GP JOURNAL

今は亡きフレディも参加。クイーン+アダムランバートのコンサートが色々な意味ですごい

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こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。
クイーン+アダムランバート、クイーン、コンサート、QUEEN
Photo:LOUDERより引用

みなさんこんにちは!GPの宮永です。先日友人と話していたときに、その友人が衝撃の一言を放ちました。
「今、クイーンのコンサートがすごい」。

……え? クイーンって、あのクイーン?

クイーンといえば「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」や「ウィー・ウィル・ロック・ユー」をはじめ数々の名曲を残したレジェンダリーなロックバンド。
クイーンの顔と言っても過言ではないフレディー・マーキュリーが亡くなり、それ以降バンドとしての活動を控えていた彼らが再始動していた……という話を小耳に挟んではいたけれど、それほどまでに凄いの?という疑問を持ちつつ最近のコンサートを見てみたら…!そう、言葉にならないすごさが炸裂していたのです!

何が凄いか? パフォーマンスもさることながら、これまでクイーンが培ってきたストーリーを打破するパワーと、今は亡きフレディとクイーンが築き上げてきた歴史へのリスペクトです。
さて、現在彼らはどんなパフォーマンスをし、観客にどんな感動を与えているのかをご紹介いたします。

困難を極めたクイーン再結成

ロック黄金期を駆け抜けた歴史的バンドの1つとして欠かせないクイーンですが、1991年11月24日にボーカルであるフレディが亡くなったことにより、バンドとしての活動は控えがちに。それもそうですよね。クイーンといえばタンクトップにヒゲとオールバックがアイコニックなボーカル、フレディ・マーキュリーのカリスマ性。時代を超える圧倒的な歌唱力と観客を魅了するパフォーマンスは唯一無二の存在です。新しくボーカルを入れる!なんて、簡単な話じゃないのは明らかです。

因みに、『活動控えめ』と言ってもフレディ追悼コンサートをエルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイ、ジョージ・マイケルなどの豪華な面々と行い、エイズの慈善事業のために2,000万ポンド以上(約27億)の寄付金を集めた、なんて逸話はあったりします。

クイーン+アダムランバート、クイーン、コンサート、QUEEN
Photo:METAL ZONEより引用
左からアダム・ランバート、ロジャー・テイラー、ブライアン・メイ

とまあ話は逸れましたが、フレディの圧倒的な存在感が尾を引いていたクイーン再結成。しかしそこに現れたのがアダム・ランバートでした。2009年、『アメリカン・アイドル シーズン8』に出場し準優勝した彼の登場は番組史上最高の賞賛と注目を浴びます。しかしそれだけではなく、本番組のフィナーレでクイーンメンバーと彼が共演したことをきっかけに親睦が深まり、その後お互いに時間を重ね、最終的には見事クイーンの新フロントマンにアダムが抜擢されたのです。

英国女王の周年にも呼ばれるほど

現在クイーン+アダム・ランバートはというと、クイーンのファーストアルバム発売50周年記念となる2023年に向け、英国を皮切りにワールド・ツアーを開始。その人気ぶりは凄まじく、なんと6月4日には英エリザベス女王の即位70周年を記念するコンサート「Platinum Party At The Palace」をバッキンガム宮殿前のステージで開催。

当日、女王は体調を考慮し観客席には姿を見せませんでしたが、事前収録されたオープニングVTRに英国を象徴する “くまのパディントン” と出演。この映像に続く形でクイーン+アダム・ランバートの「We Will Rock You」のパフォーマンスがスタート!やっぱり女王(クイーン)にはクイーン。なんですね!

因みにこちらがエリザベス女王とくまのパディントンがスプーンで参加したコンサートの様子。

新クイーンのパフォーマンスの斬新さ

とまあ、ここまで長くなってしまいましたが……
これらを語らずして彼らの圧巻のパフォーマンスは語れない!ということで、ここからは彼らのパフォーマンスの何が格好良いのかをポイントづけてご紹介。

ロックバンドのコンサート、はたまた劇場?

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Photo:LIVE DESIGNより引用

ロックバンドは演奏の素晴らしさや曲の格好良さで会場を沸かしますよね。観客たちはリズムに体を揺らし、曲の持つ世界観へと身を沈めます。しかし彼らのコンサートはそれだけじゃない!映像を見てもらえればわかるのですが、その演出のド派手さが、音楽を聞きにきたというよりも、クイーンの世界観の没入型劇場に来たかのような気持ちになる演出の数々がそりゃもう素晴らしい。

英国君主の名を冠したクイーンですが、クイーンを象徴するものといえば王冠です。この王冠を模した舞台芸術もゴージャス。

また舞台上はヨーロッパの円形劇場のように、赤いベルベッドのカーテンが引かれたバルコニー席をもしたデザインも。クラシックだけれど新しい、まさに“新クイーン”にふさわしい舞台デザインにもフィロソフィー感じて惚れ惚れしちゃいます。

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Photo:TREATMENTより引用

ちなみにこちらのビジュアルデザインを手がけるのはTREATMENTというスタジオです。クイーンの他にもジョン・メイヤーやエルトン・ジョンなども手がけている様子。オペラハウスの3Dモデルがリアルタイムで設計され、仮想照明、カーテン、エフェクトを舞台照明とともに設計。現実とファンタジー境界線が曖昧になるエンターテイメントの舞台上にはもちろんフレディのスタチューも。

