息を吹き返す世界のリアルイベント
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
今年に入り、欧米諸国ではコロナ禍も下火に。日本でも岸田総理の発言により、コロナのピークは越したのか?という風潮になってきたここ最近です。
そんな中、SNS上では夏フェスの写真やムービーが右往左往に飛び交っています。そんな映像を目の当たりにすると、「ようやく長いコロナが明けそうなんだな……」なんて感慨深い気持ちになったり。
コロナに関しては保守的な姿勢を見せる日本でも、『FUJI ROCK FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』など、夏の代名詞ともいえる夏フェスが開催されましたよね。両イベントともそれぞれ海外アーティストを誘致し、通常通りの開催に。
もちろん世界を見渡せば、これまで通りのフェスが“超絶”盛り上がりを見せながら行われていました!
ということで今回は、パンデミックの波を超え、息を吹き返したこの夏の世界のリアルイベントについて紹介します。と同時に、世界の大型リアルイベントのパンデミックとの向き合い方についても調査しました。
フェス好き必見!息を吹き返した海外のリアルイベント10選
2022年、多くの大規模リアルイベントが息を吹き返し多くの人々を熱狂させています。コロナ禍による3年間、「私たちはめっっっちゃ我慢した!」と言わんばかりの盛り上がりを見せるリアルイベントに私も行きたーい!ということで、独断と偏見で個人的に好みなフェスを10個ほどピック。早速ご紹介して行きましょう。
【アメリカ】SXSW
毎年3月にアメリカテキサス州オースティンで開催される、音楽、映画、インタラクティブをテーマにした巨大ビジネスカンファレンス&フェスティバル。1987年にインディーズの音楽祭としてはじまり、のちに映画とインタラクティブが加わったことにより、現在では10日間で数万人を集める世界最大級の超大型イベントとなりました。
10日間で開催地オースティンにもたらす経済効果はなんと約380億円!行政・民間・市民ボランティアが連携して行なわれる、30年間続くアメリカが誇る音楽イベントだったりします。
これまでにTwitter、Pinterest、Spotifyなどのネット系サービスや、The White Stripes、Norah Jones、Franz Ferdinandといったアーティストが「SXSW」での受賞や出演を機に世界的なブレイクを果たしちゃってます。
【イギリス】All Points East Festival
2018年からスタートした、かなり新しい音楽フェス「All Points East Festival」。開催場所はロンドンのヴィクトリアパークと驚くほどの中心地です。
まだ始まったばかりということもあり、チョイスするアーティストがかなり斬新。音楽トレンドの先を行くことから世界的に注目されており、世界で活躍する超有名アーティストがバンバン出ることから、洋楽ファンが泣いて喜ぶイベントとなっています。
【オランダ】Don’t Let Daddy Know Amsterdam
こちらオランダが誇る世界中のEDMフェスティバルの最前線、Don’t Let Daddy Know Amsterdam(ドンテレットダディノウフェスティバル)。2012年にイビサでのビーチパーティーから始まったこのイベントは、その音楽的センスの良さから急速に世界最大の国際EDMフェスティバルの1つへと躍り出ました。
EDMへのこだわりが光るまさに玄人寄りな本格派イベント。EDM好きなら一生に一度は行ってみたい!
【カナダ】Festival International de Jazz de Montréal
カナダのケベック州モントリオールで毎年開催される世界最大のジャズフェスティバル。約10日間に渡り、連日連夜開催されるジャズの演奏。この期間中は600を超えるライブが開催され、そのうち450ほどは無料で観覧することができる、なんともフリーマインドなフェスです。
1980年から始まったこのフェスティバルには、20を超える国からミュージシャンが参加するんですって!
【韓国】KCON Premiere Korea
K-popにK-beauty、ドラマやファッション、グルメなど、今や世界中から注目を集める韓国カルチャーをまるごと楽しめるお祭りKCON。これまで日本以外でもアメリカ、フランス、タイなどで人気イベントとして盛り上がりを見せてきました。
今年開催されたKCON Premiereは、従来のものとは少し違ったプレミアイベントして日本とアメリカ、そして韓国で開催されました。この3箇所以外はオフラインでのイベント開催となり、世界159ヵ国と地域のオン/オフラインの観客すべてが一つになって楽しむ、新時代のハイブリッドイベントへ先陣を切ったのです。
【クロアチア】Ultra Europe
ウルトラといえば、誰もが知る大型EDMイベント。日本でも開催されていますよね。1999年からアメリカ、シカゴで行なわれてきた世界最大級のEDMフェスとして名高い本イベントですが、ヨーロッパでは実はクロアチアで行われているんです。
2022年で4回目となるウルトラは前夜祭にオープニングパーティ、本祭が3日間、その後2日間関連イベントが行われ、本祭から3日後にクロージングパーティが行われるなどその規模感も超ゴージャス。つまりは丸々1週間パーティー漬け!そう、最高潮にダメになれちゃう(褒め言葉)パーティも今年ちゃんと開催されていました。
