【GAFAM】世界の牽引者たちによるワールドクラスのカンファレンスイベント
目次
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皆さんこんにちは!GPの宮永です。
「ググる」を産んだ検索エンジンGoogle、美しく世界最高品質のデジタルデバイスを作り出すApple、世界最大のSNSサービスを提供するFacebook(現Meta社)、世界最大手のショッピングサービスAmazon、最大シェアを誇るOS/ソフト開発Microsoft。
今回は世界中の誰もが知っている米国の巨大IT企業5社による“ビッグネーム”なカンファレンスイベントについてご紹介。
世界の牽引者。GAFAMの動向を把握せよ。
今この時代をテクノロジーでリードする世界最大手企業5社のGAFAM。
その存在感は言わずもがな圧倒的で、新たなイノベーションが生まれる時には彼らの一挙一動によってムーブが変わる。
つまり、彼らの戦略や最新の動向を理解することは、すべての企業やプロジェクトに絶大な影響をもたらすからこそいつだってチェックが必須という事です。そんな中、彼らの動向を把握する上で重要なポイントとなるのが、方針発表や議論の場であるカンファレンスイベントなのです!
GAFAMの“超”ビッグなカンファレンスイベント
様々な切り口で年間通し多様なイベントを打ち出し続けるGAFAM。今回は中でも1番ビッグなカンファレンスイベントについて、大まかな概要と内容に加え、会場の雰囲気や様子に焦点を当てながらご紹介します。
最強検索エンジンGoogleの「Google I/O」
まずは「ググる」を産んだ世界最強の検索エンジンGoogle開催のビッグイベント「Google I/O」から。
これはGoogleが開催する年次開発者向けカンファレンスで、テクノロジーや製品、ツール発表に加え、技術セッションや展示を行う超特大のビッグイベント。そう、まさにGoogleの最新情報が世界中にシェアされる場所ということなのです!
会場はサンフランシスコ。Google Plexと呼ばれるGoogle本社近くのShoreline Amphitheatregが開催場所です。Googleの広大な敷地内にあるので世界観がとてつもなくGoogle一色…!!
ちなみに会場の構成は大まかに言うと、メイン会場、各カテゴリーの発表エリア、ランチエリア、AI SandBox、コミュニティーエリア、パートナーエリアに分かれています。
今年はGoogle Keynoteの最新技術やGemini 1.5を軸に、Project AstraやVeoなどのAI利用方、モバイル開発について多くのインフォがアップデート・発表された様子。さらにAI、Mobile、Web、Cloud、Dialoguesなどは各技術カテゴリーごとの会場でセッションやWorkShopを通しての発表なので、より詳細な情報を掴むことも。
そのほかにもGooglerと呼ばれるGoogle社員に直接様々な質問や相談ができる「OfficeHour」や、レクチャーと解説を受けながら実際に技術体験ができる「WorkShop」も豊富。“知識”を得た上で“体験”できる。そんな実践的にGoogeのフィロソフィーと最新機能を体験できる場所がまさに「Google I/O」なのだと言えそうです。
会場内にはデバイス購入ができる Google Storeがあり、なんとここでは新発売のサービスを特別価格で購入することもできちゃうんだとか。フードやドリンクを配布している箇所も多数存在するのでお腹が減ったから一休み!ていうのも気軽にできちゃう。それこそ、ハイテクがテーマの野外フェスやお祭りみたいなイメージ。
ちなみに参加者にはノベルティーとしてバッグやTシャツ、スウェットにウォーターボトルなど、使いやすくて嬉しいギフトも配布されるとのこと。Google仕様のノベルティとかもらったら確実に嬉しいですよね!
美しくて機能的。デジタルデバイスの創出者Appleの「WWDC」
Appleが毎年6月ごろに開催する開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference」。
この催しは「WWDC」との愛称で親しまれているのですが、開発者たちは言わずもがな、iOSやwatchOSの最新機能も発表されるため、世界中のAppleファンたちもオンタイムで注目するイベントとして知られています。
そのため毎年6月頃、製品の新機能等含めたAppleによるアップデートインフォが各メディアでも取り上げられますよね。それだけこのカンファレンスイベントは、多くの人が知りたい話題の宝庫ということなんです。
ちなみに本イベントで発表される内容はセッションごとに異なります。
OSのアップデートや新しいサービスにフォーカスしたものはメインで発表されるのですが、それ以外のテクノロジーのアップデート解説など、各サービスや機能を詳細に解説するものも多数存在します。より技術に特化した内容にフォーカスを当てたセッション数はなんと驚愕の約200本!莫大な情報量に驚きを隠せない!
ちなみにこれらのセッションは公式サイトからチェックすることが可能。発表されたらすぐさま後追いでじっくりと調べることができる。だからこそ、メディアや一般のファンたちも最新技術をウォッチしやすくて、それが拡散されやすいという側面があるんですよね。本当にこういうところのデザインがスマートで美しく、Appleらしいなと改めて思います。
でもでも!だったらオンラインで良いじゃないか!と思ったそこのあなた。もちろんオンラインでも充分な情報を追うことができます。しかし、現地参加にはその情報を凌駕する計り知れない魅力がある!