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Photo:TREATMENTより引用

圧倒的な照明使い

こちらの動画でよく分かるのが、歌声とマッチする美しい照明の数々。スクリーンに映し出される光の粒に、ステージに設置された王冠を模した大型スクリーンを彩り続ける鮮やかなライトたち。

彼らの楽曲、パフォーマンスだけでも勿論美しいですよ。美しいのですが、その美しさに視覚的ストーリーを高い技術によりフィットさせることにより、さらなる高みへパフォーマンスを昇華させる。これが!照明の醍醐味!そしてこのコンサートはまさに照明のお手本となると思うのです。

これまでのクイーンファンが歓喜する“クイーン”な演出が散りばめられている

クイーンファンってやっぱり昔のクイーンに思いを馳せている人たちが多いと思うんですよね。そんな彼らに全く新しいクイーンを見せたところで「ちょっと違うな……」って思われてしまうのは当然のこと。だってフレディはもういないのですから。しかしクイーン+アダムランバートのコンサートは、既存のクイーンを越えようってとことにフォーカスを当てていない。そこが…!!!そこが、素晴らしい点なのです。

例えばこの映像、クイーンの「世界に捧ぐ News Of The World」のジャケットのロボットが会場に現れそこからスタート!これにはファンも歓喜!

https://www.youtube.com/watch?time_continue=278&v=mur9wzgct9k&feature=emb_logo

こちらも同ロボットネタですが、ブライアンメイがロボットコスプレをして吹き上がる煙の中から超絶ギター音と共に登場。なんてドラマチック。しかしこのドラマチックな演出はクイーンファンにはずっしり刺さる。

こちらは見たことある方も多いはず。クイーンの名曲、ボヘミアンラプソディのMVが舞台演出として美しく昇華。周りの照明とあいまり、舞台上でパフォーマンスの一部となり観客のハートへアタック!

フレディがいなければクイーンじゃない

アダム・ランバートはディスカバーミュージックのインタビューでこう話しています。

重要なのことは、フレディはかけがえのない存在だということです。ジャーナリストやファンが『フレディ・マーキュリーの後任は誰がよい?』と議論をしているのを見てきましたが、それに対して僕はただ『誰も彼の代わりなんてできないよ』と応えるだけです。僕はクイーン+アダム・ランバートを、常に、そして第一にクイーンの楽曲を祝福する素晴らしい機会として捉えてきたから、フレディと僕を比較することにとらわれるのは愚かなことですよ

もちろん、ロックの伝説としてのクイーンの歴史の重みは理解しています。そして、フレディと知り合うことがなくとも、できうる限りフレディを称えようとしています

フレディと同じような演劇性やユーモア、そしてドレスアップすることへの愛を共有し、ブライアンやロジャーと一緒に働き、それがとても上手くいっていることは本当に幸運です。僕たちはどのショーも最初のショーのように行い、誰も現状に満足したり怠けたりすることはなく、そして僕はいつもみんなを笑顔にするようにしています。それが長く続いている理由だと思っています」(参考:udiscovermusic.jp

このインタビューで彼が語ることを示すように、彼らのコンサートでは今は亡きフレディがかなりの頻度で登場しています。

ちなみに次の映像はグラスゴーで行われたブライアン・メイとフレディの掛け合いです。リアルでは隣には立てませんが、今はなきフレディと歳を重ねたブライアン・メイがスクリーン上で共に演奏している。泣けます。

“フレディを超える”のではなく、“フレディとともに”贈るコンサート

レッドツェッペリンのロバート・プラントやニルヴァーナのカート・コバーン、ビートルズのジョン・レノン。もし彼らが今でも生きていたら、歳を重ねた彼らの演奏が聴けたかもしれないと残念に思うファンは多いはず。唯一無二のメンバーを亡くしたバンドはそれ以降人々を唸らせるコンサートはできないのか。いや、そんなことはないじゃないか。そう思わせてくれたのがクイーン+アダムランバートなんです。

彼らがやったこと、それはフレディの存在を超えるフロントマンを連れてくることではなく、フレディ、そしてクイーンというバンド自体への愛を、フロントマンであるアダムが歌に乗せ語り観客をリードする。そんなコンサートの楽しみ方の提供だったんですね。これって、結構革新的だと思いませんか?過去が偉大すぎるからそれ以上のものは作れない!という一次元的な目線を少し変え、クイーンという素晴らしい存在がすでにあるのだから、その素晴らしい存在を一緒にみんなで楽しもうよ!というスタンスに変えたんです。そういった意味でも彼らのコンサートはシビれるものがある。

クイーン+アダムランバートは日本でもコンサートを行う機会も多いバンドです。来年はクイーンのファーストアルバム発売から50周年の記念すべき年。そんな2023年に思いを馳せ、改めてクイーンを聞き直し、チャンスがあればクイーン+アダムランバートのコンサートにも行ってみたいところ。さて、みなさんいかがでしたか?本バンド、時代を飛び越えて常にいろいろな種類の感動をもたらしてくれるバンドです。ありがとうクイーン!

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公開日:

2022SEP

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