AIとクリエイティブの線引きはどこに?ビートルズの新曲「Now And Then」グラミー賞受賞の衝撃

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“GP TECH” generating now…

こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。
画像引用元:PR TIMES

こんにちは、GP宮永です。昨年あたりからAIの活用が一般にも広がり始めましたが、驚きのニュースが飛び込んできました。なんと、2024年11月にリリースされた「ビートルズの新曲」である「Now And Then」が2025年2月にグラミー賞を受賞したのです。
「あれ?ビートルズのボーカルってずいぶん前に亡くなっていたんじゃ……?」
その通りです。ビートルズのボーカルであるジョン・レノンは1980年に亡くなっていますし、リードギターのジョージ・ハリスンも2001年に亡くなっています。でも今回の曲は「ビートルズが歌う」「新曲」なのです。これを実現したのがAIだった……ということで、今大きな話題を呼んでいます。

「Now And Then」はどうAIを活用したのか?

「Now And Then」はジョン・レノンが残した弾き語りのテープからAIでジョンの声だけを分離し、他のメンバーの演奏・歌声を合わせることで実現した楽曲です。AIが使われているのは「テープ音源からボーカルの声を取り出す」という部分だけで、実際の作詞作曲、演奏は人間の手で行われました。このため、グラミー賞の規定「資格を持っているのは人間に限る」に合致すると判断されたと言われています。また、ジョン・レノンの息子のショーン・レノンはこの楽曲の制作ドキュメンタリー出演時に「父は大歓迎したと思いますよ。積極的に録音技術で実験する人でしたから」とコメントしています。

クリエイティブの世界でどこまでAIを認めるか

とはいえ……「Now And Then」はジョンの歌声を使っているものの、「2024年にジョン・レノンが歌った」わけではありません。これをジョンが歌ったと認めて良いのかは議論の分かれるところでしょう。

今回の楽曲は音声抽出のサポートとしてAIを活用していますが、今や「ビートルズの曲によく似た、ビートルズのメンバーのような声で歌う曲」もAIで作れる時代です。また、作詞・作曲を人間がおこなってAIに歌わせたり、作詞・作曲をAIに任せて人間が歌手を務めたりということも可能です。
実際、過去のグラミー賞では2人のアーティストの声を掛け合わせたAIに歌わせた曲がノミネートされ、対象外となっています。
しかし、過去にアーティストが残したデモテープからクリアな歌声を抽出できるのであれば、未発表楽曲の公開など新しい展開が望めるだけでなく、最新アーティストと伝説のアーティストのコラボなど、新たなクリエイティブを生み出すことも可能なのです。

今回のビートルズの新曲は「AIをどこまでクリエイティブに活用するか」という視点にも一石を投じたといえるかもしれませんね!

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最終更新日:

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宮永 麻代

MAYO MIYANAGA宮永 麻代

取締役/CMO/エグゼクティブプロデューサー

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