【ドラマで話題沸騰!】南キャン山里亮太著『天才はあきらめた』読書レポート
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みなさま、こんにちは!GP杉山です。
TVドラマ『だが、情熱はある』が話題沸騰でしたね!南海キャンディーズ・山里亮太と、オードリー・若林正恭。二人のお笑い芸人がブレイクするまでの道のりを描く“ほぼ実話”の物語、みなさまはご覧になりましたか?
まだご覧になっていない方もいらっしゃるかと思いますので、ドラマの詳細はここでは割愛しますが、仕掛け満載の最終回を終えて、筆者はいまだ余韻が残っている状態です。
二人の主人公のうち、赤メガネを掛けているほう、山里亮太。彼は『天才はあきらめた』というエッセイを執筆しており、ドラマにも同書の内容がモデルとして多く登場します。私は芸人さんのエッセイを手に取って読むことが多いのですが、これを機に本棚から引っ張り出して読み直したので、読書レポートとしてご紹介いたします!
山ちゃんの天才論と地獄の日々
天才の定義
天才とはどんな人か?
本書は、この問いに対する彼なりの答えから始まります。
「自分は何者かになる。そんな、ぼんやりだけど甘い夢のような特別な何かを用意に見つけられて、何者かにたどり着くため必要な労力を呼吸するようにできる人」
これが彼の導き出した天才像であり、自分がこれに該当しないと悟った瞬間、自然と努力へのブレーキが強まってしまう、と説きます。
燃料は『下心』と『嫉妬』と『復讐心』
自分が天才でないと自覚した日から、彼の地獄のような努力の日々が始まります。
「努力しなきゃ!」と一口で言ってしまっても、そのための燃料がなければ長くは続かないもの。彼にとってのそれは、どれも負の感情のものばかりでした。
(1)モテたいという下心をこの上ない最強の動機にし、(2)なんでアイツは……!という嫉妬で自分を奮い立たせ、(3)自分を馬鹿にした奴らへの復讐心で怠けそうになった自分自身に鞭を打つ。
彼は人生とはこれの繰り返しと綴っております。この繰り返しがあるからこそ、彼の今の地位があるのです。換言すれば、彼ほどの地獄のような努力の日々なくして蒼井優とは結婚できないということ。
別に負の感情もあったっていい
つい先日、当社の新卒研修で企画書の研修がありました。講師は当社の企画チーフ。
印象的だったのは「さわやかに企もう、清々しく出し抜こう」というフレーズ。成長には時にネガティブな感情が役に立つということを、研修でもタイムリーに教わりました。
いち早く抜け出したい状況が良いものを生み出すための原動力になるということです。
天才と努力について考える
「負の感情を利用し自己実現のために邁進できる」
彼はその意味において紛うことなき天才であると、筆者は判断しています。
努力は才能か?という命題はよく耳にするものですが、筆者は『努力=才能と捉える派』です。
人間の大半は天才には該当しないはずであるので、努力で秀才までたどり着いてしまえば、世間は「アイツは天才だ」と評価してくれるものだと考えています。本物の天才にはバレそうですが……。
「天才はあきらめたから、何の苦でもない」
山ちゃんのスタンスです。筆者も自分自身のことを天才だと信じたいですが、実際はそうではありません。
そんな時に彼の言葉が役に立ちそうです。自分が凄くないことを自覚させてくれる言葉です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?山里亮太の地獄のような努力の日々の物語。
本書の帯には「戦うすべての人へ!ダメな自分を変える最強のビジネス書」とあります。
そうです。これはビジネス書なのです。
『下心』と『嫉妬』『復讐心』をガソリンに、自分自身を突き動かすブラックな成功術が満載です。
加えて、本書の最大の魅力は、山里亮太という男がこれでもかというほどに自分の嫌な部分をさらけ出している点にあると思います。人間、裏側を知れると一層ファンになりやすいものですよね。
ドラマを観ている方、観ていない方、お笑いに興味ある方、興味ない方、要するに全ての方々に生き方のヒントを与えてくれる一冊だと断言できます。ぜひお手に取ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!