ヨーロッパで流行中!静寂で踊るサイレントディスコ。
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
本日ご紹介するのはヨーロッパで人気急上昇中の「サイレントディスコ」について。
ディスコと言ったら音楽を爆音で聴きながら踊り狂う場所ですよね?サイレントなディスコとは一体……?と思う方も少ないかと。
大丈夫、安心してください。音楽は爆音で流れます。ただし、装着しているヘッドフォンの中でのみですが……。
ヨーロッパで流行中のサイレントディスコって?
イベントの醍醐味って、共通の好みを持つ人たちと同じ空間で同じものを共有し熱狂すること。ですよね。でも、音楽の好みって人それぞれで、大切な友達と大好きな人と趣味が合わないこともちらほら。あとは「この曲好きだけど今じゃないんだよな〜」みたいな経験ってありませんか?
この問題を解決するために生まれたのがサイレントディスコだったんです。サイレントディスコとは、専用のワイヤレスヘッドホンを使い、パフォーマーやアーティストの発信する音楽を参加者全員で共有しながら楽しむというもの。
……なんですけど、本題はここから!
サイレントフェスには少なくとも3チャンネルくらいで異なる音が用意されていて、参加者は自分の好みに合わせて瞬間瞬間音楽を楽しむことができるんですよ。つまりポップな彼女とテクノな彼がお互い好きな音楽を聴きながら手を繋いでイベントが楽しめる、と、こういうハッピーな仕掛けなんです。
サイレントディスコの発端は1990年代の欧州で、環境活動家が屋外イベントでの騒音対策として、始めたのがきっかけなんだとか。なので歴史はだいぶ長いんですが、近年のコロナ禍で再び注目を浴びはじめているようです。なんといっても、みんながマスクをしつつ音を立てずに楽しむことができますからね!
ディスコだけじゃない!サイレントイベントの強み
イベントで考慮しなければならないポイントの1つとして最初に挙げられるのが騒音問題。本当はストリートや屋外、素敵な建物の中でやりたいけれど、騒音問題が解決しないのでNGというのはよくある話。しかしこれを解決してくれるのが、サイレントイベント。
半径30mまでであればヘッドフォンから流れる音源を何人とでも共有できるため、音楽イベントやディスコだけでなく、映画の視聴会やトークショーなどもOK。なので、イベント内でのコロナ禍における飛沫をどうにかしたい、近隣の方々からのクレーム対策をどうにかしたいなど問題を抱えているイベント業者さんにもオススメなんです!
これまでと違ったイベント体験
「でもそれって、自宅で自分だけで音楽鑑賞をするのと大して変わらなくない?」と思う方も多いかもしれません。
イベントの醍醐味って“皆で同じものを共有して同じ場所で楽しめるから”ですよね。お酒を飲みつつ各々が自分の世界に入り込み、なんか良い感じ〜という雰囲気を共有する。これがサイレントディスコだと可能になっちゃう!
あと個人的に、サイレントディスコで良いな〜と思うのは、大きな音やダンスに疲れてしまった時にわざわざ外に出なくて済むところ。ダンスも爆音も大好きだけど、長時間だとどうしても疲れてしまいます。かといって会場から出るのは気兼ねする……そんな経験、一度はあるはず。でも、サイレントディスコならヘッドフォンを外せば一瞬で静かな空間にチェンジ。
つまり、音楽の好みもイベントの楽しみ方も参加者それぞれのスタイルで楽しむことができる超個人主義なイベントのスタイルなんですね。
世界ではこんなサイレントディスコが行われていた!
さて、そんなサイレントフェスですが世界を見渡すとどんなものがあるのでしょうか。という事で世界のサイレントフェスをご紹介していきます!
863 MHz Silent Countdown 2020(インド)
インドで開催されたサイレントフェス「863 MHz Silent Countdown 2020」は、3チャンネルの音楽が流れるワイヤレスヘッドフォンで各自が好みの音楽を聴くことができるフェス。音楽の好みが異なる人々が同じ場所を共有しながら楽しむことが出来る最高のフェスとして、インドの音楽好きから支持されるイベントとなりました。
Boogie Shoes Silent Disco Walking Party(イギリス)
ロンドンの歴史的な街並みをダンスしながら歩くというこれまでなかった体験を叶えるサイレントディスコ。 気分を高揚させる音楽はもちろん。ライブでの歴史的建造物解説やフラッシュモブもありの大盛り上がりのイベントでした。
FKJ Live(フランス)
パリ市立近代美術の美しい絵画の前で行われたライブです。これぞまさにサイレントディスコの醍醐味。普段であれば騒音や音響を気になっちゃうところでイベントが出来ちゃう!素晴らしいです。
Subway Mobile Party (アメリカ)
ニューヨークで開催されたサブウェイモバイルパーティーの様子。ダンスパーティー、ビールクロール、フラッシュモブそして街のツアーを一つにまとめたなんでもありなイベントがサイレントディスコなら叶います。
実は日本でもやっているサイレントフェス
と、こんな感じでサイレントフェスは世界中で開催されているのですが……実は、ここ日本でも開催されていました。日本でどんなイベントを見つけることができるのか、サクッとご紹介していきましょう!
ダンス風呂屋
いきなり突き抜けたイベントのご紹介です(笑)明治時代から続く銭湯「日の出湯」が「ダンス風呂屋」に変身。参加者は照明に彩られた不思議な風呂場空間でヘッドフォンを装着して静かに楽しみます。普通の住宅街にあるこちらの銭湯。騒音なくDJイベントを楽しめるって、街と住宅地が混在する東京では実にありがたいですよね。
屋台ディスコ
「おでんと日本酒を楽しみながらちょっくら踊るか」が叶うサイレントフェス「屋台ディスコ」。100種類以上の日本酒を利き酒できる立ち飲みバルを会場に、参加者はそれぞれのスタイルで音を楽しむことができました。
Neo盆踊り
専用のワイヤレスヘッドホンと動物のお面をつけてみんなで踊る、周りから見ると無音の盆踊り。やぐらの上にはDJが立ち、音楽は参加者のヘッドホン越しに共有されます。提灯と紅白幕ではなく、美しい映像とナチュラルなライティングで彩られた未来型の盆踊りは必見でした。
コロナで需要も急上昇
いかがだったでしょうか?騒音問題、音楽の趣味問題、プラスでコロナ問題も同時に解決してくれるサイレントディスコ、もうちょっと日本でも普及しても良いのでは?と思うんです。映画の視聴会やトークショーにも勿論使えるし、やろうと思えばオフィスがディスコになっちゃうんで、会社イベントにも使えちゃう。かなりイベントの幅が広がるアイデアだと思うんですよね。皆さんはどう思われますか?