例えば「In-person Labs」と呼ばれるセッションです。これはApple社員であり各分野のエキスパートのエンジニアやデザイナーに直接様々な質問を投げかけ議論を飛ばすことのできる最良のチャンス。
しかも会場が「Apple Infinite Loop Campus」と呼ばれる神秘のベールに包まれたAppleオフィス。期間内はある程度自由にAppleオフィスを散策することができる様なので、正直ここに潜入できるだけでもすごい体験になりそうな予感。
カンファレンスに参加した人々の情報を探っていくと、中庭のパーティや豪華なモニュメント演出、軽食やお酒を交えながらの業界人によるアッパーな交流etcで、なんだかめちゃくちゃ楽しそうだしお洒落そう。会場にはDJがいてクールな音楽も鳴り響いているらしく、こういうところでも音楽カルチャーに強いAppleフィロソフィーを感じます。Apple、流石すぎる!
イベント構成は「基調講演」、「Platforms State of the Union」、「In-person Labs」、「開発者限定の特別セッション」の主に4つ。
基調講演では新世代OSや新サービス、新世代デバイスの発表・セッションが行われます。今は亡き創業者のスティーブ・ジョブス氏や現CEOのティム・クック氏が登壇し軽やかに話す映像を見たことある方もきっと多いですよね。「Platforms State of the Union」はプラットフォームの新機能や改善点を開発者視点で説明する動画視聴の場所。「In-person Labs」は各分野のエキスパートであるエンジニアたちへ実際に質疑応答することができる、開発者にとって知見を深める絶好のチャンスとなっています。
世界最大SNSプラットフォームFacebookの「F8」 とMeta社の「Meta Connect」
シリコンバレーで毎年開催されていたFacebookのテックカンファレンス「F8」。この催しは、CEOであるマーク・ザッカーバーグ自らが登壇し、様々な最新情報がシェアされる場所として機能していました。というわけで、世界中の優秀なエンジニアやスタートアップ企業のメンバーが一堂に会する“テックシーンの社交場”として、重要な役割を果たしていました。
特徴としては、エンジニアのみならずスタートアップファウンダーたちの姿が多く見られること。この空間にはDJパフォーマンスやディナーが用意される他、Facebookに関係するスタートアップや団体にまつわるブース、さらには採用ブースなど、その他のコンテンツもたくさん用意されていました。
基本構成は「基調講演(キーノート)」と「各機能の詳細についてのセッション」、そして「ハッカソン」の3つです。中でも重要なのがマーク・ザッカーバーグ氏の登壇によって幕をあけるキーノート。その年に発表される最新情報や、今後注力する分野について披露されるので、その年の世界のIT方針を左右する重要な場として世界中の注目を集める公演だったと言えます。
なお、2021年10月28日にFacebookはMeta社へ名称を変更。FacebookからMetaに移行することで、会社のフォーカスがソーシャルメディアだけでなく、メタバースや新しいテクノロジーへとシフトすることになります。この新しい方向性に合わせて、イベントの形式や内容が見直され、現在では「F8」の代わりに「Meta Connect」と呼ばれるカンファレンスイベントが開催されています。
内容としては、Meta社はメタバースの構築に注力するという新しいビジョンを掲げているので、従来のF8のような開発者向けのイベントというより“メタバースや仮想現実、拡張現実に関連する技術や製品についての発表”を行うというものへ。
本カンファレンスはオンラインアクセス可能なため、通常は国籍問わずオンライン参加する人が圧倒的。リアル会場はカリフォルニア州メンローパークのメタ本社で、こちらで行われるデモンストレーションが全世界同時生配信されるという仕組みのようです。
内容は新デバイスの発表、新たにリリース予定のタイトル、プラットフォーム・開発ツールの大規模アップデート、今後数年に関わる研究開発の状況etc……。
XR業界における最重要イベントの1つとして多くの人が注目するモンスターイベントですね。「Meta Connect」についてはまだ始まったばかりなので、実際の内容やカンファレンス現場の雰囲気、会場でしか体験できないスペシャルなイベントなどはまだまだウォッチする余地がありそう。
世界最大手のショッピングサービスAmazonの「AWS Summit」
我々の生活に欠かせない世界最大手のショッピングサービスAmazon開催の「AWS Summit」。
これまでご紹介してきた他のカンファレンスイベントと違い、本イベントは世界の様々な国で開催されます。「AWS Summit Japan」として日本でも開催されているので、実際に現場へ赴き参加・体験できるというのが嬉しいポイント。
そもそも「AWS」とは何かと言うと「Amazon Web Services」の略で、アマゾンウェブサービスが提するクラウドコンピューティングサービスのこと。つまり「AWS Summit」は、AWS(アマゾンウェブサービス)を学ぶためのカンファレンスイベントなのです。なのでこの場に集まるのはAWSを使う人たちや、そのパートナー企業たちということになりますね。