【スイス】Shapes Festival
スイスのレザンで開催されるShapes Festivalはヨーロッパやその他の地域で開催されるイベントの中でも最もユニークで美しい環境の中で開かれるイベントとして名を馳せています。動画を見てもらえればわかるかと思いますが、会場は文字通りの絶景、そこに最高峰のパーティプロモーターとアーティストが集結するんです。
素晴らしいクオリティが約束された、世界で最もアツいアンダーグラウンドパーティ。「もうここ山っていうか空じゃん」とツッコミ入れる余裕なんてないほど夢中になっちゃいそう。
【スペイン】Sónar
1994年からスタートしたバルセロナ発のSónar。音楽の他にもさまざまなショーケースを楽しめたり、新しくクリエイティブなテクノロジーの見本市も併設されたりとカルチャーの最先端を行く超イケてるイベントです。音楽はもとより、新しく創造性に満ちたものを体感するイベントとして世界中から支持されています。
技術革新を作り上げるという意味あいを持つこのフェスではEDMフェスのような舞台上の火柱やLEDスクリーン、レーザーなどのド派手な演出はなく、むしろ、一種の実験的な趣向が凝らされているのが特徴です。
【デンマーク】ROSKILDE FESTIVAL
1971年、デンマークの2人の大学生が始めた野外フェスから始まったロスキルド・フェスティバル。“営利を目的としないNPO団体”としての運営は当時から今まで変わらず……という、ビジネスとは一線を画した本当の意味での音楽好きのためのフェスティバルです。
この方針に感銘を受けた人々が我先にと募り、今や50人程度の職員に加え、数千人ものボランティアスタッフによって運営されるヨーロッパ5大フェスへと成長を遂げました。
【ベルギー】Tomorrowland
言わずと知れた超ビッグフェス。2005年からスタートしたこのフェスの魅力は何と言っても超ユニークな巨大装置とカラフルな空間演出!
300人を超える世界中のトップDJが競演する夢の舞台、それがトゥモローランドです。世界中のファンがチケット争奪戦を繰り広げ、見事勝ち残れたダンスフリークたち延べ18万人がベルギーに集結する、ベルギーきってのビッグイベントと言えるでしょう。
ちなみにチケット争奪戦についてですが、さらっとどんなもんかと言うと『10万枚のチケットに250万人(!?)の応募がある』という超絶人気。文字通り、一瞬でチケットが売り切れるモンスターフェスなのです…。そんなモンスターフェスも2022年、コロナの荒波を超えて見事開催へ。おめでとう!
世界各国の音楽フェスのコロナとの向き合い方
……と、これでもかこれでもかと世界中の音楽フェスをアピールしてきましたが、パンデミックは終わったわけではありません。日別の感染者数を見てみると、アメリカやイギリスをはじめ欧米諸国では昨年と同程度の感染者数が出てきています。そんな中、世界各国の音楽フェスティバルはどのようにパンデミックと向き合っているのか、そこのところを調査してみました。
徐々に緩和していったコロナの規制
様々なイベント規制は2021年の夏あたりから、欧米を中心に始まりました。多くの大型イベントではコロナ感染の対策ガイドラインが設けられ、来場者に対するワクチン接種証明書の提示やPCR陰性証明が必須。しかし、マスクやソーシャルディスタンスの徹底、さらには声出しNGなどの日本でよく見られるような制約はなく、そこに関しては来場者の考えに委ねると言った方針が取られていたんですね。
とはいえ大型イベントの運営サイドは、イベント開催地の地方自治体とともにガイドラインを製作するなど、イベント開催においてこれまでなかったような取り組みを積極的にやっていたのも事実。ルールはきちんと用意するけれど、そこから先に関しては自己責任で楽しみましょう!というスタンスでリアルイベントはコロナ禍から静かにリスタートしていったのです。
世界最大人気を誇る2つのイベントの規制完全撤廃
これまで考えもしなかったパンデミックのさなか、こうしても策をしながら進んできたイベントシーンに一石を投じたのが世界最大級の音楽フェスティバル、コーチェラでした。
2022年2月、コーチェラはこれまでの感染対策ガイドラインを更新。今までイベントにおいて必須だったワクチン接種証明書の提出及びPCR検査は不要との方針へ。さらにこの後、コーチェラ同様多大な影響力を持つイギリス最大級のフェス、グラストンベリー・フェスティバルも同様の方針へ。感染対策を設けずにフェス開催に至ったのでした。
コーチェラの感染対策はカリフォルニア州における大規模イベントの規制緩和に併せて変更されたものですが、リバーサイド郡の(コーチェラが開催される場所)公衆衛生局の広報担当者は、「コーチェラはあまりにも大きなフェスのため影響力が計り知れなく、できれば予防接種を受けてマスク着用をオススメします」なんて声明を出したりしています。
しかしこの2大フェスのガイドライン修正の影響は大きく、今後世界の大型フェスのコロナ対策は大きく暖和されるだろう、なんてまことしやかに言われています。
終わりに
みなさん、いかがだったでしょうか。長いコロナ期間が終わり……と言っちゃいがちですが、未だパンデミックは続いています。それでも明るい未来が見えてきたのは確実……!イベントやエンタメって極端に言っちゃえばなくても大丈夫ですが、あるほどに人生が豊かになるもの。そんな当たり前のことについて改めて認識したこの3年間だったと思います。さて、ようやく息を吹き返してきたエンタテイメント。日本も欧米のように通常運転でリアルイベントを開催できるようになるまであと少し!それではまた!