アートの可能性は無限大!美術館が繰り出すユニークなイベントたち
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
コロナの影響で気楽に娯楽や芸術に触れることのままならない今、「イベントに使える、ワクワクするようなアイデアが枯渇しそう」……って人、いませんか?そんなあなたに朗報です!
今回の記事は“美術館が繰り出すユニークなイベント”。
柔軟な感性で新しくて面白いことを軽やかに実行してしまう美術館は、いつだって私たちのインスピレーションの源ですよね。そんな美術館の中でも、最近行われた特にユニークな試みの事例を集めてみました。美術館で開催しているものから美術館が仕掛けたおもしろ企画まで、イベントで活かせそうなアイデアをアートスポットからチャージ!
美術館発のユニークアイデア企画をチェック!
絵画の中の“香り”を鑑賞する
視覚や聴覚と並び記憶を呼び覚ます感覚といえば嗅覚です。
オランダの「マウリッツハイス美術館」で開催されているのは、なんとこの嗅覚に特化した展示。その名も「Smell the Art: Fleeting – Scents in Colour(色彩のなかの儚い香り)」。
展示には17世紀絵画に描かれた作品と共にその絵に付随した当時の香りを再現したものが並んでおり、絵画を鑑賞しながら香りを嗅ぐことができるのです。しかもこの香りが多彩!フローラルやムスクなど、現在のパフュームに相当する鼻をくすぐる芳しい香りから、宗教儀式で用いられた乳香や、運河のドブの香り(!?)、海外との交易でもたらされたスパイスやタバコなどの香りまで、その数およそ約50種類を作品と一緒に楽しむことができます。
ありそうでなかった『香り』にフォーカスした展示。視覚に重きが置かれる美術館で嗅覚も刺激するこの試み、これから流行りそうな気配がしますね……。
香りって目に見えないので意識される機会はあまり多くないのですが、実はかなりのインパクトを持っています。焼きそばやたこ焼き、ラーメンの香りにつられたこと、一度はありますよね?(笑)イベントによっては、香りブースを作ってアピールするのもアリかもしれません。
閉館後からが本番の美術館
多くの名作を所蔵する「ひろしま現代美術館」で、最近まで閉館後にスペシャルな何かが行われていたとの情報をキャッチ。タイトルは、「HIROSHIMA NIGHT MUSEUM」。
なんと、閉館後の美術館を劇場とし、ここでゴッホやマネ、ルノワールなどの作品を演劇仕立てで紹介していたというのです!
物語は8章で構成。ゴッホに扮した役者が「ドービニーの庭」に描かれるはずだった黒猫を探したり、マネに扮した役者が印象派に関する説明をしたり、ルノワールに扮した役者が自身の作品の制作秘話を語ったり。これまでなかったパフォーマンスもさることながら、めっちゃ勉強になる……。
アートって誕生の経緯や作者の考え方、技法などの知識があればあるほど見るポイントが増えて面白く見られるんですよね。こんな紹介を見たらその作品をもう一度見たくなるに決まってる!
演劇好きはもとより、美術好きもお子様も楽しめる至極のアートなエンタテイメントでした。
展示中の作品、後でご自宅へお届けします!?
お次は話題となったコロラド州デンバー美術館のユニークな取り組みをご紹介。
アーティスト、Jonathan Saizの作品「#WhatisUtopia」は全1万からなる小さなピースをつなぎ合わせてできたものです。細々ながら壮大で心を麗してくれる美しい作品なのですが、なんと11月の展示終了時には分解され、ひとつひとつ無償で配布しますというスペクタクルな試みが!!
アートは鑑賞するもの。でも、手に入るという事前情報があったら?そこにはきっと、普通に作品を鑑賞するだけではない特別な付加価値が生まれるはず。
アートシーンにまでも!?恐るべしサウナ愛。
お次は『アート×サウナ』。はい、あのサウナです。以前GPジャーナルでも取り上げたサウナトレンドですが、まさかこんなところにまで……恐るべきサウナ愛。
会場は東京、六本木。「チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」では、サウナとアートの両方が同時に楽しめるという、豪華にして果てしなく謎な取り組みになっています。チームラボが手掛けていますから、そのクオリティは折り紙付き。
本空間には、サウナエリア・冷水エリア、そしてそのほかに“アート浴”なるアート空間で休憩のできるエリアが。これらの空間が1つに連なっているということにより、「ととのい、アートと一体化し、世界と時間に再びつながる」ことができるのだそう。いやもう、参りました。
想像もしなかったサウナとアートのコラボレーション。意外な組み合わせすぎて話題にならないわけがない!ちなみに2021年11月23日まで開催しているそうなので、近隣に行った際に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ARがフル稼働!パズルゲーム型アート展
少し前に池袋PARCOで開催されていた「あなたが動かすアート展 ~おくびょうキュリオと孤独な絵描き~」についてもご紹介。こちらの展示、ただの展示ではなく「ARパズルゲーム型アート展」です。
「AR?パズル?ゲーム?……それ何?」ってなりますよね。
こちら、手持ちのスマホでAR アプリを起動し、館内の作品にスマホをかざし、出てくる立体パズルを解きながら進んでいくというアート展示。何それ楽しそう!
しかも、ゲームには『孤独な絵描きのメッセージを彼が生み出した作品のキュリオに伝える』というストーリーが組み込まれていました。参加者はクイズをクリアしながらミッションコンプリートしていくという没入型アトラクションだったのです。
参加するにつれて現実と非現実が混同されていく、今の時代ならではの新感覚エンタテイメントでした。
美術館が呼びかけ、バズ連発!「芸術作品になりきろう」
最後にご紹介するのは、新型コロナウイルスの影響で世界中の美術館がやむなく臨時休館の道を選んだ時期にロサンゼルスのゲティ美術館が提案したユニークな企画。当時はインスタグラムやツイッターにこの企画による多くの写真が登場したので、知っている方も多いかも?
どんな企画かというと、“家の中にある3つのアイテムを使って芸術作品を真似する”というもの。自分で作ったその作品に「#betweenartandquarantine」のタグをつけてSMSにアップし、世界中のアート好きとステイホームで繋がろう!というものでした。
この呼びかけに世界中の人が反応。素人ながら、みなさん完成度の高いものが出てくる出てくる! 見事な作品はバズるし、何より「家の中にいても何か面白いことがしたい!」とエンターテイメントに飢えていた人々に大きな喜びをもたらしました。
この企画のポイントはSNSを使うことで、離れていながらオンライン上で恥ずかしがることなく自分と誰かを繋げるというところ。これって、イベントでも何かに使えそうだと思いませんか?
終わりに
いかがでしたか?多方面からユニークな試みや斬新なアイデアが生まれてきますが、中でもアートシーンは頻繁に面白いものが出てくるから常にチェックしていたいですよね。
アートって社会を少し斜めから眺めるといいますか、斜に構えているところがあり、時代を表すものが多いもの。だからこそ、今のトレンドや時代の流れをいち早く読み取れて面白いんです。これをイベントやエンタメに反映できたらどこよりもセンス◎なイベントが出来るのでは??
ということで、アートシーンはいつだって追いかける必要ありです!ではまた。