さて、ここでどんなことが行われているかと言いますと、AWSを利用・活用した取り組みやサービスについてのセッションや、ビジネスに効くための知見を広めるゲストたちとの交流、ブース出展での製品PRetc。因みに参加者数は毎年30,000人以上(!!!)と言われる超大型カンファレンスイベントなのです。
会場である幕張メッセには180以上のブースがずらり。イベント構成はまずはじっくり1時間30分に渡る基調講演からスタート。
基調講演はいくつかのパートに分かれており、ITインフラにとどまらないAWSの利用価値やデータ戦略や、あらゆるアプリケーションを支えるAWSの最新技術の紹介などが業界の牽引者たちの口から語られます。これが終了すると、AWSやパートナー企業のセッションへの参加、出展ブースへ各自自由に見て回る時間に。
セッションは2日間で150以上も行われるので、プログラムを見ながら自分が興味があるセッションにじっくりと参加し知見を広げることが可能です。
150を超えるセッションに始まり180以上のエクスポコンテンツ、AWS導入や技術相談ができる窓口はもちろん、なんとデベロッパーのためのスペシャルコンテンツとして世界初のグローバル自律型レーシングリーグである「AWS DeepRacerリーグ」 や、現実世界の技術的問題を解決することを参加者に課題として提示する「AWS GameDay」などの体験型プログラムや、一息つきながら展示を楽しめる「Developer Lounge」などなど、楽しみながら学べるコンテンツが揃っているのも遊び心が効いていてなかなかにユニーク。
世界最大シェアのOS/ソフトMicrosoftの「Microsoft Ignite」
米国マイクロソフト本社主催で1年に1回開催される最大のテクニカル カンファレンス「Microsoft Ignite」。ここではMicrosftによる最新のアップデート情報に加え新しいサービス、今後の展望などが発表されます。こちらも例に漏れず毎年世界中の多くの人やメディアから注目を集めるビッグイベントですね。
IT技術者や開発者たちがこぞって参加する「Microsoft Ignite」の会場は、シアトルのコンベンションセンターです。ただ、「Microsoft Ignite Spotlight」として複数国でオンサイト開催もされているので、運とタイミングが良ければ現地での参加が可能になることも。ちなみに日本もMicrosoft Ignite Spotlightの対象国。2022年には東京ミッドタウンを舞台に日本ならではのコンテンツで溢れかえるイベントが開催されています。
シアトルのコンベンションセンター開催の「Microsoft Ignite」にて話を戻すと、現地だけでも4,000人以上の参加者が会場に集結。オンラインでも実施されているので総数はとにかくものすごい。キーノートではAI、クラウドインフラストラクチャやデータ管理など、さまざまなアップデートや新サービスがこの場を軸に発表されます。
日差しがたっぷりと入るコンベンションセンターに足を踏み入れるとまずは広々とした受付が。2階のホールはキーノートの会場です。訪れた方の話によると、ホールはビックサイト展示会場の1.5倍くらいはあるようでかなりの広さみたいですね!3階から5階にかけての広々とした階段付近はフリースペースとして多くの人々が思い思いに休憩したりお喋りをする憩いの場になっている様子。
各フロアにはカメラとレポーターが用意され、カンファレンスの様子をオンタイムでオンライン中継する様子も会場の雰囲気を盛り上げます。そしてシアトルといえばスターバックス!ということで、スタバのコーヒーとジュースサーバーが所々に設置されフリーで飲むことができるのはめちゃくちゃアツい!
ランチタイムには3階から5階で「Chicken」「Beef」「Vegan and Vegetarian」の3種類から選べるランチをピックアップして空腹を満たすことも。
カジュアルな空間に行って一息つきたいならセッションやイベント限定Tシャツの引換会場、お菓子や軽食のピックアップができる地下一階へ。最上階の5階には、ビジネスパートナーのブースやエキスパートと直接質問や会話を交わすことのできるスポット、デモセッション会場が設置。どうやら本イベントを訪れるプロフェショナルたちの交友場所になっている様です。
終わりに
世界を掌握する米国の巨大IT企業5社GAFAM。全てにおいてビッグな彼らが開催するカンファレンスイベントもやっぱりビッグだった……!とはいえ、訪れた人にしか味わうことのできない技術者たちの好奇心や、かつてないビジネスチャンスへの大きな期待感。それらが有象無象に行き交う会場の熱気は現場で体験しないときっとわからない。
目指すは実際にGAFAMのカンファレンスイベントに参加してこの目で会場の様子を目撃すること!そして皆さんに実際の様子をお伝えすること。そんな目標を新たに設定しつつ、今回のリサーチ記事はこれにて〆させていただきます。それではまた!