日本の実力派スケーターが集結！話題沸騰中『ワンピース・オン・アイス』

こんにちは。GP大平です！
皆さんは、あの人気漫画『ONE PIECE』のアイスショー『ワンピース・オン・アイス』をご存じでしょうか？昨年(2023年)に初演があり、今年再上映が決定したアイスショーです。今回、2024年版を見に行くことができたので、『ワンピース・オン・アイス』の魅力をたっぷりご紹介します！

『ワンピース・オン・アイス』とは？

私は、このアイスショーが開催されるという発表があった当時、本当にあの『ONE PIECE』をスケートで表現できるのか不安に思いながらも、『ONE PIECE』×「スケート」という全くもって想像がつかないこの作品に魅力を感じ、開催が楽しみで仕方ありませんでした。また、注目されたのがONE PIECEのキャラクターを誰が演じるか。

私はてっきり『ディズニー・オン・アイス』のような公演専属のプロスケーターによって演じられるものだと思っていたのですが、キャストの名前を聞いて驚きました。「ルフィがあの宇野昌磨選手で、ウソップは織田信成選手……？！」次々に、名だたる日本の有名スケート選手たちの名前が挙がり、一体どんなアイスショーに仕上がるのか一層期待が高まったのを覚えています。そして、2023年8月。ついに『ワンピース・オン・アイス』の幕が上がりました。演目はファンからも人気が高く、映画にもなっているエピソード・オブ・アラバスタです。公演は大成功を収め、SNSなどではフィナーレ映像などが出まわり、そのクオリティの高さに称賛の声が上がっています。

実写化のハードルを越えた

正直に言ってしまうと、アイスショーでこんなにも興奮させられるとは思っていませんでした。なぜなら、アニメや漫画が原作の映画や舞台は、原作ファンの期待を超えられず、酷評されたり炎上してしまうケースが多いからです。しかも、『ONE PIECE』となれば世界中にファンがいて、超がつくほどの大人気の漫画です。それをスケートで表現するなんて誰も想像がつきません。

しかし、本公演で私が見たのは、スケーターではなく『ONE PIECE』のキャラクターたちの姿でした。キャラクターを表現、その魅力を体現することへの情熱が全スケーターから感じられ、クオリティは最高。アラバスタ編の象徴となる「仲間の印として拳を突き上げるポーズ」はキャラクターによって若干シルエットが異なりますが、スケーターたちはこうした小さな特徴もしっかり捉え、立ち姿や走り方、ジャンプの仕方まで、演技の隅々までキャラクターを表現していました。ひとりひとりが自分のキャラクターを愛し、その役を生きようと長い時間かけて研究し練習を重ねたことが窺える、素晴らしい出来栄えでした。

スケートリンクがスクリーンに？！

とはいえ、スケーターたちの演技力がどんなに高くても、演技力だけですべてを表現するのは難しいですよね。『ワンピース・オン・アイス』はそこを映像技術を駆使していました。物語における非現実的なシーンは、すべてリンクに映し出されるプロジェクションマッピングによって表現されていたのです。例えば、ルフィの必殺技「ゴムゴムのピストル」。宇野昌磨選手が技を繰り出す動作をしたタイミングで、スケートリンクにルフィの延びる腕が映し出されます。他にも、スケーターが滑った経路が光ったり反応したりする演出はまさに芸術と映像技術の素晴らしい融合でした。
ただ、演技とリンクのプロジェクションマッピングが相互補完しあいながら物語が進んでいくので、席には注意が必要です。スケーターたちと同じ目線の前の席より、ある程度スケートリンクを見渡せる席を取るのがおススメですよ！

サプライズゲスト

2023年の演出にはありませんでしたが、今年はなんとフィナーレで『ONE PIECE』のオープニングテーマでもある「ウィーアー！」「ウィーゴー！」などを歌うきただにひろしさんがサプライズ登場しました。きただにさんの生歌唱とスケーターたちのスペシャルコラボが披露され、会場のボルテージも最高潮に。フィナーレでは観客席からの撮影も許可され、スケーターが目の前まで来てくれて写真撮影のタイミングもあります。今回は、高価なチケットに躊躇してしまい遠めの席でしたが、また再公演があるならば次はぜひ前の方の席で見てみたいです。

まとめ

いかがでしたか？『ワンピース・オン・アイス』は『ONE PIECE』ファンやスケーターファンはもちろん、『ONE PIECE』やスケートにあまり興味がない方でも感動し興奮させられる、そんな公演です。そして、なんといってもスケーターたちのセンスや本気を見せつけられ、スケーターの魅力を再認識すことができました。再公演があれば、ぜひ皆さんも会場を訪れ、『ONE PIECE』×「スケート」が生み出す感動を体験してみてください。