいほどネットで口コミを確認します。これは、Z世代に失敗を恐れる完璧主義者が多いからかもしれません。自分一人では判断せず、ネットの声をもとに買うか買わないかを決めます。
口コミを読み漁り「本当に価値のある商品かどうか」「他で似たような商品がもっと安く買えないか」を見極め、ようやく商品を購入する。低評価レビューの多い商品やレビューの数や質が悪い商品などは信用できない商品と見なします。近年、様々な〇〇専門店が増えてきているのも、専門店の方がよりクオリティの高い商品と出会えるだろうと考える消費者が多いからかもしれませんね。消費者の目が厳しくなっているからこそ、これからは本当に価値の高い商品だけが生き残っていくでしょう。
パーソナライズされたサービス
Z世代はカテゴライズすることが好きで、自分だけのためにパーソナライズされたサービスには特に信頼を寄せる傾向があります。例えば、自分の性格タイプを知ることができるMBTIという性格診断や、自分の体型を最も綺麗に見せる服やアイテムを知ることができる骨格診断は近年Z世代で流行しているカテゴライズサービスです。
自分や他人をカテゴライズすることは不安の解消や人間関係関係構築におけるひとつの判断材料になると考えられています。一方、ユーザーの趣味趣向に応じておススメの商品が表示されるリコメンド機能は、パーソナライズされたサービスに当たります。これにより、自分で商品を探す手間が省けることはもちろん、自分のために選ばれた商品という特別感や期待感が高まります。
これらは、Z世代が求める共感の精神や寄り添い力を満たしたサービスだと言えるでしょう。しかし、カテゴライズできない人を理解できないことで差別に繋がったり、自分の好きなもの以外に触れる機会が減ってしまい、視野が狭まったりするという負の側面もあることを忘れてはいけません。
ノスタルジーを感じられるサービス
最近、「エモい」という言葉をよく耳にしますが、ノスタルジックな商品こそ「エモい」そのものではないでしょうか？Z世代では平成レトロが近年のトレンドで、平成に流行った「たまごっち」や「写ルンです」などが再び人気を集めています。また、飾らないナチュラルなものがお洒落というムードが高まり、メイクは素肌が自然で血色感や抜け感があるナチュラルメイクがトレンドに。BeRealという盛らないSNSアプリも登場しました。SNSの普及によって消費者の目が肥えてきてしまっているからこそ「Z世代にとっては物珍しい新鮮なもの、なのになぜか懐かしい」という気持ちにさせるレトロ商品の需要が高まってきているのかもしれません。
承認欲求を満たすサービス
Z世代は承認欲求が高めです。共感してほしいという感情が強く、InstagramやTikTokなどのSNSはもちろん、推し活やコスプレなどで自己主張や自己表現を積極的に行う傾向があります。この背景にはグローバル化に伴う欧米の価値観、すなわち成果主義や個性・自立性を尊重する制度がもたらした日本社会の個人主義化が影響しているでしょう。
個性を尊重し人種差別や多様性などに厳しくなったからこそ、他人に干渉しない人が増えたようにも感じています。また、新型コロナウイルス感染症の流行によって人と人との繋がりはどんどん希薄になっています。そのため、孤独を感じている人が多く「何かしらで誰かと繋がっていたい」、「自分に共感してくれる仲間がほしい」という思いが強い承認欲求として表れているのではないでしょうか。
心地よく接してもらえるサービス
これはZ世代に限った話ではないかもしれませんが、心地よく接してもらえるサービスは商品のイメージも格段に上がります。購買行動に限らず、共に働く会社の人も同様です。転職がしやすく将来の選択肢も広がっている今、人は自分の好きな人や尊敬できる人と一緒に働きたいと思うのが当然です。そのため、企業は商品や顧客以上に従業員を大切にする必要があるでしょう。社員の教育に力を入れたり、頑張った社員を表彰式などでしっかりと称えたり、企業は従業員のモチベーションを上げる環境を作っていくことが求められています。
社会貢献になるサービス
Z世代は、社会課題にも強い関心を寄せています。人種差別や地球温暖化といった世界の問題や、長時間労働や女性の働きやすさといった問題まで、企業が社会課題に対してどこまで取り組んでいるのかという部分をよく見ています。社会貢献活動に積極的な企業は、企業のブランドイメージが向上し、求職者へのアピールになることはもちろん、地域社会やパートナーとの良好な関係を構築することができるでしょう。そのため、企業は社会貢献活動を積極的に行い、社会に示していく必要があります。
最後に
以上が、新卒社員が考えるZ世代のツボにハマるサービスです。ここで改めてお伝えしておきたいのは、上記はZ世代のすべての人に当てはまるわけではなく、あくまでZ世代の傾向だということです。Z世代を対象にしたサービスの企画や、Z世代との円滑なコミュニケーションの際にぜひお役立てください。最後までお読みいただきありがとうございました。
